リアスパッツ改善プロジェクト第3弾!「回転を妨げている意外な正体とは?」

空力チューン第9弾として「リアスパッツ」による空力チューンを行ったが、結果は「‐2.8km/L」と散々であった。

非常に悔しい結果となってしまった「リアスパッツ」だが、さっそく改善プロジェクトを立ち上げることとした。対策案として浮かんだものを片っ端から試していき、一つずつ検証していきたいと思う。その結果としてリアスパッツ本来のポテンシャルを引き出し、リアスパッツ無しでは到底達成できないような燃費を叩き出すのが目的である。

 

一体何がリアタイヤの回転を妨げているのだろうか?

 

アルミ複合板から切り出した「リアスパッツ」

 

リアスパッツ装着でリアタイヤと急接近!

リアスパッツ装着によってリアタイヤとリアスパッツのクリアランスは10〜20mm程度であり、高速回転するリアタイヤのすぐ近くをリアスパッツが覆っている形となっている。装着前と装着後で大きく変わったのは「リアタイヤのすぐそばにリアスパッツがある」ということである。

 

直感的に怪しいのはタイヤかホイール

リアスパッツはアルミ複合板で作製したものである。アルミ複合板はポリエチレンの板をアルミで挟み込んだ複合板のことを示す。つまりアルミ複合板の表面近くにはアルミがあるということである。アルミの周りをアルミホイールが高速回転することで何か電磁誘導的なことが起こるのであろうか?いずれにしてもよくわからないのが本音である。

 

アルミテープが悪さをしている?

 

出典:3M製アルミテープ

 

禁断のアルミONアルミは本当に「禁断」なのかもしれない

今回は本当に自信がない。なぜならアルミ複合板でリアスパッツを作って装着し、なおかつ燃費を良くしようなどと考えている人は皆無で全く情報がないからである。したがって、どうしたら良いのか皆目見当が付かない。そのため物事を考えるための基本に戻って考える必要がある。

 

「常識を疑え」

常識という言葉が私は大嫌いである。なぜ大嫌いかというと、「常識」という言葉を盾にして物事を語る人間のほぼすべてが思考停止していて、自分の頭で考えるということをしないからだ。大多数の人が正しいと思い込んでいることが「常識」なのであって、それが本当に正しいかどうかは別である。したがって常識は疑っていかなければ真実には辿り着けないのである。

 

アルミテープは燃費を上げるという「常識」

私の中である常識が出来上がってきていた。それは「タイヤ周辺にアルミテープを貼ると燃費が上がる」ということだ。実際にタイヤにアルミテープを貼ると燃費は上がる。それはこれまでの実績から明らかである。
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だがそれは「リアスパッツ無し」の状態の話である。リアスパッツ装着後は今までのリアスパッツ無しの状態での常識が通用しないという可能性を考えなくてはならない。

 

常識に立ち向かえ!

 

アルミテープチューンを施したアルミホイール

 

リアホイールのアルミテープチューンをやめる決断

そこで今回はリアホイールに装着していたアルミテープをすべて剥がし、その代わりとしてリアスパッツ内に1枚5cm程度の小さいアルミテープを張り付けてみることとした。

 

なぜリアスパッツ内に貼るのか、その狙いとは?

張り付ける位置はリアバンパー寄りの路面に触れたタイヤ側面を通る位置とし、地面と平行になるようにギザギザにカットしたアルミテープを張り付けた。なぜこうしたかというと、走行中のタイヤは路面からの摩擦と変形によって帯電し、リアスパッツ内に侵入するときにタイヤに帯電している静電気を除去することが今までのデータから有効であると判断したためである。また、アルミテープはもしかしたらアルミホイールに貼ったように常に動き回っているときよりも、ある位置に固定してコロナ放電の効果を狙った方が効果的なんじゃないかという私の「勘」でもある。これはあくまで「勘」なので、理論的裏付けはないことを断っておく。

 

果たして常識を打ち破ることはできたのか?

 

出典:日産CM

 

雨ながら31.8km/Lをマーク!

今回もドタバタしており、写真を撮り忘れてしまう痛恨のミス。だが結果としては前回リアスパッツ改善プロジェクト第2弾!「リアバンパーに空気を送れ!」と比較して、「+1.5km/L」という結果となった。これはなかなかの好記録である。

 

間違っていなかった「直感」

今回の検証で、リアスパッツ装着の有無によってアルミホイールに施したアルミテープチューンの効果が変わる面白い結果となることがわかった。実際、走行フィーリングも格段にスムーズになったし、リアスパッツ装着前の状態と比べて遜色ないレベルまで燃費も良くなってきている。やはりアルミテープはある位置に固定して、タイヤに帯電する静電気をコロナ放電によって中和するというのが燃費向上におけるアルミテープの正しい活用法と言えるのではないだろうか?

 

未知の領域で学んだ教訓

常識に捉われず、あらゆる可能性を探ることが必要

今回の検証で、アルミホイールに施したアルミテープチューンがリアタイヤの回転を妨げている張本人であることがわかった。これは今までの「常識」とは異なる結果である。もし私が「タイヤ周辺のアルミテープチューンは燃費が上がる」と信じ込んでいたら、今回のような良い結果は得られなかったと思われる。その都度その都度自分の頭で考えなければいけないということを身をもって学べた良い経験になった。

 

まだまだリアスパッツの実力はこんなものじゃないはず!

次回はリアスパッツの外側について検証してみたいと思う。リアスパッツ装着によって空気の流れも当然変化しているだろうし、リアスパッツのポテンシャルを引き出すチューニングが間違いなく必要であるはずだ!

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