S2000のリップスポイラーのオススメはタイプS、無限、それともモデューロ?

出典:ホンダS2000 

 

販売終了から結構な時が経った「S2000」。デザインは私の乗っているAP1・130系を境目に大きく変化する。通称「04モデル」と呼ばれ、デザイン面では前後バンパーとヘッドライト、テールライトが変更され、劇的なイメチェンを果たしたのである。かく言う私も後期型のデザインが好きで、尚且つ9000回転までぶん回したいという欲望のもと、AP1・130系タイプVを購入した。

 

そこで今回は、後期型S2000をより好きになるためにリップスポイラー装着について考えてみたい。
後期型S2000のリップスポイラーは主に3種類あり、@タイプS、A無限、Bモデューロである。それぞれについて気になる点を比較してみたいと思う。所々私の主観が入るが、極力中立の立場で比較したいと思う。

 

かっこよさで勝負!

シンプルでさりげないかっこよさが魅力の「モデューロ」

 

出典:モデューロリップ

 

かっこよさに関しては完全に私の独断と偏見なので、参考程度に見て欲しい。
私はいかにも社外のエアロって感じがあまり好きではなく、シンプルで何度見ても飽きないような奥深いデザインが好きなのである。そんな私の好みで選ぶとモデューロリップがしっくりくる。S15シルビアに乗っているときも思ったが、純正オプションのデザインはめちゃくちゃレベルが高いと個人的に思う。純正のデザインを崩すことなく、それでいて+αのかっこよさを提供してくれる。このバランス感覚が絶妙なのである。

 

それに対して無限とタイプSリップは個人的に「やりすぎ」だと感じた。タイプSリップは間違いなくかっこいいが、それはタイプS純正リアウイングあってのことだと私は思う。リップスポイラーのみの装着ではタイプSリップが主張しすぎだと感じる。無限リップも同様であり、いかにも社外エアロな感じが派手すぎると感じた。

 

かっこよさについてはほんとに人それぞれなので、あなたの感性に合うリップスポイラーを選ぶのが一番である。

 

エアロパーツとして空力に優れているのは?

ベンチュリー効果による空力効果で「無限」に軍配!

 

出典:無限リップ

 

タイプSリップと無限リップは正直甲乙つけがたい空力性能を発揮する。モデューロリップは太刀打ちできないレベルである。タイプSリップは「カナード」的効果によってダウンフォースを獲得する仕組みに対して、無限リップは「ベンチュリー効果」によってダウンフォースを発生させる仕組みである。どちらも風洞実験や実車での走行試験によってかなりのパフォーマンスを発揮するのは間違いないが、タイプSリップは圧力差によるダウンフォースを使えないという点で無限リップが優れていると判断した。

 

無限リップの断面は3D形状をしており、簡単に言うとGTウイングをそのままリップにしたような性能を発揮すると言えば良いだろう。GTウイングは下面が丸みを帯びた形状をしており、空気の流れが上向きに向きを変える。それによって下向きの力(ダウンフォース)を得る。さらに下向きに張り出す形になっていることから、地面との隙間が減り、結果的に流速が上がる。それによる圧力差でダウンフォースを発生させることができる。この効果はベンチュリー効果と呼ばれ、車高を落としたりして隙間を減らすと、より強力なダウンフォースを発生させることができる。その点、タイプSリップは車高を下げてもダウンフォースの発生量を増やすことは難しいと言える。

 

頑丈で実用性に優れているのは?

純正の頑丈さ実用性の高さは異常、タイプSとモデューロが同率1位

 

出典:タイプSリップ

 

タイプSリップとモデューロリップは共に「純正」であり、耐久性および実用性に関して右に出るものはいない。シルビアに乗っているとき何度もぶつけたが、純正バンパーは最後まで修理なしでOKなほど頑丈だった。これは耐衝撃性に優れたABS樹脂などが純正では使われているためである。したがってちょっとくらい擦ったぐらいでは微動だにしない「タフさ」が魅力である。さらに純正は日常使いも熟考されており、タイプS、モデューロともに装着しても最低地上高はほとんど変化しない(最低地上高の使い方が間違っているがわかりやすさのため)。

 

それに対して無限リップはお話にならない。材質はFRPであり、ぶつけたら派手に割れる。また最低地上高もタイプS、モデューロに比べて大幅に下がるため「擦りまくり」だそうだ。コンビニの輪留めに殺られたという声が多い。耐久性・実用性において純正の右に出るものはいないということである。

 

出典:破損した無限リップ(みんカラ)

 

リセールバリューが期待できるのはどれ?

タイプSリップは高値安定

 

出典:タイプSリップ

 

リセールバリューに関してはタイプSリップが圧倒的である。ヤフオクでは高値安定であり、美品であれば高額であっても即決価格で落札する人が後を絶たないほどの需要がある。要するにみんなタイプSに憧れているということである。リセールバリューは需要と供給の関係がすべてであり、みんなが欲しがるものは高く売れるということである。

 

逆に無限リップは本物よりもパチモンの「ムゲソリップ」の方が人気があるほどである。(笑)
本物はFRPで割れやすいのに対し、ムゲソリップはABS樹脂で耐久性抜群なのである。そのあたりが人気の秘訣だろうか?ムゲソリップの弱点は、適当に作った下面の形状によって無限リップの「ベンチュリー効果」がスポイルされてしまっている点であろう。空力面を無視して見た目だけという方であればムゲソリップは本家より安いし良いかもしれない。

 

モデューロリップはほどほどの価格で取引されており、入手はしやすいがリセールバリューは期待できない。

 

S2000のリップスポイラーは「タイプS」がオススメ!

 

出典:S2000タイプS

 

総合的に見て「タイプS」がオススメ

かっこよさ、空力、耐久性や実用性、リセールバリューにおいてどこにも欠点が見つからないほどタイプSリップは完成度が高いことが今回の記事で明らかになった。やはりS2000の最終形態は半端じゃない完成度を誇ると言うことであろうか。私自身、タイプSリップがヤフオクに出品されると「欲しいな」と思ってしまう「ブランド力」がタイプSにはあるということである。

 

モデューロリップは全体的にバランスが優れていたものの、空力とリセールバリューの魅力がパッとしないのが残念である。だがモデューロリップのもつシンプルで奥深いデザインは珠玉の出来であると私は思う。自分のS2000に付けるならモデューロリップが良いかなと思う。

 

最後に無限リップだが、いい意味で尖っている。空力面では素晴らしい性能を発揮するだろうし、見た目のかっこよさも人によっては一番だと思う人もたくさんいるだろう。やはりFRPの耐久性や実用性の低さが足を引っ張っているのは間違いないだろう。もしも無限が形状そのままに安価でABS樹脂でリップを作ったとしたら、無限リップが一番になるのもおかしくはない。それくらい魅力的なリップスポイラーであることに違いはないが、現状ではタイプSリップがオススメなのは間違いない。


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