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修復歴ありってお得?それとも損?

中古車を探していると目にする「修復歴」という文字。修復歴と聞いてあなたはどんな状態をイメージしますか?「修復歴だから、一度もぶつけたり擦ったりしていない車が修復歴がない車かな。」とか、「修復歴って言うぐらいだから、大事故でぐしゃぐしゃになった車のことを言うんじゃないの?」など色々なイメージをお持ちでいらっしゃることと思います。ですが、先ほどの修復歴のイメージは半分正解で半分間違いなんです。実は修復歴の定義は次のように決まっています。

 

修復歴の有無って何で判断してるの?

以下の9つの部分を修理したり部品交換したりしたことがある車は修復歴ありになります。

チェックポイント

@フレーム
A クロスメンバー
B インサイドパネル
C ピラー
D ダッシュパネル
E ルーフパネル
F フロア
G トランクフロア
H ラジエータコアサポート
 

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修復歴ありは狙い目なのか?

上の図の@からHのうち一つでも修理したり部品交換したりすると、その車は修復歴ありになります。どのポイントも車の骨格に関わる部分なので、修復歴があるとそれだけでヤバイ車なんじゃないかと思われるかもしれません。実は修復歴ありの車でも走りにほとんど影響しない部分ってあるんです。

 

狙い目はラジエータコアサポートの修復歴ありの車

それが、Hのラジエータコアサポートに修復歴がある車です。ラジエータコアサポートはエンジンを冷却するための「ラジエータ」を支えるための柱のようなものであり、車体の強度にほとんど関係ありません。また、ラジエータコアサポートは車体前部にあるため、追突したときに修復歴の対象になりやすい部分です。ですが、このラジエータコアサポート、別になくても問題ありません。実際にフロントの軽量化のためにラジエータコアサポートを撤去しているS13シルビアなどを雑誌や動画で見たことがあります。車体の中心から離れた部分の軽量化なので、ヨー低減に効果的です。

 

ダッシュ貫通のロールゲージ装着車も修復歴あり?

S2000などのオープンカーはサーキット走行での安全性向上のためロールゲージを組む方が多くいます。その中で4点式などの簡易的なロールゲージではなく、6点式などでダッシュボード貫通タイプのロールゲージを組むと、「フロア」に固定するための穴を開けたり、「ピラー」にガゼットを溶接してボディを補強したりするオーナーも少なからずいます。ですがこの場合、別に事故を起こしていなくても修復歴ありになってしまうんです。この場合、事故による車体のダメージがないにも関わらず、相場よりも割安なお値段で購入することができます。これって狙い目だと思いませんか?

 

事故によってルーフパネルやピラー、フロアに修復歴がある車は避けるべき

基本的に最近の車はモノコックボディによってボディの強度を出しています。簡単に言うと箱みたいなものです。単純な追突などによる修復歴ならまだしも、横転や横からの追突などによって箱の中心部分がダメージを負った車体は避けた方が無難です。直進方向への強度は高いものの、上や真横からのダメージに対する強度はあまり高くありません。よって板金による大掛かりな修理が必要になってきます。大掛かりな修理をしたにも関わらず、事故前の状態に戻すことは難しく、安物買いの銭失いになる恐れが高いため、避けた方が賢明でしょう。

 

修復歴を確認する方法

整備記録をチェックしよう

意外に思うかもしれませんが、修復歴に関わる部分を修理したり交換したりしていてもその事実を記載しなければいけないという義務はありません。そのため車検証を見てみてもそもそも修復歴を書く項目がありません。修復歴に関する情報が載っている可能性があるのは整備手帳ですが、これも必ず記載しなければならないといった類のものではありません。

 

実際にS2000購入と同時に、今まで乗っていたS15シルビアを下取りに出しましたが、そのとき中古車屋にこう聞かれました。「修復歴はありますか?」と。これが何を意味するかわかりますか?この会話から、中古車の修復歴ありの大半は前オーナーの自己申告によるものなんじゃないかということが考えられます。実際に私のシルビアはそこら中をぶつけていましたが、修復歴に関係するような修理等は無かったと思います。ですが、私のシルビアは私の申告通り「修復歴あり」で売られていました。パッと見はどう見ても修復歴ありに見えるので仕方ないのかもしれません。(笑)

 

現地現物が基本

修復歴を書類から正確に判断することは難しいということがわかって頂けたと思います。それと同時に「じゃあどうやって修復歴の有無を確認すればいいんだよ」と途方に暮れてしまうかもしれません。何より大事なのは「自分の目で見て確かめる」ことです。これを現地現物と言ったりしますが、その中古車の状態を判断するために中古車屋まで足を運び、中古車の状態を五感で感じることが重要です。現地に行けば中古車屋と話をすることができますし、前オーナーがどんな人でどんな用途で中古車を使ってきたのか、事故はあったのかなど情報を入手することができます。

 

車にあまり詳しくなかったとしても、何度も中古車屋に足を運び、様々な中古車を見ているうちに自然と物を見る目、人を見る目が養われてきます。この努力を怠り、なんでもいいやと適当に中古車選びをすると飛んだ外れを引き当ててしまう可能性が高くなります。良い思いをしたかったら他の人より努力をしなければなりません。その努力ができないなら、中古車選びは上手くいきませんよ。

まとめ

修復歴ありの車は得なのか損なのかという観点で見てきましたが、それは中古車の状態によるとしか言えません。その状態を判断して得か損かを判断するのは他でもない「あなた」です。大金を払うあなたに全責任があります。騙す方も悪いですが、まんまと騙される方も悪いのです。お互いに気持ちよく中古車の売買をするためにもあなたのレベルアップは不可欠です。「私は車のことはよくわからないから」と言い訳をする暇があったらテレビを見ているその時間を使って中古車について勉強してください。


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