空気抵抗軽減だけがボルテックスジェネレーターじゃない!ボルテックスジェネレーターでリアディフューザーの性能を引き出せ!

 

ワゴンRに装着した自作リアディフューザー

 

今や、市販車でさえも簡易的なリアディフューザーを装備する車が増えている。残念ながら私が所有するワゴンR、S2000ともにリアディフューザーの設定はないが、両車ともリアディフューザーを装着している。上の画像はワゴンRに自作のリアディフューザーを装着した様子で、リアディフューザーと言えば「バーチカルフィン」と言っても過言ではないくらい、リアディフューザーとバーチカルフィンは黄金コンビで売り出されている。そこで私が気になったのは、「リアディフューザーにバーチカルフィンを装着することで何がどれだけ変化するのか」ということである。今回はこの疑問に着目してみたい。

 

S2000に装着したリアディフューザーには「バーチカルフィン」が無い!

 

VOLTEXのリアディフューザーを装着した愛車S2000

 

形状は完璧だが、バーチカルフィンの姿は見当たらない…

私がS2000に装着したリアディフューザーはVOLTEX製である。このリアディフューザーはマフラーの中間タイコ以降をすっぽりと包み込む巨大なリアディフューザーであり、上の画像からわかるようにリアディフューザー中央付近は跳ね上げられたアップスイープ形状をしていることから理想的な形状といって差し支えない。それこそが私がVOLTEXのリアディフューザーをセレクトした理由である。しかし、リアディフューザーと黄金コンビを組むバーチカルフィンの姿はなかった。確かにバーチカルフィンがなくてもリアディフューザーによる空力効果は凄まじいほどであったが、バーチカルフィンがあればより効果を発揮するのではないか?という疑問が頭から離れなかったのである。

 

バーチカルフィンの有無でダウンフォースが激変!

 

出典:ムーンクラフト

 

バーチカルフィンありで83%もダウンフォースUP!

そんなとき私はある記事を見つけた。それはムーンクラフトの「空力研究所の秘密」というブログで検証されていたのである。その記事によるとなんとバーチカルフィンの有無によって83%もダウンフォースの量が変わってくるというものであった。上の画像はその記事から拝借したものである。バーチカルフィンがあることによって生じる「渦」によってリアディフューザー表面の流速が上がり、空気の剥離を防ぐことによってより強力なダウンフォースを稼ぎ出しているということであった。

 

ボルテックスジェネレーターでバーチカルフィンの代用ができるのでは?

 

ワゴンRから剥ぎ取った「ボルテックスジェネレーター」

 

バーチカルフィンとボルテックスジェネレーターの効果は似てる!

バーチカルフィンによって発生する「渦」によってリアディフューザー表面の流速を上げ、空気の剥離を防ぐ効果がバーチカルフィンにはあるのである。これに私はピンときた。

 

「もしかして、バーチカルフィンに求められる効果はボルテックスジェネレーターでも出せるんじゃないか?」

 

私がこれまでにワゴンRで数々の空力チューンを試してきた経験からすると、ボルテックスジェネレーターでバーチカルフィンの代用ができるのである。なぜなら、ボルテックスジェネレーターの効果もまた、表面付近の流速の落ちた境界層を一回ぐしゃっとリセットして再び流速を上げ、空気の逆流を抑えることで剥離を防ぐ仕組みの空力デバイスだからである。簡単に言えば、バーチカルフィンとボルテックスジェネレーターは道のりは違えど、目指すゴールは同じということである。

 

そうと分かれば実践あるのみ

 

目立たないよう、ボルテックスジェネレーターを艶消しブラックでお化粧!

 

ワゴンRと違い、S2000ではボルテックスジェネレーターを目立たせないよう装着!

ワゴンRは完全に実験車なので見た目がどうこうということは一切考えず、がむしゃらに空力のことだけを考えた空力チューンを施してきた。だがS2000はかっこよさも大事にしたいため、極力目立たないように気を付けている。その結果、艶消しブラックで存在感を薄くすることにした。

 

真っ直ぐボルテックスジェネレーターを貼るのがめちゃめちゃ難しい

 

いつも利用しているスタンドのチラシで、位置出し用のツールを自作!(笑)

 

黒いリアディフューザーに黒いボルテックスジェネレーターを貼るのは正直骨が折れる作業だった。リフトアップできるような設備はもちろん存在しないため、地面に寝転んで作業したのだが、どうにも真っ直ぐ貼ることができなかった。車体下では上手く貼れたつもりでも後ろから見ると右に曲がっていたり、ということが連発したため、イライラした私は位置出し用のツールをチラシで自作した。(笑)

 

これにより一発で思い通りの位置に真っ直ぐボルテックスジェネレーターを貼ることができた。最初から横着しないで位置出し用のツールを作るべきだったと反省した。

 

果たしてバーチカルフィンの代役は務まったのか?

 

リアディフューザー中央部後端に4個のボルテックスジェネレーターを等間隔で装着

 

間違いなくリアディフューザーのポテンシャルを引き出している!

街乗りではボルテックスジェネレーターの装着前と後でほとんど違いを感じることはできなかった。そこで某豆腐屋のホームグランドである近くの峠に場所を移し、効果のほどを確かめてみた。ある程度ペースを上げて走ってみると、明らかに安定していることが感じ取れた。最も効果が体感できたのはコーナリングの最中である。

 

ピーキーなS2000

S2000は以前乗っていたS15シルビアに比べるとコーナリングスピードが段違いで速い。だがその優れた回頭性により、リアがナーバスになりがちだと感じていた。なんというかコマのようにくるっと回れる反面、ピーキーというかドライバーにシビアなコントロールを要求してくる車なのは間違いない。この辺はS15シルビアとは大違いで、シルビアの場合だとリアが流れ始めてしばらくしてからカウンターを当てるくらいでも十分間に合うレベルで動きがゆっくりなのだが、S2000は気が付くとタコ踊りになってしまうくらいスピンモードへの移り変わりが一瞬で緊張感が漂う感じなのである。

 

良い意味でマイルドになった!

それくらいドライバーに高度な技術を要求してくる車がS2000なのだが、リアディフューザーにボルテックスジェネレーターを装着後は良い意味でマイルドになった。「良い意味で」というのが重要で、S2000本来のコーナリングの切れ味は変わらず、リアの不安定な感じが上手く抑えられている感じなのである。そのため、コーナー入り口でのハードブレーキングでも姿勢が安定しており、自制しないとどんどん攻め込んでいけちゃうような安心感があった。

 

空力チューンはスポーツカーを愉しむための「スパイス」になる

 

S2000は本当に運転するのが愉しい車だと思う

 

今回、ボルテックスジェネレーターがバーチカルフィンの代用ができると直感的に思って、実際に試してみたところ確かにダウンフォースが増しているような感覚を実際のドライビングの中で感じることができた。仮説を立ててそれを実際に実験する瞬間は本当にワクワクするし愉しい。これからも車でワクワクしていたいし、この記事を読んでくれているあなたにもこのワクワク感を体感して欲しいものである。

 

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