ボルテックスジェネレーターでフロントダウンフォースを稼げるか?フロント車体下のアンダーパネルで実験せよ!

ボルテックスジェネレーターは、境界層と言われる物体表面を流れる流速の落ちた空気を1回クシャっとリセットし、乱流に遷移させることで境界層の剥離を抑え、空気抵抗を低減するのがオーソドックスな使用法である。これは航空機でも使われているくらいメジャーな例である。

 

今回はボルテックスジェネレーターを空気抵抗低減ではなく、ダウンフォース獲得に応用できるのか実験してみたいと思う。今回の実験車はワゴンRではなく、S2000である。

 

無限リップの空力性能をS2000に投入したい

 

出典:無限S2000

 

通称「無限リップ」はベンチュリー効果を積極的に利用した本物のエアロ

無限リップとは上の画像にあるようなフロントバンパーに装着するタイプのエアロパーツで、無限の「フロントウイング」という名前のリップスポイラーである。文字通り無限リップは翼断面形状をしており、イメージ的にはフロントバンパー下にGTウイングを装着しているような形状になっている。また、無限リップは地面に向かって膨らむような3D形状をしており、ベンチュリー効果を積極的に利用するような設計になっている。

 

この空力性能を愛車S2000にも投入したい!

無限リップを投入すれば間違いなく、フロントのダウンフォースは強烈に効くようになるだろう。その空力性能は是非とも欲しい。だがしかし、デザイン的にいささか派手に感じる無限リップは装着に抵抗がある。なおかつGFRP素材のため、ぶつけたら簡単にバキッと壊してしまう。むやみに行ける場所を狭める必要はないだろうというのが私の考えである。

 

ボルテックスジェネレーターで無限リップの代用ができないか?

 

ワゴンR、S2000ともにお世話になっている星光産業のボルテックスジェネレーター

 

純正のデザインを崩さずに、空力性能だけを上げるにはどうしたらいいか?

これはなかなか難しいことである。だが私には秘策がある。それは「ボルテックスジェネレーター」である。ワゴンRでは車体全体で40〜50個くらい使っているし、S2000にはテールランプ横とリアディフューザーに6個使用している。このボルテックスジェネレーターがめちゃめちゃ便利な空力デバイスなのである。ボルテックスジェネレーターをうまく活用することで、空気の流れをコントロールすることができる。さらに言うと、空気の流れる形すら変えることができてしまうくらい便利で強力な空力デバイスである。今回はこのボルテックスジェネレーターで無限リップの性能を追い求めてみることとする。

 

フロントバンパー下の空気の流れをベンチュリー&アップスイープにせよ!

 

出典:星光産業

 

ボルテックスジェネレーター自体の形状がすでにベンチュリー&アップスイープじゃないか!

すでに10セットは買っていると言っても過言ではない、星光産業のボルテックスジェネレーター。実はこのボルテックスジェネレーターを好んで使っているのは流線形だからである。ドラッグが少なくデザイン的にもかなり気に入っている。

 

あるとき、ボルテックスジェネレーターを見ていて思ったのが、
「この形状、ひっくり返したらGTウイングの下面とそっくりだ、もしかしてこのボルテックスジェネレーターをフロントバンパー下のアンダーパネルに付ければ空気の流れる形を無限リップに近づけられるかもしれない!」

 

閃いてしまった!

 

リアディフューザーに装着せずにいたつや消しブラック塗装済みのものを使おう!

 

ボルテックスジェネレーターを無限リップ的に応用する作戦を思いついてしまった。こうなったら居ても立っても居られない私は早速動き出した。ワゴンRから剥ぎ取ったボルテックスジェネレーターは全部で10個で、そのうち4個はリアディフューザーに装着しており、6個も余っているボルテックスジェネレーターがあった。しかも目立たないように透明からつや消しブラックに塗装済みである。これはもう付けるしかない!

 

実際に付けてみた 

 

フロントバンパー下に6個装着!

 

意外とイイ感じかも?

付けてみて思ったのが、意外とイイ感じなんじゃないか?ということである。偶然なのか必然なのかはわからないが、ボルテックスジェネレーターの全長とフロントバンパー下の奥行きがピッタリのサイズなのである。しかも等間隔にバンパーとアンダーパネルの間にちょうどいい切り欠きがあり、位置決めにこだわらなくても一発できれいに貼ることができた。この辺は真っ平で黒一面のリアディフューザーと比べて遥かに簡単だった。 

 

ボルテックスジェネレーターで走りはどう変化したか?

 

フロントバンパー下に6個もボルテックスジェネレーターが付いてるなんて誰も気付かないだろうな〜(笑)

 

控えめな見た目とは裏腹に、確かな手応えあり!

いつもの通勤ルートである高速でその性能を試したみた。というのも街乗りレベルの速度域(60km/h)では正直違いがわからなかったからである。そこでスピードレンジの高い高速道路で試してみようという魂胆である。実際に高速道路を追い越し車線を巡航するくらいの制限速度+αで走ってみると、いままでよりも明らかにハンドルが重くなっていることがわかった。レーンチェンジなどでは以前よりも安心感があり、地面に吸い付いている感じであった。さらにスピードレンジを上げてみたところ、より強烈なダウンフォースを稼ぎ出しているためかまるで恐怖感を感じなかった。

 

無限リップと同じような空力性能を発揮できた可能性

私が感じた走行フィーリングはまさに無限リップを装着することで得られるものと同じであった。程度の差がどれくらいのものかは私にはわからないが、わずか数100円の投資によって高価な無限リップに近い走行フィーリングを得られるのは大きなメリットである。フロントバンパー下のボルテックスジェネレーターによって車体下の空気が剥離せず、ピッタリとアンダーパネルに沿って流れるようになったためか、車体全体のダウンフォースが向上し、高速域でのスタビリティ向上効果が顕著であった。

 

つくづくボルテックスジェネレーターの利便性の高さに感心させられるばかりである。

 

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