スポーツカーの維持費は意外と安い

 

出典:日産スカイラインGT-R(R32)

 

SUVやセダン、はたまた外車や軽自動車などなど、非常に多くの選択肢から好みの車を選ぶことになると思います。そこでどんな種類の車に乗ろうかなと考えるとき、まず最初に頭に浮かぶのは維持費ですよね?

 

「保険とか税金を払わないといけないし、ガソリン代もどれくらいかかるかわからない。」「スポーツカーだと故障が多くてメンテナンスにお金掛かりそうだし、車検も高そう。」「学生の自分に維持できるかな?」なんて漠然とした不安があると思います。私も同じような不安があったので、実際スポーツカーに乗るとどれくらいお金が掛かるのか、私が乗ってきたシルビアとS2000についてお話します。

 

税金はいくら掛かる?

自動車税

車を購入したあとに毎年払わなければならないのが「自動車税」です。自動車税は車を所有している限り払い続けなくてはならない税金で、ナンバーを切ってようが、故障して動かなかろうが払わなければなりません。自動車税は排気量でいくら払うのかが決まっています。そのため、SUVだからとかスポーツカーだからとか全く関係ありません。

排気量

13年未満

13年経過した車

1.000cc以下

29.500円

33.900円

1.000cc以上 1.500cc以下

34.500円

39.600円

1.500cc以上 2.000cc以下

39.500円

45.400円

2.000cc以上 2.500cc以下

45.000円

51.700円

2.500cc以上 3.000cc以下

51.000円

58.600円

3.000cc以上 3.500cc以下

58.000円

66.700円

3.500cc以上 4.000cc以下

66.500円

76.400円

4.000cc以上 4.500cc以下

76.500円

87.900円

4.500cc以上 6.000cc以下

88.000円

101.200円

6.000cc以上

111.000円

127.600円

 

ただし、古い車は自動車税を多めに払わなければなりません。どれくらい古い車かと言いますと、初度登録してから13年経った車に関しては15%支払う税金が増えます。

 

個人的な考えですが、愛着を持って長く乗っているのになぜ税金が上がるのか納得できません。ドイツを中心とする欧州では、古い車を大切にする文化がとっくに根付いており、税金や保険料が古い車の方が安くなります。自動車大国日本ではものを大切にする人間が損をするような法律です。壊れたら直して乗る欧州人と、まるで使い捨てのように壊れたらすぐ乗り換える日本人との考え方の違いなんでしょうね。私は壊れたら直して乗り続ける方がよっぽど安くてエコだし、成熟した大人の考え方だと思いますが。

 

自動車重量税

自動車重量税も車検の度に支払う税金になります。自動車重量税はナンバーを付けていない車には発生しないため、ナンバーを外した状態でガレージなどに眠らせておく分には税金が発生しません。何台も車を所有していたり、公道を走らないサーキット専用車などは自動車重量税を納める必要はありません。

 

自動車重量税は自動車の重量によって支払う税金の額が決まっています。自動車重量税も自動車税と同様に初度登録から13年未満と13年経過、18年経過と3パターンあり、これまた古くなるほど税金が上がります。2年に1度の車検で払う自動車重量税は以下のようになります。

車両重量

13年未満

13年経過

18年経過

0.5t未満

8.200円

11.400円

12.600円

0.5〜1.0t

16.400円

22.800円

25.200円

1.0〜1.5t

24.800円

34.200円

37.800円

1.5〜2.0t

32.800円

45.600円

50.400円

2.0〜2.5t

41.000円

57.000円

63.000円

2.5〜3.0t

49.200円

68.400円

75.600円

 

以上より、私が乗っていたS15シルビア(2001年式)は排気量1.997ccの1.200kgであり、初度登録から13年以上経過しているため、自動車税45.400円、自動車重量税34.200円(17.100円/年)が掛かることがわかります。シルビアに1年間乗ると、62.500円税金が掛かります。ちなみにS2000も全く同じです。

 

若者がスポーツカーに乗ると、保険料がバカ高くなる

 

出典:ワイルドスピード

 

保険料は簡単に言うと信用の大きさです。免許取り立ての若者がいきなりスポーツカーに乗ったらどうなりますか?かなりの確率で事故を起こし、廃車にしてしまいます。それに対して運転歴20〜30年のベテランドライバーだったらどうでしょう?無理をしませんし、経験も豊富なため滅多に事故を起こしませんよね。免許を手にしてから日が浅い新人ドライバーは事故を起こす可能性が高いため、信用がなく、保険料が高くなります。逆に事故を起こす可能性の低いベテランドライバーは信用があるため、保険料が安くなります。とても簡単な関係ですね。

 

保険には等級というものがあり、等級によって保険料が決まっています。等級は1〜20まであり、数字が大きくなるほど保険料が安くなります。免許取り立ての新人ドライバーは6等級からスタートし、1年間事故などで保険を使用しなかった場合は等級が1つ上がります。私は18歳の時からシルビアに乗っていました。特に事故率の高いスポーツカーで、なおかつ6等級スタートになるので、保険料はバカ高くなります。保険料は車種や年齢、年間の走行距離などによって大きく変わってくるため一概には言えませんが、シルビアは年間20〜30万円程度が相場のようです。

 

車両保険も付いてないのにこの金額ですから、驚きを隠せません。社会的に全く信用がないことを実感する金額ですね。(笑)保険にそんな大金払えますか?学生や新社会人にはかなり厳しいですよね。そこで、私の両親はある作戦を取ることにしました。

 

「等級引継ぎ作戦」

保険のルールに、「同居している家族間なら等級を引き継ぐことができる」という抜け道があります。何もバカ正直に6等級からスタートしなくても、一緒に住んでいれば親の等級が引き継げるんです!私は親父の20等級を引き継ぎ、18歳にして最も保険料が安くなる状態からスタートしました。そのため、私が実際に払っていた保険料は5万円台です。実家暮らしの恩恵に授かることができました。

 

親父は20等級を息子に与え、代わりに息子の6等級を引き継ぎます。免許取り立ての息子より、ベテランドライバーである親父の方が信用があるため、トータルの保険料で考えると引継ぎを行った方が安く抑えることができます。さらに、息子の車を親父のセカンドカー扱いとすることで、親父の等級を7等級からスタートすることができる「セカンドカー割引」なんてものもあります。節約できるところはとことん節約しましょう。

 

燃費がものを言う「ガソリン代」

ガソリン代は車の燃費と走行距離、ガソリンの単価によって計算できます。計算式は以下のようになります。
ガソリン代=走行距離 ÷ 燃費 ? ガソリン単価

 

実際に私がシルビアを通学に使っていたときのガソリン代を計算してみます。往復72kmの道のりを月に22日通学していたので、72km?22日=1.584kmの距離を1か月で走っていました。燃費は1年を通してあまり変わらず、12km/?は走りました。シルビアはハイオクなので、ここではガソリン単価を150円/?としましょう。これより1か月のガソリン代を計算すると、1.584km ÷ 12km/? × 150円/? =19.800円
1か月のガソリン代は19.800円です。1年で237.600円になります。
 

ハイオク車にレギュラーを入れるな!

これは私が実際に行ったことがあります。当時ガソリン代を払っていたのは親だったので、何とかガソリン代を安くしようと単価の安いレギュラーを入れるように言われました。レギュラーにすることでどれくらい安くなるか疑問に感じた私は、燃費を計測し、比較してみました。すると衝撃的なことがわかったのです。

 

ハイオクとレギュラーの単価は自宅周辺のガソリンスタンドを参考にすると、レギュラーの方が11円安いです。
レギュラーを満タンで入れてみたところ、明らかにパワーダウンし、エンジンの微振動が増えました。これだけでうんざりですが、燃費も1km/?下がり、11km/?になってしまいました。パワーダウンした分だけアクセルを踏み込む量が増えたためだと考えられます。そして気になるガソリン代を計算してみたところさらに驚く結果になりました。1.584km ÷ 11km/? × 139円/? =20.016円
 
なんと、ハイオクよりもガソリン代が高くなっています!レギュラーにすると露骨にパワーダウンし、不快な振動も増え、ガソリン代まで高くなっているのです。目先の安さに釣られて損をしないようにしましょう。

 

故障経験・メンテナンス費用・車検

 

 

私はシルビアに6年10万km以上乗ってきました。毎日通学に使い、近くの峠によく走りに行きましたが、あまり故障した経験はありません。しいて上げるとすれば、運転席のドアが開かなくなったことと、ブレーキをダメにしたことです。運転席のドアの故障は見てもらっても原因が特にわからず、直ったり再発したりを繰り返しました。大体女の子とデートしているときに限ってドアが開かなくなるもんだから、結構恥ずかしいです。ブレーキは明らかに容量が足りていないのでハードに走れば必ず壊れます。

 

故障ではないのですが、タイヤは1年持ちませんでした。というのも機械式LSDを組んでいたために、リアタイヤを引き摺りながら走るためあっという間にツルツルになってしまいます。およそ、フロント1回にリア2回の頻度でした。オイル交換は5.000km起きに交換し、オイルエレメントは10.000kmで交換しました。オイル交換は工賃込みの1.000円の激安オイルでエンジンは絶好調でした。

 

車検は親父の知り合いにお願いし、特に故障もなかったので、10万円でお釣りが来ました。

 

結局シルビア乗るのに年間いくら掛かるの?

税金関係

自動車税45.400円、自動車重量税は1年換算で17.100円

保険料

親の等級を引き継いで、5万円台

ガソリン代

月19.800円、年間237.600円

メンテナンス費用及び車検

オイル交換は年に4回で4.000円、エレメント交換は年2回で2.000円
タイヤ代は225/45/17で1本16.000円ほど。フロント2本のリア4本の計6本で96.000円
車検は1年換算で約5万円

 

それらをすべて合計すると、502.100円になります。維持費としておよそ50万円あれば、シルビアを維持できる計算になります。私の場合、年間の走行距離が約2万kmで、機械式LSDのためタイヤの消耗も激しいので、維持費が高めの数字になります。これを年間1万kmで、タイヤは2年持つと仮定して計算すると、ガソリン代が118.800円、タイヤ代が32.000円になりますので、182.800円維持費が安くなって、およそ32万円に維持費が下がります。どうですか?思ったほどお金が掛からないと思いませんか?


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