ブレーキにおける高性能の本質とは

 

高性能なブレーキとはどんなブレーキでしょうか。
多くのひとは軽く踏んだだけでよく効くブレーキのことを高性能だと感じます。

 

よくある勘違い

 

出典:寺子屋塾

 

初心者に多く見られますが、初期制動の強いパッドに変えて、カックンブレーキになって喜んでいる残念な人があまりにも多いです。

 

かくいう私も残念な人でした。3速全開からの下りのフルブレーキ2連発によって炭になったS15純正(スペックSのへなちょこブレーキ)から、フロントブレーキ一式をR33タイプM(対向4Pod)に載せ替え、誤作動を防ぐためにABSをカットして乗っていました。

 

純正ローターが鏡面仕上げになるほどの高い攻撃性を持ったパッドが組み込まれ、ブレーキペダルを強く踏み込むと簡単にフロントがロックしました。今考えるととんでもなく前後のバランスが崩れてしまっていましたが、当時の私は憧れの対向4Podキャリパーを装着し、簡単にロックするほど強力なブレーキを手に入れられたんだと学生時代の私は大満足でした。

 

以前の私のような残念な思考に陥ってしまわないように、みなさんはここで正しい思考を身に付けてください。

 

高性能なブレーキとは

 

出典:ポルシェPCCB

 

高性能なブレーキとは
@踏力に応じてリニアに制動力が立ち上がること
A強い負荷が掛かる状況でも、フェードやペーパーロック現象を起こさないこと
を満たすブレーキと言うことができます。

 

コントロールしやすい

@の踏力に応じてリニアに制動力が立ち上がると、なぜ高性能なのかを考えてください。
理由は簡単で、コントロールしやすいからです。コントロールしやすいというのは重要で、免許取りたての初心者から土屋圭一のような一流レーシングドライバーまでコントロールしやすいブレーキを嫌う人はいません。コントロールしやすいということは先が読めるということと同じで、限界まで攻めるサーキットのような場面から街中の急な子供の飛び出しによるパニックブレーキに至るまでコントロールしやすいブレーキが好まれます。グラフにすると以下のようになります。
→Y=AXの図を挿入する

 

このグラフのように踏力と制動力が比例している関係が理想です。

 

加えて、パッドやローターの温度、踏力に対して摩擦係数μが変化しにくいことも重要なポイントです。
想像してみるとわかってもらえると思いますが、温度が上がると急激にμが立ち上がったり、踏力を強めていくと途端にμが下がってしまったりすると、直感的にコントロールできません。

 

フェードやペーパーロックに強い

また、Aの強い負荷が掛かる状況でも、フェードやペーパーロック現象を起こさないことも必須です。
フェードを防ごうとして高温まで耐えられるメタル系のパッドに交換すると、メタル特有の熱伝導の良さから、
ブレーキフルードに熱が伝わり、ペーパーロック現象が起きやすくなってしまいます。

 

勘の良い人はお気づきかと思いますが、
高性能なブレーキの本質とは、パッド・キャリパー・ローターの熱容量に余裕があるブレーキといえます。

 

熱容量に余裕があるブレーキは@、Aを満たすことができます。


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