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いま、レンタカー落ちを狙う

中古車市場は様々な使われ方をしてきた車達が次々と流れ込んでくるマーケットです。ディーラーが新たに発売する新型車を、我々ユーザーに売り込むための道具として使われる「試乗車」は有名です。ほかにもディーラーのノルマ達成のために登録され、そのまま中古車市場に流れ込む「未使用車」も人気の中古車のため、あなたも一度は「未使用車を買ってみようかな」なんて考えたことがあるかもしれません。

 

聞き慣れないレンタカー落ちという中古車

試乗車や未使用車はよく知られた中古車ですが、それらに比べてあまり知られていない中古車があります。それは「レンタカー落ち」の中古車です。レンタカーとして使用されていたことからレンタカー上がりなどと呼ばれることもあります。まずは、レンタカー落ちの中古車がどんなものなのかお話していきます。

 

レンタカー落ちの中古車は文字通り、レンタカーとして使用されていた車が現役を引退し、第二の人生を歩むために中古車市場に参入してきた存在です。そんな変わり者の彼には、中古車として売り出される際には値段などが書かれたボードに「今までレンタカーをしていました」という旨を伝える自己紹介が必ず表示されているので、すぐにレンタカー落ちであることを確認することが可能です。

 

レンタカー落ちを買うメリット

相場より安く買える

レンタカー落ちの中古車のメリットは「安さ」です。なぜ安いかというと、わざわざ好き好んでレンタカー落ちを買うような人が少ないからです。大多数の人は、不特定多数の人が利用したであろうレンタカー落ちの中古車を嫌がります。例えば、不特定多数の男性とSEXをしてきた女性とSEXできますか?私は怖くて無理です。それと同じように不特定多数が利用してきたレンタカー落ちの中古車ってどんな使い方をされてきたのか全くわからないので、本能的に避ける人が多く、相場よりお安く希望の車種を購入することが可能です。

 

NEWな車ばかり

私の友人が以前レンタカーで86を借りてきたことがありました。86が発売されてから確か2.3年だったと思いますが。そのときふと思ったんですが、レンタカーで古い型落ちモデルってほとんど存在しませんよね?というのも、現行モデルがマイナーチェンジやフルモデルチェンジなどでレンタカーが旧型になると、レンタカー落ちとして中古車市場に手放してしまうからなんですね。レンタカービジネスをやっている会社の市場調査で「型落ちモデルは儲からない」というデータがあるんでしょうね。レンタカー落ちの中古車は現行モデルや一世代前のモデルがほとんどなので、少ない予算で現行モデルを欲しいという方にはレンタカー落ちの中古車は魅力的な存在です。

 

最低限のメンテナンスはされている

レンタカーは商品です。そんな商品の状態が悪かったり故障していたりしたらお客さんから、「車内が汚い」とか「ライトが切れてて危ない」とかクレームが入ります。そうするとレンタカーを貸し出した会社の信用なり信頼が崩れてしまいます。さらにあそこのレンタカーはまともに整備していない車を渡してくるなんて口コミを書かれたら、商売あがったりです。そうならないように、レンタカーは戻って来たらとりあえず洗車機に突っ込んで、見栄えを良くしておきます。また、レンタカーとして不備がないよう日常的にメンテナンスがされています。

 

レンタカー落ちを買うデメリット

全体的に傷が多く、使い古された感は否めない

人間、自分の車じゃないと扱いが荒く、いい加減になります。私も大学の卒業旅行で九州に行ったことがあり、そのときレンタカーを借りました。車種は何だったか思い出せませんが、1500tクラスのコンパクトカーだったのは間違いありません。順番に運転を交代しながら九州を巡り、熊本城に寄るべく、駐車場に車を停めようとしたときのことです。駐車券を取るべく運転席側に車を寄せていったところ、見事に右ミラーを擦りました。慣れない車で慣れない場所に行くと大抵やらかします。レンタカーってこんなことが日常茶飯事なんだと思います。それ故に、ボディや内装には傷が目立ち、何となく使いされてボロボロに見えるのは私だけではないと思いますが、どうでしょう?

 

走行距離が伸びている車が多い

レンタカーは先ほどの九州旅行のように、観光客が観光スポットを巡る際のお供になることが多々あります。そのため一度の貸し出しで1000km走っても全く不思議じゃありませんし、とにかく走行距離が長くなりがちです。わずか1年で4万km走る車も珍しくなく、通常1年1万kmと言われる中、レンタカーは短期間でかなり走行距離が伸びてしまうとも言えます。

 

試乗車落ちとレンタカー落ちの違い

営業マンが隣に乗っているかどうか

試乗車の場合、助手席にディーラーの営業マンが乗っていることが多く、あまり無茶苦茶な運転はできません。おかしな運転をすると営業マンから注意されますし、おとなしく乗る人がほとんどでしょう。スポーツカーなどの試乗では営業マンも比較的暖かい目で見てくれますが、やはり隣で監視されていると思うように走れません。それに対してレンタカーは営業所などで受け渡しを行ってからは、自由に運転できます。私の友人86は峠や高速道路に繰り出し、スポーツカーの走りを堪能していました。私も広い駐車場で少しだけ借りて運転してみましたが、やはり試乗車のときとは違ってアグレッシブな運転になりがちです。営業マンの目がないレンタカーは無茶な運転をされやすく、車が見た目以上に痛んでいる可能性があります。

 

1回の走行距離が段違い

試乗したことがある人ならわかると思いますが、試乗車の場合って大体がディーラーの周辺を一回りするだけの「5分間クルージング」が多いですよね?あれで何がわかるんだよと言いたくなるところですが、試乗車の場合、1回に走る距離は数kmってところだと思います。それに対してレンタカーは借りた人が自由に走れるので、1回の走行距離は青天井で、1000kmなんてことも珍しくありません。その結果試乗車の何倍も走行距離が延びてしまうため、レンタカーの方が各部の劣化が進みます。また、試乗車の方がレンタカーよりも念入りにメンテナンスされているため、コンディションが優れている可能性は高いです。

 

結局レンタカー落ちは買いなのか?

ここまで読んで頂いた方ならわかると思いますが、レンタカー落ちの中古車は、血眼になって探して買うほどのものではありません。レンタカー落ちの中古車を買うべき人を強いてあげるとすれば、「予算は限られているけど、年式の新しい車じゃなきゃ絶対嫌だ」という人や、「車なんてただの移動手段と割り切って、相場的に安いことに価値を見出せる」という人だけでしょう。足車としてボロボロの方が気を使わなくて済むからレンタカー落ちぐらいが調子良いんだよねという人にとっても、年式が新しい方が装備が現代的でお気に召すかもしれません。

 

試乗車に比べて、レンタカー落ちの中古車のリスクは断然高いですし、わざわざ取らなくても良いリスクを取る必要はないんじゃないかというのが私の見解です。


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