S2000にタイプSリップをド素人DIYで装着せよ!装着に必要な部品と手順まとめ!

 

タイプSリップ無事装着完了!ド素人にはなかなか大変だった!

 

「バンパー脱着→タイプSリップ装着→タイプSリップ付きバンパー装着」という流れ

タイプSリップを装着するには、バンパーの脱着が必要不可欠なのである。こればっかりは、バンパーを外さなければどうにもならないのである。

 

なぜならタイプSリップはバンパーの内側から固定する必要があるからである。慣れている人からすれば大したことない作業内容なのだろうが、私のようなド素人がバンパーを付けたり外したりするのは結構勇気がいることである。

 

「もし、途中で出来なくなったらどうしよう」

「もし、元に戻せなくなったら車を使えなくなる」

 

そんな不安が頭をよぎってしまい、どうしても踏み出せないものである。そこで今回はそんな人のために、実際に私が恐る恐る「バンパー脱着→タイプSリップ装着→タイプSリップ付きバンパー装着」という一連の流れを、色々と迷子になりながらやってみたので、役立てて頂けたら幸いである。
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S2000をもっと愉しむチューニング

 

バンパーを脱着しよう!果たしてド素人にできるのか?

 

取り外したバンパーにタイプSリップを仮止め

 

計4か所、5種類のボルト&クリップを外せばバンパーは脱着できる

みんカラの「フロントバンパー外し」を参考にして、フロントバンパー脱着を行った。先人達の知恵は積極的に学ばなくてはならないね。外すべきボルト&クリップは4か所あり、それらを順番に外していけばOKである。以下に外すべきボルト&クリップと脱着に必要な工具を()内に示したので参考にして頂きたい。

 

@ラジエーター上のボルト5本 (3番の+ドライバー)
Aタイヤハウス内のバンパー端のタッピングビス2本 (8mmソケットor 2番+ドライバー)
Bバンパー下部のボルト6本(左右各3本)と中央のクリップ3個 (10mmソケット、2番−ドライバー)
Cボンネット内のフェンダー内側のボルト2本 (10mmソケット)

 


私は初任給で購入したKTCの工具箱に入っている工具を使用した。大体5万円くらいのものだが、ちょっとしたことをDIYするにはうってつけである。もしも、工具が揃っていないのなら自分でやるのはやめた方が身のためである。

 

基本的には上に挙げた工具+ソケットを差し込むラチェットレンチがあればできる。しかし、延長するためのアダプターや、先がある程度自由に曲げられるような関節を持ったアダプターなどがある方が、作業が一気にやりやすくなる場合がほとんどである。

 

実際に私も、工具箱に入っていたアダプターがなければ対応できない箇所があった(Aタイヤハウス内のバンパー端のタッピングビス2本)。そのため、これを機会に工具を揃えると、後々自分でやれることが増えて愉しくなると思う。

 

Bバンパー下部のクリップ3個の脱着がド素人に立ちはだかる

これまで何度か、空力チューンで実燃費30km/Lを超えろ!などでワゴンRを弄っていたときに苦労させられたのが、「クリップの脱着」である。これが私のようなド素人には難しい。

 

クリップは樹脂(プラスチック)で作られているため、経年劣化などによって「壊れやすい」のである。また、取り外しも「コツ」が必要で、先に真ん中を浮き上がらせてから引き抜かないと、クリップの仕組み的に外すことができない。

 

私はクリップの外し方がわからず、最初のうちは力づくでぶっ壊して外していた。取り外しに使う工具はマイナスドライバーでもできるが、私にはスムーズに取り外すのは難しく、結構苦戦してしまった。どうやらクリップ外し専用工具なるものがあるらしく、それを使えばだれでも簡単にクリップを取り外せるようである。

 

私もクリップの取り外しがとても苦手であるため、クリップ外し専用工具の購入を真面目に検討しているくらいである。私のようにスキルのない人こそ、道具に頼るべきなのかもしれないと思った。

 

ヤフオクで購入したタイプSリップは、そのままでは装着できない

 

ヤフオクにタイプSリップが出品されている!(しかもムーンロックメタリック!)

 

装着するには「部品」が必要

当たり前のことであるが、バンパーにタイプSリップを装着するのは「それ相応の部品」が必要である。基本的にボルトとナットで固定するのが一般的である。

 

みんカラなどでタイプSリップ装着に関する情報を調べていると、純正部品を使わずにホームセンターなどで購入できる汎用品のボルトとナット等で装着していることが多いことがわかった。

 

どうしても純正部品を使って取り付けしたい

純正部品を使用せず、ホームセンターなどで購入できる汎用品のボルトとナット等で装着している理由は「安いから」である。私は安いからという理由で適当な取り付けをしたくないと思っている。

 

なぜなら、純正部品は取り付け精度や取り付け強度、応力などを考えて部品が用意されているからである。当然、タイプSリップ装着によって増えるであろうダウンフォースにも、しっかり対応できるような部品が純正クオリティーで用意されている。

 

お金をケチってホームセンターの汎用品を使う理由が、私には一切ないのである。私がタイプSリップに求めるのは「本物の空力性能」であり、見た目が良ければそれでいいわけではない。ということで、タイプSリップ装着に必要な部品をディーラーで入手し、自分で取り付けしてみようではないか!
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取り付けに必要な部品をディーラーで調達せよ!

 

タイプSリップ装着に必要な部品(必要個数は左から7,5,8,2,4,4個)

 

ディーラーに聞けば簡単に手に入ると思いきや、「わかりません」という想定外の回答(笑)

「さっさとディーラーに行って、必要な部品を調達して取り付けしちゃおう!」

 

私は意気揚々とワゴンRを走らせた。そしてすぐに家の近くのホンダのディーラーに行き、出迎えてくれた受付の女性スタッフにこう言った。

 

私:「S2000にタイプS純正のリップスポイラーを装着するのに必要な部品が欲しいんですけど。」

 

受付の方:「少々お待ちください。」

 

受付の女性の方は、研修中の札を胸にぶら下げていたため、多分伝わらないだろうな〜と思って待っていた。すると、別の女性スタッフがカタログを2冊くらい持ってきて、こう言った。

 

別の女性スタッフ:「S660のリップスポイラーをお探しでしょうか?」

 

私:「え〜と、S660じゃなくて、S2000なんです。もう昔の車だし、名前が似てて紛らわしいですよね…。」

 

別の女性スタッフ:「あ、すいませんでした!少々お待ちください。」

 

そう言って足早に去っていってしまった。私は少々寂しい気持ちになった。いくら生産終了から10年近く経っているとはいえ、ホンダ50周年記念車だし、もう少し覚えてくれててもいいのにな〜と思ってしまった。

 

しばらく席に座って待っていると、今度は男性スタッフが現れた。胸には「工場長」という文字が記されていた。私は「やっとわかってくれそうな人が来てくれた」と安心した。そしてこう言った。

 

私:「S2000にタイプS純正のリップスポイラーを装着するのに必要な部品をください。」

 

工場長:「S2000タイプSに付いてるフロントスポイラーを装着するのに必要な部品ですね、わかりました、探してみます。」

 

そう言ってすぐにパソコンで調べ始めてくれた。やっとこれで必要な部品がわかり、作業に取り掛かれるだろうと思った矢先であった。私は衝撃的な言葉を耳にするのであった。

 

工場長:「タイプS用のスポイラーを装着するのに必要な部品がはっきりとわかりません。恐らくこれとこれとこれだと思います。」

 
工場長はそう言って、タイプSリップ装着に関係がありそうな部分の「展開図」のようなものを見せてくれた。その展開図を見ると、確かにタイプSリップを装着するのに必要そうな部品に番号が振られているのである。私は疑問だったので、工場長にこう聞いた。

 

私:「この展開図から必要な部品と個数がわかるんじゃないんですか?」

 

すると、工場長は困ったようにこう言った。

 

工場長:「確かにそうなんですけど、この展開図からははっきりと何がどれだけ必要なのか言えないんですよね。」

 

そこで改めて展開図をよく見てみると、工場長の言うことがよくわかった。明らかにタイプSリップ装着に必要ありそうな部分に部品の指示がなく、逆に全く取り付けに関係なさそうなところに部品が書いてあったりして、正確に判断することは難しいという工場長の気持ちがよくわかった。

 

これは自分で調べるしかない!

そのとき私はこう確信した。

 

「これは、自分で調べないとだめそうだ。さもないと、絶対間違えてしまう。」

 

それから、みんカラで純正部品を使用して取り付けた人に声を掛けて情報を教えてもらったり、海外のS2000サイトを見て情報を揃えた。すると、上の写真に写っている部品がそれぞれの数だけ必要なことがわかった。実際に上の写真に乗せた部品を入手すれば過不足なく、タイプSリップを後期バンパーに装着することができたので、参考にして頂きたい。

 

タイプSリップは正面8か所、下7か所、サイド4か所で固定する

 

使用した工具など

 

どうやら、S2000後期バンパーにタイプSリップを装着する場合、バンパーの内側正面、下側、サイドの3つから固定する必要があるようだ。今回、最も難易度が高いテクニカルな工程は、バンパー内側正面から固定するのに必要な「穴開け8か所」である。

 

そこで各工程別に何枚か写真を撮ったので、説明しながら載せていく。

 

正面8か所は後期バンパーに8か所穴開け&ボルト(ロング)で8か所固定

まず最初にやるべきことは、タイプSリップの固定穴とバンパーとの位置関係を位置出しすることである。定規やものさしなどで、タイプSリップの固定穴から真上に向かってバンパーとの境目までの距離を測ってメモする。また、固定穴から真上の位置に目印を付けておくこと(タイプSリップの表側に)。

内側8か所の固定穴との位置関係を計測&メモ

 

距離関係が計測し終わったら、続いてバンパーにタイプSリップの固定穴の位置をマーキングする。幅が広めのマスキングテープを用意し、バンパーに貼り、タイプSリップとバンパーの境目に印を付け、そこから割り出した距離だけ真下に下ろしたところに穴開け用の印を付ける。

 

バンパーにマスキングテープを貼る

 

 

この部分は、上の印から真下に21mm下ろしたところが穴開け用の印である

 

後は8か所穴開けすればOKである。最初に下穴を開けてから、固定用の穴(9.5mm)の穴をドリルで開けよう。穴開け自体は簡単な作業だが、穴開け位置を正確に決めるのが難しいのである。特に端から2つ目の穴はどうしても位置が合わない。

 

端から2つ目の場所は、バンパーの形状がデザインによって凹んでおり、正確な距離を計測するのが難しく、なおかつ穴から穴までの距離が「55mm」と最も長いため、特にずれやすい。実際私も端から2つ目の位置は左右とも大幅にずれてしまった。他にDIYでやった人もどうしてもこの位置は一発で出ないようだ。「長穴加工」すればいいだけなので、ご心配なく。

 

先に下穴を開けてから

 

 

固定用の穴(9.5mm)を開けよう

 

穴開けが完了したら、バンパーにタイプSリップを仮止めし、バンパー内側から8か所ボルト止めすればOKである。場所が合わない場合は、その都度長穴加工するなどして位置を合わせて固定するしかない。

 

内側8か所ボルト止めできれば、もう完成したも同然である

 

下7か所は端から2つ目の2か所をボルト(ショート)とクリップナット大、他はボルトとナットで

下7か所は、共通のボルトで下から差し込み、クリップナット(大)とナットを使い分けつつ、固定していく。締め付けトルクは、プラスチックを締め付けるため、ほどほどにしておいた方がよい。強く締め付けると、バンパーやタイプSリップが破損する恐れがあるからである。

 

ちなみにクリップナット(大)はハマるようにしかハマらないため、向きは心配ないと思う。

端から2つ目の2か所はクリップナット大で固定する

 

 

残り5か所はボルトとナットで固定する

 

サイドは片側2か所ずつ、タッピングビスとクリップナット(小)で計4か所

サイドは既にタイプSリップ側は穴開け加工がされていたため、バンパーとタイプSリップを内側正面8か所と下から7か所を固定した状態で、タッピングビスを打ち込めばOKである。

 

バンパーサイド内側に、クリップナット(小)でタッピングビスを受け止めればサイドの固定は完了である。

 

下穴を開けてから、タッピングビスを打ち込もう

 

タイプSリップの固定完了!後はバンパーごと戻せばOK!

 

ここまでくればあと少し!

 

バンパー装着はすんなりと行かなかった(笑)

あまりにも上手くいかなくて焦ってしまい、写真を取り忘れてしまった。バンパー装着で重要なのは、「養生すること」である。バンパー装着に伴って擦ったりしそうなところはマスキングテープで養生した方が絶対に良い。

 

バンパーと車体側に差し込むべきところがヘッドライト下とボンネット端にあるので、そこは必ず差し込まなくてはならない。然るべき場所に差し込み、その後は下のクリップ&ボルトで止め、続いてフェンダー内、ボンネット内のフェンダー側、ボンネット部という順番で固定していけば問題ない。

 

言葉で書くと実に簡単なのだが、口で言うのと実際にやるのとでは大違いで、私は大苦戦した。(笑)まあいい経験になったので決して無駄ではないが、私みたいにド素人一人でやる場合、時間に余裕を持ってやった方が良いだろう。

 

そうすれば、上手く行かなくてもイライラしにくく、余裕ができるため余計なミスも減るはずである。私は日没との闘い、時間との闘いで相当にイライラしながらバンパー装着を行うことになってしまった。愉しい車弄りが、余裕のなさから苦痛になってしまうのはあまりにも残念なので、私と同じミスはしないように心がけて頂きたい。

 

いざ完了したときの達成感は素晴らしかった!

 

ド素人でも諦めなければなんとかできる!

 

今回の「バンパー脱着→タイプSリップ装着→タイプSリップ付きバンパー装着」という一連の流れを自分一人でやってみて、色々と勉強になった。やはり自分でやるのは大変だし、上手く行かないし、時間が掛かる。

 

しかし、それ以上に「幸せな気持ち」になることができた。S2000への愛情も強くなり、改めて車っていいなと思った週末であった。
S2000をもっと愉しむチューニング


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