スポーツカーを愉しむ | 空力による燃費向上実践記や速く走るための空力理論など

「エーモン静音計画D」ボンネットスポイラーでフロントガラス付近の風切り音をなくせ!

これまで数々の空力チューンによってエアロ性能を向上してきた愛車「ワゴンR」は私の通勤車であり、毎日の高速道路を往復する「高速通勤燃費スペシャル」である。さらなる高みを目指すべく、私はワゴンRの「ツアラー性能」を向上させることにした。ツアラー性能向上で目指すべきものは高級セダンの持つ「静粛性」である。果たして軽自動車代表のやかましいワゴンRをどこまで静かにできるのか楽しみである。

 

ワゴンRのエアロツアラー化計画第5弾は、エーモン静音計画の風切り音低減モール(ボンネット用)をボンネットスポイラーとして使用した、フロントガラス付近の風切り音対策である。

 

フロントガラス付近の風切り音がうるさい!

 

Amazonで買った激安エアロワイパー

 

上州名物「かかあ天下と空っ風」が強敵

下道を走っているときは全く気にならない「風切り音」だが、高速道路上となると途端に姿を現すことがある。フロントガラス付近の風切り音がその一例である。私は普段は70〜80km/hのスピードで高速道路上を巡航している。それくらいの速度域ではフロントガラス付近の風切り音はあまり気にならないのだが、冬になると話は変わってくる。

 

私が住んでいる群馬県は、「かかあ天下と空っ風」が名物で、冬場になると半端じゃない突風が吹き付ける。湿度が低いカラカラの風が容赦なく山のてっぺんから吹き降ろしてくるため、体感温度はめちゃめちゃ寒い。

 

この空っ風が冬の高速通勤に悪さをするのである。普段の70〜80km/h巡航時は大した風速ではないものの、上州名物空っ風が顔を出すとたちまちワゴンRの周りを流れる空気の速さは軽く100km/h巡航時のそれを超えてくるのである。車体は前後左右に揺さぶられ、なす術もない。

 

当然、空っ風が吹くとフロントガラス付近の風切り音が大きく、車内の静粛性が落ちてしまうというわけである。これではワゴンRを「エアロツアラー」と名乗るには私個人のプライドに反するわけである。なんとかしてフロントガラス付近の風切り音を低減する手立てを考えなくてはならないということである。

 

フロントガラス付近の風切り音の正体は「ワイパー」?

 

「ボンネットスポイラー」として良さそう!

 

ワイパーにぶち当たる「風」が原因ではないか?

高速道路走行中に発生する風切り音を特定するため、あえて普段よりスピードを上げ、風切り音の発生を耳を澄ませて聞いてみた。すると、フロントガラス付近の風切り音の発生源は「ワイパー」なのではないかと私は思った。

 

もともとワイパー付近は空気の流れが悪く、よどみやすいのである。そのため、ワイパーに流速の速い風が当たっているとは考えにくいのだが、実際にワイパー付近から風切り音が聞こえてくるため、何らかの形で対処しなくては車内の静粛性を向上させることはできない。

 

ボンネットスポイラーで風を跳ね上げればいいのではないか?

直感的に思ったのは、「ワイパーに風を当てなければ風切り音は発生しないのではないか?」ということである。つまり、ボンネットスポイラーなどで空気の流れを上に跳ね上げることができれば、ワイパーに風が当たっていたことで生じる風切り音が発生しなくなるのではないか?ということである。

 

 

ワイパーの風切り音発生を抑えるための仮説が立てられたので、あとは実行するだけである。いきなり装着する前にまずは現物チェックを行うことにしよう。

 

エアロツアラーの「ボンネットスポイラー」をチェック!

 

ボンネットスポイラーは3M製両面テープが装着済み

 

このボンネットスポイラー、やたらと硬くない?(笑)

実際に手に持ってみて思ったのは、「やたらと硬いな」ということである。ボンネットスポイラーはボンネットの後端のカーブに沿って両面テープで貼りつけるため、この硬さが心配である。ボンネットの形状に沿って貼りつけるのはちょっと硬すぎるのではないか?というのが私の懸念である。装着した時期が真冬ということもあり、プラスチック製のボンネットスポイラーが硬い理由もよくわかるがちょっと心配である。

 

ちなみにボンネットスポイラーとして用いる風切り音低減モール(ボンネット用)は約2mのモールが1本入っている。

 

貼り付ける場所は「ボンネット後端」

 

実際に装着してみた!

 

やっぱり硬いな〜(笑)

上の写真はボンネット後端にボンネットスポイラーを実際に装着した後の様子である。やっぱりボンネットスポイラーは硬く、ボンネットの両端のカーブに合わせて貼りつけるのは難しかった。上の写真をみるとボンネットの両端はカーブに沿って貼れていないということがわかるだろう。

 

これはボンネットスポイラーが硬くて無理だったということもあるが、私はあえてこのように貼りつけたのである。というのも、ボンネットスポイラーはワイパーに当たるはずだった風を上向きに跳ね上げることによって風切り音を低減するのが狙いなのである。もし仮に、進行方向と斜めに貼ってしまったらボンネットスポイラーの効果は低下してしまうことが考えられる。

 

極力ワイパーの手前にくるように装着するのがミソだが、斜めに貼ったのではボンネットスポイラーの効果を引き出せない。そこで両者のバランスを考えて装着した結果がこれである。

 

大抵の車は1本買えば余裕で余りが出る長さ 

 

ボンネットスポイラーの残り

 

余程大きな車でない限り、1本で事足りる

実際にMH23S型ワゴンRに装着した後の残量が上の写真に表れている。ボンネットスポイラーは約2mもあるため、軽自動車であるワゴンRではかなりの長さが残った。有効活用すればちょっとしたリアスポイラーになりそうなくらいの長さである。これから貼りつける方は参考にして頂きたい。

 

ボンネットスポイラーを装着した結果、風切り音は低減できたのか?

 

ボンネットスポイラーは意外と目立たない

 

ワイパーの風切り音が激減した!

ワイパーから聞こえてくる風切り音はものの見事に減少した。今まで風切り音は発生していないと思っていた70〜80km/h巡航時ですら風切り音は発生していたということを、今回のボンネットスポイラー装着によって思い知らされる結果になった。

 

これがどれくらい効果があったかと言うと、今まで風切り音によって聞こえにくかったであろうエンジン音やダッシュボードのビビり音がめちゃめちゃ気になるようになってしまったくらいである。今まで風切り音やロードノイズ等のノイズが盛大に車内に入り込んできていたため、気にならなかった音がとても気になるようになってしまった。

 

エンジン音やダッシュボードのビビりについては、今後対策してみたいと思う。

 

1日で高速100km、下道200kmの長距離ドライブでも全く疲れなかった

実はボンネットスポイラー装着はワゴンRエアロツアラー化計画第4弾と同時に施工したチューニングである。なぜかというと、直近にワゴンRのツアラー性能を試す良い機会があったからである。当日は高崎から東京の乃木神社にお守りを買いに行き、その後佐野プレミアムアウトレットまで下道で走り、また高崎まで下道で走るという1日中ドライブする日程であった。

 

実際ワゴンRの静粛性はかなり向上しており、エアロツアラー化計画を始める前はオーディオのボリュームを12で聞いていたCDが、なんとボリュームを8で十分聞こえるレベルまで車内は静かになっていたのである。嫁のヴェゼルと比べてみても、それほど変わらないレベルの静かさになっていた。以前は軽自動車全開のやかましい車であったが、いくつか車内の静粛性向上に取り組んでいくうちになかなかのレベルになっていた。

 

今回の長距離ドライブで、車内の静粛性がいかに疲労軽減に効果があるのかを身をもって体験することができたし、お金に余裕のある人が高級セダンに乗る理由もわかる気がした。やっぱり静かな車は疲れないからメンタルを削ぐことなく自分のやるべきことに取り組めるからなのであろう。私も高級セダンに乗れるような人間になりたいものである。


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