高速道路で実燃費を上げる3つの方法とは?

あなたは高速道路での燃費を気にしたことはあるだろうか?
高速道路は素のガソリン車がハイブリッド車などのエコカーに燃費で勝てる珍しいフィールドである。プリウスやアクアなどに代表されるハイブリッド車はエンジンとモーターの2つの動力を併用したものである。これらのハイブリッド車は回生ブレーキによって街中ではバッテリーを充電するため、街乗りでの燃費は優れている。しかし、高速道路では回生ブレーキによるバッテリーの充電ができないため、高速道路では思うように燃費が伸びないのである。

 

それに比べて私の乗っているワゴンRは素のガソリン車であり、エコに貢献するハイテク機器が一切ないMTのNA車である。それゆえ、高速道路ではプリウスやアクアとも燃費で勝負できるというわけである。

 

@スピードを出さない

実燃費を上げるうえで最も重要で基本的なことは、「スピードを出さない」ということである。

出典:スピードメーター

 

 「高速道路なのにスピードを出さないなんて頭おかしいんじゃないの?」
と思うかもしれないが、これが本当なのである。

 

制限速度で走るくらいがちょうどいい

高速道路で燃費を上げるには「スピードを出さないこと」と私は言った。ではどれくらいのスピードで走れば高速道路での実燃費を上げることができるのか。答えは簡単で、「制限速度で走る」。これだけである。

 

実際に私は制限速度80km/hの高速道路では70〜80km/hの間でスピードをコントロールしている。できれば60km/hで走った方が実燃費はアップするが、あまりに低速で周囲の車とのスピード差があり過ぎるため危険である。実際に60km/hで高速メインの道のり110kmを3往復したことがあったが、そのときの燃費は29.5km/lであった。この実燃費を叩き出したときは一切ワゴンRに空力チューンはしていなかった頃であり、この数字はカタログ燃費が22km/lのワゴンRでは驚異的な数字であることは間違いない。

 

ただ、60km/hで高速道路を走っていると周囲の車とスピードレンジが違い過ぎるため危ない思いを何度もした。高速道路を60km/hで走行することは法的に何ら問題はないが(高速道路の最低速度は50km/hまでOK)、実際に60km/hで走行するとヒヤリ・ハットのオンパレードであり、全くおすすめできない。だが、80km/h巡航時に比べ60km/h巡航は実燃費が26km/l台から29.5km/lに約10%向上することを確認している。

 

Aスリップストリームを活用する

 

出典:Nascarでのスリップストリームの様子

 

スリップストリームは上の画像のように、NascarやGT500などのレースでよく目にするテクニックである。スリップストリームは前車が風除けになってくれるため、後続の車は空気抵抗を少なくすることができる。さらに高速で走行する車体後方は負圧になっているため、後続の車は前方の車が作り出した負圧に引っ張られ、楽に加速することができる。スリップストリームによる効果で後続の車は一気に加速することができるため、前方の車を簡単に抜き去ることが可能になるテクニックである。

 

実際にこんなに接近して走ることは完全に違反行為であり、なにより事故の可能性が非常に高い。さらにスリップストリームはスピードが上がれば上がるほど有効になってくるため、法定速度で走る程度ではそれほど恩恵は得られないと言える。

 

大型トラックの後ろはスリップストリームの狙い目

 

出典:三菱ふそう

 

大型トラックの後ろは例外である。大型トラックは巨大な四角いコンテナを積んで走っているため、風除けとして空気抵抗を低減させるにはもってこいである。さらに大型トラックは巨大な四角いコンテナを積んでおり、空気が上手く流れずに剥離してしまうため、車体後方に強い負圧が発生する。

 

ここで気付いた方がいるかもしれないが、大型トラックの後ろはあのNascarのようにスリップストリームの恩恵に授かれる絶好の場所である。これを利用しない手はない。また、ほとんどの大型トラックは法定速度を遵守しており、80km/h巡航していることが多い。燃費走行しているときは70〜80km/hの間でスピードをコントロールしているため、大型トラックと同じくらいのペースで高速道路を走れるわけだ。

 

つまり、無理してアクセルを踏み込むことなく燃費走行したまま、スリップストリームの恩恵を受けることができるのである。実際に私も80km/hぐらいで巡航している大型トラックを見つけたら、積極的にスリップストリームを使うようにしている。大型トラックの負圧は普通車に比べて広範囲に広がっているため、それほど近づかなくてもスリップストリームを感じることができるのである。

 

B空力チューンを行う

 

ボルテックスジェネレーターによる空力チューンの1例(ワゴンRのルーフ後端)

 

高速道路は文字通り高速で走行する道路である。そのため、空気抵抗が生まれる。高速道路を80km/h巡航するだけなら大したことはないだろうと思いがちだが、たった80km/hで走行するだけで車体は風速20m以上の風が吹き荒れているのと同じ状態である。

 

気象庁によると風速20mは「非常に強い風」と表されている。風速20mの風がどれほどかと言うと、何かにつかまっていないと立っていられないぐらいの強風であり、看板が落下したりビニールハウスが倒壊するほどの強風なのである。たったの80km/hで走行するだけで車体はかなりの空気抵抗を受けながら進んでいるということである。

 

この事実を踏まえれば、高速道路を走るうえで空力チューンがどれほど有効であるかわかるであろう。実際に私はボルテックスジェネレーターやストレーキなどをワゴンRに装着し、燃費向上における確かな効果を体感しているし、データでもはっきりと燃費向上している。これらの空力チューンに関しては以下の記事にまとめたので参考にしていただきたい。

 

空力チューン第1弾!ボルテックスジェネレーター
ボルテックスジェネレーターを使って燃費を12%上げた方法

 

まとめ

やはり高速道路という特性上、空気の抵抗を考えなくてはならない。逆に言えば空気を味方にすることができれば高速道路の燃費は簡単に上げることができるということである。このことは実際に私が通勤に使っているワゴンRで実験・検証を繰り返しており、実績があるので間違いない事実であるといえる。

 

空気の流れを予測し、それに対して対策を行うことで実燃費を上げることはそう難しくない。なので、あなたも自分の車で色々と試して、燃費向上をぜひとも愉しんでもらいたい。

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