空力チューン第4弾!リアバンパー穴開け加工でパラシュート効果をやっつけろ!

通勤用のワゴンRの実燃費はおよそ26.5km/L。
そんなワゴンRの燃費を良くするために障壁となっているのは「空気抵抗」であると考えた。そう、空気とお友達になれば自ずと燃費も良くなるのではないかというのが私の直感である。そこで私はワゴンRに空力チューンを施し、実燃費「30km/?」をコンスタントに叩き出すことを目標とした。これが「プロジェクト30」の始まりである。

 

その記念すべき第4弾は「リアバンパー穴開け加工」による空力チューンである。

 

純正リアバンパーの問題点は?

 

マイワゴンRの純正リアバンパー

 

純正リアバンパーは衝突安全性などを重視しているため、ぷっくりと膨らんだ形状になっているものが多い。そのため、空力的に見るとイマイチな形状のものがほとんどである。

 

私の乗っているMH23S型ワゴンRも例外に漏れず、空力的に優れた形状であるとは言えない状態である。この純正リアバンパーの何が問題なのか?

 

それはリアバンパーがまるでパラシュートのように空気抵抗になってしまう、「パラシュート効果」である。

 

パラシュート効果とは?

 

出典:https://hiveminer.com

 

パラシュートとは上の画像のように、飛行機やドラッグレースなどの超高速の物体を止めるために用いられるものである。

 

パラシュートは「ブレーキ」の一種

一般的に、動いているものを止めるのは「摩擦」によるブレーキを使用する。自動車のブレーキシステムなどが良く知られている。それに対して、パラシュートによるブレーキは「摩擦」ではなく「空気抵抗」によるブレーキなのである。

 

F1はアクセルオフで1Gのブレーキ?

 

出典:音速の貴公子 "アイルトン・セナ"

 

F1は空力に優れていると思われがちだが、実はものすごく空気抵抗が大きい。
剥き出しのタイヤは空力的には大きなマイナスだし、巨大なウイングによるドラッグも強烈である。F1の最高速は意外と低く、今の時代、市販スーパーカーの方がF1より最高速は速いかもしれない。

 

そのためF1は時速300km/hくらいでアクセルを戻すと強烈なブレーキが掛かると言われている。その減速Gはなんと1Gにも達する。これは市販スポーツカーでフルブレーキを掛けるのと同等の減速Gである。それほど空気抵抗によるブレーキは強烈なのである。

 

パラシュート効果をどうやって低減するか?

リアバンパーによるパラシュート効果によって、常に空気抵抗によるブレーキが掛かった状態であり、燃費に悪影響を及ぼすのはサルでもわかる。ではどうやってパラシュート効果を低減すればよいのか?

 

ヒントはパラシュート降下にあった

 

出典:パラシュート降下

 

パラシュートはスカイダイビングなどで着陸するときに使用される安全装置である。原理は飛行機を空気抵抗で止めるのと全く一緒である。

 

もしもパラシュートに穴が開いたら?

パラシュートを使ってゆっくり降下しているところに、何かの拍子にパラシュートに穴が開いたらどうなるか?
パラシュートによる空気抵抗が弱くなり、人間はあっという間に地面に墜落してしまう。

 

そう、パラシュートに穴を開ければ空気が逃げ、空気抵抗は一気に小さくなるはずである。

 

実際にやってみた (笑)

 

ホールソーで蜂の巣にしてやったぜ、ワイルドだろ?(笑)

 

斜め後ろからのビュー、スパルタンで刺激的だ(笑)

 

ということで、自分のワゴンRの純正リアバンパーを蜂の巣にしてみた。なんだかトムとジェリーのあのチーズみたいに穴だらけで異様な雰囲気である。(笑)
大小5種類、合わせて32個の穴を開けた。穴開け加工は木工用ホールソーを使い電動ドリルで加工した。この穴開け加工は背徳感を感じるためか、めちゃめちゃ面白かった。(笑)

 

パラシュート効果低減だけが目的じゃない!もう一つの狙いとは?

出典:ホンダ技研

 

一つは今まで話してきたように、「パラシュート効果の低減」である。もう一つは「車体後方に空気を送り込むこと」である。下の写真は右マフラー下の地面にスマホを置いて撮った写真である。

 

地面から空が見える(笑)

 

この写真を見ると、リアバンパー上部に開けた穴が空に繋がっていることがわかる。上向きに開けた穴によって、リアバンパーに流れてきた空気を車体後方の負圧領域に送り込むことが可能になる。

その結果として、車体を後ろに引っ張る作用が減少すれば大満足だ!

 

実走インプレッション!

大胆な穴開け加工を行ったので、さっそくいつもの高速メインの通勤ルートで実走インプレッションを行った。

 

簡単にスピードが出るようになった

これは誰でもわかるくらいに大きな効果があった。明らかに後ろに引っ張られるような感じが少なくなっているのである。リアバンパーに穴開け加工をする前までは100km/h以上出すのはNAでMTのワゴンRでは結構しんどかったが、穴開け加工をした後では楽に100km/h以上出るようになった。つまり、「最高速が上がった」ということであろう。スピードを出せば出すほど穴開け加工の効果を体感しやすくなるのは間違いないだろう。

 

リア周りの嫌な動きがなくなった

ワゴンRはリアがトーションビームのせいかもしれないが、リアが時折気持ちの悪い嫌な動きをするのである。これが穴開け加工によってほとんど解消されてしまった。空力が関係していたのかどうかはよくわからないが、穴開け加工によって良くなったので大満足である。

 

気になる燃費は?

燃費にも劇的な効果があった。
満タン法ではないが、いつもの通勤ルートで会社を2往復したところ車載の燃費計で「31.1km/L」をマークした。このときは奇跡的に下道が空いていたり、風や雨もない恵まれた天候だったりしたために出たスペシャルな数字だと思う。だが、体感と結果が一致しているし、良い結果となったのは間違いない。

 

ちなみにエアコン常時使用でも、ドノーマルのエアコン未使用時と同等以上の燃費(27.8km/L)を叩き出すようになってきた。これからが非常に愉しみだし、次は何をしようかワクワクしてしまう。

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