無限とスプーン、S2000のハードトップ買うならどっち?

 

出典:魔王S2000

 

販売終了から結構な時が経った「S2000」。オープンカーとして生を受けた宿命ともいえるのが「幌の破れ」である。例外ではなく私の2003年式AP1・130系のS2000も幌の破れに悩まされており、対策を考えなければならないのである。

 

そこで今回は、S2000のハードトップ化について考えてみたい。
S2000のハードトップは主に3種類あり、@無限、Aスプーン、B純正である。今回は社外品である@無限とAスプーンについて気になる点を比較してみたいと思う。所々私の主観が入るが、極力中立の立場で比較したいと思う。

 

かっこよさで勝負!

GTウイングありなら「スプーン」、ナシなら「無限」、もしくはあなたの感性で!

あくまで私の主観だが、GTウイングの有無によってかっこよさが大きく違ってくるように思う。特にスプーンのハードトップはその傾向が顕著に出ていると思う。比較のために下の2枚の画像を見比べて頂きたい。上がGTウイングありの状態で、下がGTウイングなしの状態である。

 

出典:GTウイングありでのスプーン製ハードトップ

 

 

出典:GTウイング無しでのスプーン製ハードトップ

 

私の言いたいことが伝わるだろうか?
スプーン製のハードトップはGTウイングがあれば抜群にかっこいいのだが、GTウイングがないとなんだかユニークというか、独特なスタイルになるため人によって好みが分かれるポイントだと思う。このスタイルがかっこいいと思うなら問題ないが、私はイマイチ好きになれない。

 

その点無限のハードトップはGTウイングの有無に関わらず、コンスタントにかっこいいスタイルだと私は思う。GTウイングは無しだけどダックテールなら付けたいという私のような感性の方は無限の方が合うと思う。

 

コストで勝負!

FRPなら「無限」が安い、ドライカーボンは「無限」のみ!

 

出典:無限

 

 

出典:スプーン

 

無限のハードトップは素材がCFRPとGFRPの2種類ある。それに対してスプーンはFRPのみである。無限の言うCFRPはドライカーボン製でありかなり高額なお値段である。(定価581.040円)もう片方のGFRPは一般的なFRPと呼ばれる素材で、スプーンのFRPと同様の素材であるといえる。

 

よってFRP同士で比較すると、無限が定価313.200円であり、スプーンが定価380.000円である。つまり無限のFRP製ハードトップの方が安いということができる。どうしてもドライカーボンが良いと言う方は無限のドライカーボン製ハードトップで決まりである。

 

空力で勝負!

より流線形に近いスタイルの「スプーン」に軍配!

 

出典:スプーン製ハードトップ

 

これはスプーンの勝ちである。無限も風洞実験で作り上げた空力的に優れた形状であるのは間違いないが、空力のセオリーである「流線形」の利点には敵わない。フロントガラスからリアに至るまで実に滑らかに降りていき、空気の剥離を起こさせないような優れた形状になっている。

 

またハードトップの最後がダックテール状になっており、意図的に空気を跳ね上げる構造になっている。これによってハードトップ後端に負圧を生み出し、リアバンパー下のディフューザーから効果的に空気を抜き出すところまで考えられているのである。さらにGTウイングをセットすれば、ダックテールが整流板の働きをすることで、GTウイング下の流速が上がり、GTウイングの上下に生じる圧力差でダウンフォースを効果的に生み出すことができる。

 

つまりスプーン製ハードトップは幌の状態に比べて、ドラッグを減らしながらダウンフォースを増やすという空力デバイスとしてはスペシャルな性能を発揮するのである。空力マニアの私も空力だけで考えるとスプーンのハードトップが欲しくなる。(笑)

 

使い勝手が良いのはどっち?

「無限」の圧勝!トランクがそのまま使えるのは実用性◎

 

出典:スプーン製ハードトップ取り外しの様子(みんカラ)

 

これは無限の圧勝である。無限ハードトップは装着したまま幌のときと同じようにトランクを開閉することができる。それに対してスプーンのハードトップは毎回毎回ハードトップを後端を取り外さないとトランクを開閉することはできない。上の画像のようにスプーンのハードトップは2ピース構造で簡単に後端が外れるが、トランクを開閉する度にいちいちハードトップを外すのは現実的でない。

 

なぜならS2000の収納場所はトランク頼みだからである。1人で乗っているときは助手席に荷物を置くことができるが、2人乗るとその手は使えない。実際助手席に嫁を乗せてS2000でドライブすることが良くあるが、トランクは何度も開閉しているのが現実である。その度にハードトップを取り外さなくてはならないのは正直耐えられないと思う。

 

1人でしかS2000に乗らないのであれば耐えられるが、私みたいに頻繁に2人でドライブする人にとっては死活問題であるのは間違いない。これはスプーンのハードトップの強烈なデメリットである。

 

リセールバリューで勝負!

需要があるのは「無限」、ユーザー数も圧倒的に「無限」が多い

 

出典:無限ハードトップを装着するASM・S2000

 

街乗り、サーキット問わず「無限」ハードトップを選択するS2000オーナーが圧倒的に多い。みんカラのパーツレビューの数で比較してみたところ、無限ハードトップが82件、スプーンハードトップがわずか4件であった(2018年10月時)。もちろんこれがすべてではないが、単純に無限ハードトップを選択する人はスプーンハードトップを選択する人より20倍も多いということである。

 

リセールバリューは需要と供給の関係で、欲しいと思う人がいればいるほど高くなる。単純に考えてあなたがハードトップを手放すときに、欲しがる人が多いのは「無限」ハードトップであることは紛れもない事実であるといえる。そのため手放すときのことまで考えるのであれば無限ハードトップを買えば間違いない。

 

雨漏りはどうなの?

どちらも雨漏りのリスクあり、「スプーン」は雨漏り対策必須の声多し!

 

出典:スプーンハードトップ

 

スプーンハードトップは2ピース構造のため、どうしても雨漏りしやすくなる。車体が雨で濡れている際にハードトップ後端を外すと車内に雨水が流れ込むという被害が確認されている。それに対して無限ハードトップは大粒の雨が降ると雨漏りすることもあるらしいが、それほど雨漏りはしないという声がみんカラでは多かった。

 

雨漏りに関しては無限ハードトップの方が優れているといえる。

 

S2000のハードトップは「無限」でOK!

 

出典:無限ハードトップ

 

総合力で「無限」の勝利!

使い勝手を維持しつつも、かっこよさや空力、リセールバリュー、雨漏りなど無限ハードトップが優れている点が多かった。そのことが無限ハードトップが圧倒的に多く選ばれているという理由である。簡単に言うとバランスが良いのである。

 

それに対してスプーンハードトップは他に例を見ない独特のスタイリングや、類稀なる空力特性など尖ったポテンシャルを持っているが、実用面で課題が残り、リセールバリューもあまり期待できないことから総合力に欠けると言わざるを得ない。逆にいえばスプーンハードトップにしか出せない味があるのも確かであり、そこに価値を見出せる人であれば、スプーンハードトップを選ぶのが良い。

 

以上で無限ハードトップとスプーンハードトップの比較を終わりにするが、結局は自己満足であり、あなたが良いと思う方を選べばよいのである。この記事が参考になれば幸いである。


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