中古車でよく見る現状渡し、その実態とは?

カーセンサーなどの中古車情報サイトや町の中古車屋で「現状渡し」や「現状販売」といった謳い文句を目にすることが多いですよね?現状渡しや現状販売とはいったいどういうものなのか、これから中古車を検討していく上で知っておかなくてはならない知識です。

 

現状渡しの中古車はお得なのか?

この疑問に答えられるようにまずは現状渡しとはなんなのか?というところから始めましょう。

 

現状渡しとは?

「現状渡し」と聞いてあなたはどんなイメージを抱きますか?
「ホコリをかぶったままの汚い状態で売ってそう」とか、「一切整備とかメンテナンスされてない状態で売るんじゃない?」といったマイナスのイメージが浮かんできた方が多いと思います。このイメージはあらかた間違いではなく、ほとんど正解と言っても過言ではありません。

 

現状渡しとは「今現在の状態のままで売りますよ」ということです。

 

今現在の状態のままって大抵の場合、悪い状態ですよね?
自分の部屋の状態で考えてみてください。余程きれい好きな人でない限り、これからお客さんを部屋に上げる前に部屋を片付けしないと散らかっていてどうしようもありませんよね?お客さんに見せる前に、部屋を片付けるというひと手間が必要なんです。そうしないと恥をかくことになりますからね。現状渡しとは、部屋で例えると、片付けや掃除のしていない散らかった状態がほとんどということになります。

 

現状渡しの問題点

現状渡しとは、自分の部屋が散らかっていようが汚れていようがお構いなしの無責任な状態であるとも言い換えられます。現状渡しの中古車では、部屋の片付けや掃除に当たる「整備」や「メンテナンス」は一切行われません。また、中古車のコンディションについても中古車屋は一切責任を負いません。これが現状渡しです。

 

現状渡しのなにが問題なの?

車が納車されたその日の内に、タイヤがもげて人に当たったり、エンジンが燃えて鉄くずになったりしたとしても中古車屋に文句は言えません。だって現状渡しですからね。全ては中古車の現状を見誤ったあなたの責任になります。これはマンガみたいな展開ですが、実際に鉄くずみたいな中古車を買ってしまったとしても全ては自己責任ですよ。

 

現状渡しのメリット

現状渡しのメリットは何といっても「安さ」です。
現状渡しでは、「整備無し」「保証無し」の無し無し攻勢のため、諸費用が安くなります。車両自体のコンディションもあまり良くないため、車両価格も相場より安めの価格設定になっていることがほとんどです。

 

「ボロボロの車を自分で直しながら乗りたい」という人にもオススメな車が現状渡しの中古車です。現状渡しの中古車を購入後、近いうちに調子が悪くなることが考えられます。そうなったら自分で整備するチャンスです。壊れるたびに自分で直していけば、きっと愛着が生まれます。「手の掛かる子ほど可愛い」とはよく言ったものです。そんなカーライフを愉しめるのも現状渡しの中古車のメリットかもしれません。

 

なぜ中古車屋は現状渡しで売るのか

それは「まともな状態にするのにかなりのお金が必要で、まともな状態にして売っても利益が少ないから」です。中古車屋もボランティアで中古車を売っているわけではありませんので、利益が見込めるかどうかをシビアに見極める必要があります。その結果、まともな状態に整備してから売るよりも、調子は悪いけど現状渡しのまま安く売った方が利益が出そうだなと判断した場合、その中古車は現状渡しで売られます。

 

あなたが車を手放すときのことを考えてみてください。多くの場合、次の3つに収まります。

車に問題はないけど、家庭の事情が変わった
今の車を修理するのに使うお金がもったいない、いっそのこと買い替えよう
次の車検は法外な費用が掛かりそうだから、買い替えよう

 

この3つが車を手放す主な理由ですよね。

車に問題はないけど、家庭の事情が変わった

これは、新たに子供が生まれたりして家族が増えたりすると、今までの車では手狭になることが多く、車に何の問題がなくても手放すことが考えられます。また、結婚を機に今まで乗っていたスポーツカーを手放すといった話もよく耳にしますよね?このような場合、その車は大事にされていた可能性が高く、車のコンディションも良いことが多く、現状渡しで売られることはまずありません。

 

今の車を修理するのに使うお金がもったいない、いっそのこと買い替えよう

これは今の車に愛情が薄れてきた場合に起こりがちです。実際に私の嫁も元々日産の軽自動車モコに乗っていましたが、あるとき車の側面を派手に塀に擦ってしまい、修理費用が15〜20万円でした。当時結婚したらファミリーカーに乗り換えようねなんて話をしていたものでしたので、瞬く間にホンダのヴェゼルに乗り換えました。「どうせ乗り換えるんだから、修理にお金使うのはもったいない」と自分に言い聞かせて買い替えているように私には見えました。(笑)この場合、車の状態はあまりよくないことが想像できますよね。

 

次の車検は法外な費用が掛かりそうだから、買い替えよう

BMWやメルセデスベンツなどの外車にありがちな話です。日本車に比べて外車は部品の交換スパンが短いため、車検の際に高額な費用になりがちです。それを嫌うユーザーが車検のタイミングで手放すことがよくあります。この場合も整備しないで手放すので状態は良くないですよね。

 

実際に中古車市場に出回る車は、「車に問題はないけど、家庭の事情が変わった」というより、「今の車を修理するのに使うお金がもったいない、いっそのこと買い替えよう」とか「次の車検は法外な費用が掛かりそうだから、買い替えよう」という理由で手放された車がほとんどです。そのため、問題がある車の方が圧倒的に多いという現状は想像に難くありません。軽い整備で正常に走れる車と重整備が必要な車の両方がありますが、軽い整備で正常に走れる車は「整備付きや保証付き」で売られることが多く、重整備が必要な車は「現状渡し」で売られる可能性が高くなります。

 

現状渡しの程度を判断するには

お金は払うから整備付きで売ってもらうことはできるか
有償の保証をつけてもらうことは可能か

この2つの提案を中古車屋に投げかけてみるとわかります。整備付きで売るということはすなわち、販売する側ににきちんと整備した状態で納車するという責任が発生します。また、有償の保証を付けるということは期間内に販売した車が故障した場合、販売店の責任において無償で修理する責任が生じるということです。

 

中古車屋にとっても整備や有償保証による諸費用は重要な収入源であるため、通常でしたら断る理由なんてありません。ですが、あまりにも状態が悪い車や高額な修理費用になることが予測できる場合には、中古車屋も自分の利益が第一優先なので、断られる可能性が高くなります。

 

ですので、上の2つの提案を断られたら、よっぽどコンディションが悪い車なんだなと判断してください。中古車屋も人間ですので自分が損することは絶対に避けるはずです。


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