吸気温センサー移設でS2000の封印されしパワーを目覚めさせよ!

 

愛車S2000のエンジンルーム

 

私が乗っているS2000はAP1と呼ばれる、2Lで250馬力、9000回転までOKの「F20C」が搭載されている(2003年式の130系タイプV)。私はこのS2000を中古で購入した。購入時にすでに吸排気+コンピューターまで手が入っていた。そのためノーマルのF20Cよりもパワーアップしている。

 

そんなS2000だが、つい先日の車検にてある問題が発覚した。それは「エアインテークホースの亀裂」である。下の写真は私の車両に付いていたものではないが、実際のエアインテークホースはかなり大きな亀裂があった。正確には千切れていた。そこで私は、AP1用の新品を購入するのではなく、「AP2用」を購入した。それはS2000(AP1)の封印を解除するためであった。
S2000をもっと愉しむチューニング 

 

S2000(AP1)にかけられた「封印」とは?

 

インマニに刺さっている吸気温センサー

 

吸気温センサーの位置が悪い

S2000(AP1)にかけられた封印は「吸気温センサー」である。AP1の吸気温センサーはエンジン真横のインマニに付いている。この吸気温センサーの位置が問題なのである。

 

吸気温センサーは読んで字のごとく、エアクリーナーから吸い込んだ空気の温度を計測するセンサーである。これがエンジン真横のインマニに装着されているのである。そのため吸気温センサーは実際の空気の温度ではなく、エンジンの熱が多分に伝わっているインマニの熱を拾ってしまっている。

 

その結果、真冬であっても吸気温センサーの値は60〜70℃を示すことがあるらしい。真冬なのに60〜70℃ってどう考えてもおかしいと思う。私のような素人考えでもおかしいと気付くはずだ。

 

吸気温度40℃超えで「パワーダウン」するS2000(AP1)

どうやらS2000(AP1)は吸気温度が40℃を超えると、パワーダウンするようなコンピューター制御になっているようである。つまり、真冬でも60〜70℃を示すような位置に吸気温センサーが装着されているため、春や夏では容易に40℃を超えてしまうことが予想できる。

 

そのため、正しい吸気温度をコンピューターに送ることができればパワーダウンが防げるのではないかということである。例えるなら部屋の気温を計ろうとしているにもかかわらず、ファンヒーターの目の前に温度計を置いているようなものである。間違ってはいないが、正しい吸気温度を把握するのは適切な位置に移設するのが最適であろう。

 

そこでAP2用のエアインテークホースを使おう! 

 

出典:みんカラ(左がAP1用、右がAP2用)

 

AP2用は吸気温センサーがエアインテークホースにある

上の写真を見ると、AP2用はエアインテークホースに吸気温センサーを差し込むための穴が用意されている。実はS2000はAP1からAP2に進化する中で、吸気温センサーがインマニからエアインテークホースに移設されているのである。どういう経緯で吸気温センサーが移設されることになったのかは全くわからないが、確実に言えるのはエアインテークホースに移設した方が良い結果になるということであろう。

 

ということで私もAP1用のエアインテークホースが千切れてしまったことをキッカケにして、AP2用エアインテークホースに交換して吸気温センサーもついでに移設してしまおうと考えた。そのため、私はわざわざAP1にAP2用エアインテークホースを取り付けてもらったのだ。

 

これは私の予想だが、AP2用のエアインテークホースに吸気温センサーを移設することによって吸気温センサーが読み取る温度は外気温+αぐらいになるため、今までコンピューター制御によって封印されていた「F20C」の真の実力が発揮されるのではないかと思う。さらに無限のハイパフォーマンスなエアインテークの性能をフルに発揮されるに違いない。これは楽しみだぞ!

 

やることは吸気温センサーの移設と配線の延長だけ!

今回もエーモンのお世話になりました(ワゴンRを「エアロツアラー」に進化させよ!

 

AP1の吸気温センサーの配線を延長して、AP2用に移設せよ!

あとはAP1の吸気温センサーをAP2用のエアインテークホースに差し込めばOKである。だが、元々の吸気温センサーに繋がっている配線は、エンジン真横のインマニに差し込むように設計されているため、どうやってもエアインテークホースまでは届かない。

 

そこで配線の延長が必要になってくる。今まで空力チューンで実燃費30km/Lを超えろ!などでワゴンRの空力チューンに関してはDIYで色々やってきたが、電装系の配線は弄ったことがない。つまり私は配線加工に関してはド素人である。そこで配線を延長するには何をどうすればいいのかわからないので調べてみた。

 

配線と配線を繋げるものと、配線、それを被覆するものがあれば良さそう!

調べた結果、この3つがあれば配線は延長することができるようだ。配線と配線を被覆するものはそれらしいものが売っていたので購入したが、配線と配線を繋げるものは「ギボシ端子」と呼ばれるものがあった。

 

よくわからないのでYoutubeで「ギボシ端子」について見てみた。

 

出典:Youtube「ギボシ端子のかしめ方」

 

ギボシ端子は言われてみたら何度か見たような気がするが、動画を見てもなんだか難しそうな雰囲気が漂っていた。空力チューンと違って失敗したら走らないし、最悪エンジンを壊してしまうかもしれない。それは避けたいのでもっと簡単にできそうな接続方法を探してみた。

 

するとこんなものを見つけた。それはエーモンの「接続コネクター」と呼ばれるものである。

 

出典:Youtube「接続コネクターの使い方」

 

この動画を見る限り、配線を突っ込んでペンチみたいなもので挟んで、差し込めばいけそうである。試しにAmazonでレビューを見てみても「簡単」とか「便利」などという言葉が並んでおり、悪い評価はほとんどなかった。そこで私はエーモンの接続コネクターで配線を繋げることにした。

 

ド素人でもノーミスで簡単に接続できた!

 

配線の延長に必要なものは上の写真に写っているもので事足りる。近くのスーパーオートバックスにて1128円で購入できた。参考までに。

 

・エーモン E536 配線コード 268円
・エーモン 2824 接続コネクター8P 430円
・エーモン N855 結束テープ 430円

 

実は配線の延長以外にもやることが2つあった

 

追加購入したものたち(プレーンゴムは必要なかった)

 

@インマニの穴を塞ぐこと

配線の延長にすっかり気を取られていたため、インマニの穴を塞ぐことと、吸気温センサーを固定することを忘れていた。インマニは元々吸気温センサーが刺さっていたが、吸気温センサー移設によってポッカリ穴が開いてしまっている。インマニはエンジンに空気を送り込む最終箇所であり、ものすごい勢いで空気を吸い込むらしい。

 

人によってはインマニの穴を「アルミテープ」で塞ぐ人もいるようだが、万が一剥がれてエンジンに吸い込まれてしまったらヤバイことになるのは間違いない。そんなリスクは犯したくないので、アルミ板を加工してしっかりビス止めすることにした。そうすれば安心だ。

 

 

アルミ板は0.5mmのものを金切りハサミでカットし、ドリルで穴開けをして純正のビスでビス止めした

 

A吸気温センサーを固定すること

加えて吸気温センサーをエアインテークホースにしっかりと固定しなければならない。元々はインマニにビス止めで固定されていたものをエアインテークホースに固定するわけだから、ホースバンドみたいなものでしっかりと固定しなければならない。

 

また、AP1とAP2では吸気温センサーのサイズが異なり、AP1用をそのままエアインテークホースに差し込むとガバガバになってしまう。そのため、AP1用の吸気温センサーにチューブを噛ませることで対応した。購入したチューブは外径が8mmで内径が5mmのものを使用した。 ホースバンドは13〜20mm対応のものを勘で購入したが、ぴったりであった。良かった良かった。

 

吸気温センサーにぴったりの大きさで、外径もエアインテークホースにぴったりと収まった

 

 

ホースバンドでしっかり固定!

 

 

あとは配線と接続コネクターを結束テープでグルグルと被覆していけばOK!

 

追加の部品達は近くのホームセンターのような何でもDIYグッズが揃っていそうなお店で入手した。参考までに入手したものの詳細を。

 

・吸気温センサー固定用に使用した外径8mm、内径5mmのチューブ(10cm) 16円
・吸気温センサー固定に使用したホースバンド(直径13〜20mm) 140円
・アルミ板(0.5mm) 237円
の計393円であった。

 

封印解除された「F20C」は怖いくらい速い!

 

しっかり被覆して、吸気温センサー移設完了!

 

無事に吸気温センサーの移設完了!

吸気温センサー移設が完了したので、恐る恐るエンジンを掛けてみると、しっかりとエンジンが掛かった。おー一安心一安心。無事吸気温センサー移設が完了したので、お待ちかねの走行テストに行ってみた。めちゃめちゃ楽しみだ!

 

街乗りだけでも何だか元気に走るぞ!

エンジンをしっかりと暖気させてから街中を走ってみた。帰宅ラッシュに巻き込まれてしまい大人しく走ることを余儀なくされたが、その違いはすでに表れていた。街乗りでは2〜3000回転ぐらいで走行しているが、何だかいつもより元気に走る感じがした。信号待ちからスタートした瞬間はもたつくものの、少し走ると今までにはないパワー感が感じられた。

 

信号待ちのときの奇妙なアイドリングの上下も収まり、ビシッと一定のアイドリングを保つようになった。吸気温があまりに高いと不安定になる制御なのかは私にはわからないが、吸気温センサー移設によって安定するようになって満足だ。

 

先人たちの情報によると、信号待ちやアクセルOFFなどでスロットルが閉まるため、一時的に吸気温は40℃を超えることもあるようだが、走りだすとすぐに外気温+αぐらいの温度に落ち着くらしい。ちなみにインマニに刺さっている状態では、外気温+αなのはエンジン始動後だけらしい。

 

通りで、街乗りだけでも違いがわかるはずだ。明らかにパワーアップしてる感がある。これはVTECゾーンが気になって仕方ない!ということで真冬の人通りの少ないワインディングロードへS2000を走らせた。

 

F20Cってこんなに速かったの?(笑)

人通りの少ないワインディングロードで早速VTECゾーンの走行テストを行った。VTECに入るまでの5〜6000回転ぐらいでもパワー感はかなり違っていて、VTECゾーンではまるで別人のように鋭い加速を魅せた。

 

つい最近まで、千切れたエアインテークホースで2次エアー吸いまくりの、吸気温センサーで封印されまくりでVTECパワーに慣れてしまっていた。アクセル全開で走ってもドライバーには余裕がある感じだったのだ。それが吸気温センサー移設によってまるでワイルドスピードのように加速していき、7〜9000回転の領域では速すぎて意識が遠のいてしまった。(笑)

 

どうやら無限のハイパフォーマンスなエアインテークを導入しても、吸気温センサーがインマニに刺さっている状態では1〜2℃くらいしか下がらないらしい。それが吸気温センサー移設によって無限エアインテークの性能がフルに引き出された結果、狂ったかのようにF20Cは咆えていた。高回転サウンドもいつもより力強くて、惚れ惚れしてしまった。

 

あまりの速さにスピードの向こう側に行きそうになったが、事故を起こす前に自重した。それくらいS2000(AP1)の封印解除は劇的にS2000を面白くさせた。こんな面白い車もう出てこないだろうな〜なんてふと思ってしまった。私が思うのはAP1に乗っている人は絶対にやった方が良いということである。たったの5〜6000円でここまでパワーアップするならやらない理由がないレベルだと断言できる。

 

最近ワゴンRに流れていた愛情が、一気にS2000に流れ込んでいく夜であった。

 

結論:AP1乗りは絶対やった方が良い!

S2000をもっと愉しむチューニング

 

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