はじめに

 

出典:ホンダ インサイト

 

空力とは

 

出典:NASCAR

 

空気の流れを利用して求める性能を発揮すること

空力とは流れる空気をどう利用するか、ということである。地球で車を走らせる以上、必ず空気の中を進んでいくことになる。そのとき、空気の流れを上手く活用することができずに空気とバチバチにやり合うか、空気の流れを上手く利用し、空気と仲良くやるかはあなた次第なのである。

 

空気と仲良くするために

空力を学ぶことは「空気と仲良くする」ことである。生きていると色々思うことがあるが、むやみに敵を作り対立することは決して得策ではない。無駄に神経を擦り減らすし、余計な揉め事が発生したりして自分のやりたいことができなくなってしまう。空力は空気との「無駄な衝突」を避け、地球にいる以上必ずある空気と仲良く共存するための知恵なのである。

 

自動車メーカーも躍起になって「空力」に取り組んでいるという事実

 

出典:トヨタ プリウスPHV

 

日本を代表するエコカー「プリウス」の空力はリアルガチ

プリウスはトヨタのハイブリッドカーでエコカーの元祖と言っても過言ではない。プリウスは燃費性能をとことん追求しており、エンジンやモーターなどの動力源はもちろん、ボディ形状も空気抵抗を極力減らすような工夫が凝らしてある。あくまで市販車であり万人が使うことを想定して作られているため、ぱっと見ではプリウスの凄さには気が付かない。だが空力の理論を勉強し、実践してきた私がプリウスを見ると正直「かなり凄い」と感じる。

 

空力で燃費を稼ぐ車、それが「プリウス」

空気抵抗を極力減らすための「流線形」のボディ形状、空気の流速がゼロになる「よどみ点」を発生させないようなフロントフェイス、乱流を巧みに利用し狙った性能を発揮するための「ボルテックスジェネレーター」、タイヤに空気を当てないように設計されたサイドステップ、タイヤ直後の乱れた空気を整流するための長めのリアセクション、ボディ下面の空気の流れを流線形に近づけるようなデザイン、などなど世界のトヨタも「空力」に相当な力を入れていることがわかる。熾烈な燃費競争の最終局面は「空力」にあると私は考えている。

 

空力を学ぶメリットはたくさん!

 

出典:ホンダ S2000

 

「空力」によって燃費を上げることも、速く走ることも空を飛ぶこともできる

「空力」は極めてシンプルであり、いくらでも応用することができる。例えば世界屈指の燃費マシン「プリウス」は「空力」を最大限活用し空気抵抗を極力減らすことで燃費を上げている。レーシングカーは「空力」を最大限活用しダウンフォースを稼ぐことで異次元のコーナリングスピードを手に入れている。また、飛行機は「空力」を最大限活用し、鉄の塊を宙に浮かせている。これらはすべて「空力」というシンプルなルールを用いて、欲しい性能を発揮するように応用した結果である。つまり、「空力」を身に付ければあなたのカーライフはもっと愉しく素晴らしいものになる。

 

理論を学び、実践することがなにより重要

 

空力で燃費を上げることだけを追及した愛車「ワゴンR」

 

アウトプットしなければいつまで経っても身に付かない

世の中にはインプットだけしかしない人がいる。彼らは欲しい情報などをネットなどで取り込み(インプット)、それで満足してしまう。実践(アウトプット)しないのだ。例えば、シュワちゃんのように筋肉ムキムキマッチョマンになりたい人がいたとする。その人は当然、どうすればシュワちゃんのように筋肉ムキムキマッチョマンになれるのか、その方法を調べる。ネットで調べるとハードに筋トレをし、筋トレ後にプロテインを欠かさず飲めば筋肉ムキムキマッチョマンになれるという情報が手に入る。ここまでがインプットの段階で、実際彼がシュワちゃんのように筋肉ムキムキマッチョマンになれるかどうかは、彼が情報通りに実践するかどうかに掛かっている。もし彼が情報をインプットしたことに満足し、ハードに筋トレをしなかったら当然ながら筋肉ムキムキマッチョマンにはなれない。筋肉ムキムキマッチョマンになるにはハードな筋トレとプロテインという圧倒的な「アウトプット」が不可欠であることはあなたにもわかるだろう。

 

真面目に取り組めば必ず結果を出せる「空力」という遊び

 

空力チューンのみでカタログ燃費の150%超え達成!

 

試行錯誤で得られた経験とノウハウ

私は数々の空力チューンをワゴンRに施してきた。その空力チューンの中には劇的な効果を発揮するものもあったし、逆に燃費が悪化するような空力チューンもあった。中にはコレとコレを組み合わせた時に最も効果を発揮するような空力チューンがあるということも私は知っている。インプットの数もさることながら、圧倒的なアウトプットによって得られた経験とノウハウを身に付けることができた。

 

データをもとに論理的に考えることが大事

私のワゴンRでの空力チューンは全て実走行での実車テストである。私は高速道路という「テストコース」を毎日2回走り、その中でテストしデータを収集してきた。私は走ることが大好きだし、チューニングによる走行性能の変化を体感することがたまらなく好きだ。また、国立大理系院卒ということもあり、論理的に得られたデータを考察し、最適な答えを導き出すのが人より得意である。つまり、そうした理系的なアプローチの積み重ねによって、私の運転するワゴンRはカタログ燃費の150%超えの35.3km/Lという途方もない燃費記録をマークすることができたと考えている。昔ながらの勘と経験の職人芸ではなく、データで効果を論理的に考えることが何より重要である。

 

仮説を立てる段階がめちゃめちゃ愉しい!

実際、空力チューンに取り組んでいる最中は会社に行くのが愉しくて仕方がなかった。なぜなら、コレをこうしたら空力的に良くなって燃費が良くなるはずという「遊び」を毎日することができたからである。理系的アプローチは「仮説を立てて実証する」という流れであり、自分の立てた仮説が正しいかどうかは結果が教えてくれる。この仮説が正しかったかどうか実際に試す瞬間がとにかく面白いのである。仮説が当たればガッツポーズだし、外れればまた仮説を立てて実証する「遊び」を愉しむことができる。

 

私が言いたいことは「空力はめちゃめちゃ面白い」ということである。あなたにも空力チューンを通して空力の面白さを体感してもらいたいのである。


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