パッド残量とフェードの密接な関係

パッドは最後まで使える?

 

出典:tokidokidokin.com

 

あなたが今使っているパッド、残り何o残っていますか?
残り半分くらい残ってるから大丈夫と思っていると間違いなく痛い目を見ます。

 

『パッドが残り半分も残っていれば十分使えるじゃないか!』

 

そう叫びたくなる人がいるのもわかります。
使用する状況によっては全く問題なく使用することが出来ますが、ある状況下では非常に危険です。
果たしてそれはどのような状況でしょうか?

 

速度が2倍になると発生する熱も2倍?

 

出典:マツダ787B

 

それはサーキット走行などのブレーキに負荷が掛かる状況です。峠の下りも例外ではありません。
ブレーキは、運動エネルギーを熱に変換することによって制動力を得ています。つまり、運動エネルギーが高くなればなるほど、熱がたくさん発生することになります。

 

運動エネルギーの公式は中学校の理科の授業で教わったと思いますが、
運動エネルギー = 1/2 × (質量×速さ×速さ)で表すことができます。

 

質量は車重、速さは車の速度として運動エネルギーの公式を考えます。
車重が1000kgから2倍の2000kgになると、運動エネルギーも2倍になります。

 

これは納得できますよね。
では速度が100km/hから2倍の200km/hになったらどうでしょうか?

 

多くの人は、車重が倍になったときと同じように、速度が倍になったら運動エネルギーも倍になると考えます。
これが間違いなんですよね。速度が2倍になると運動エネルギーは4倍になります。

 

つまり、100km/hからブレーキする場合に比べて、200km/hからブレーキする場合は4倍の熱が発生します。300km/hからのブレーキではなんと9倍の熱が発生します!

 

サーキットでは半分まで

 

出典:SUPER GT

 

こんな場面でパッドが半分以下に摩耗していたらどうなるかわかりますか?
半分以下に摩耗したパッドは熱容量が半分以下になります。そのため、サーキットなどのハードブレーキングによって、パッド温度はぐんぐん上昇し、あっという間にフェードします。フェードはパッドに含まれているフェノール樹脂がガスに気化することで起こります。つまり、パッドがどんどんなくなっていきます。

 

するとどうなりますか?
気付かないうちに、パッドの裏金で裏金制動してしまい、異音で車をストップさせたときには時すでに遅し。ローターは一発で傷だらけになり、ローター・パッド全交換コースで10〜20万があっという間に飛んでいきます。

 

そうならないためにも日常的にパッド残量を確認して、新品の半分以下になっていたらサーキットでの使用はやめて、街乗りで第2のパッド人生を謳歌させてあげましょう。


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