MT車をエンストさせずに走らせるための「クラッチ」操作のコツとは?

出典:STI

 

マニュアル(MT)車に乗るうえで欠かせない「クラッチ」

初めてクラッチ操作をするのは教習所という方がほとんどであり、それまでクラッチ操作をすることはない(当たり前だが)。

 

そこで今回は、運転免許を取ってから常にMT車に乗り続けている私が、MT車のクラッチ操作についてお話したいと思う。

 

さあ、ドラテクを磨こう!

 

 

 

MT車の特権「クラッチペダル」の基本操作は踏んで戻すだけ

出典:F20C

 

クラッチペダルはエンジンの動力をON・OFFするスイッチのようなもの

車はエンジンなどの動力をミッションを介して伝えている。

 

そのときのエンジンパワーをミッションに伝えているのが「クラッチ」である。

 

簡単に言うとクラッチはスイッチのようなものなのである。これをMT車では自分の意思によってON・OFFを切り替えることができる。

 

エンジンパワーをOFFにしたければクラッチペダルを奥まで踏み込めばよい。これをクラッチを切ると一般的に言う。

 

逆にエンジンパワーを伝えたければクラッチペダルを戻せばよいのである。

 

つまりクラッチペダルの操作は踏んで戻すだけである。

 

オートマ(AT)車との決定的な違いは、クラッチペダルを操作するかどうかである。

 

なぜ発進時にエンストしてしまうのか

出典:路上教習

 

エンジンは動いていても、ミッションから先は止まっているから

発進時は文字通り、止まっている状態から動き出す瞬間である。

 

エンスト(エンジンが止まってOFFになってしまうこと)が最も多発するのはこの発進時なのである。

 

なぜ発進時にエンストしてしまうかというと、エンジンが動いていてミッションから先が止まっているからである。

 

いきなりクラッチを繋いでエンジンパワーをONにしてしまうと、ミッションから先が動き出す前にエンストしてしまうだろう。

 

つまり、エンジンとミッションから先の動きをなじませないといけないのである。

 

運動会で張り切りすぎて転倒してしまうお父さんと同じ

出典:運動会で転ぶお父さん

 

動けると判断する脳みそと、運動不足で動きが悪くなった肉体の間に大きな乖離

なぜお父さんが運動会のリレーで転んでしまうかと言うと、動けると判断する脳みそと、運動不足で動きが悪くなった肉体の間に大きな乖離があるからである。

 

速く走れると勘違いしている脳みそと足がもたついて上手く走れない体のセットでは転ぶのも無理はないだろう。

 

普段から運動して自分の体の状態を脳みそが正しく認識していればこんなことにはならないのである。

 

要は脳みそと体の状態を合わせる必要があるということであり、エンジンとミッションから先の動きを合わせないとエンスト(転倒)してしまうということである。

 

エンストしたくなければ「半クラ」を使え!

出典:半クラ

 

エンジンパワーをちょっとだけ伝えるのが「半クラ」

発進時にクラッチをいきなりつなぐと、たとえ話のように運動会で転倒するお父さんになってしまう。

 

転倒する前に軽く走りましょう、というのが半クラである。

 

クラッチのON・OFFでエンジンパワーを0〜100%に調整できるので、半クラではエンジンパワーを20〜30%くらい伝えるイメージでクラッチをつなぐ。

 

上の画像のように、奥まで踏み込んでからクラッチが繋がりだすまでは「遊び」が必ずある。

 

これは車種やメーカーによって遊びの量に差があるので、乗ったことがないMT車に初めて乗るときはこの「遊び」がどれくらいなのか把握することがエンストしないコツである。

 

アクセルを2000回転ぐらいで維持して半クラで発進する

クラッチの遊びがどれくらいなのか把握できれば、発進はクリアしたのも同然である。

 

あとは1速に入れ、アクセルを2000回転くらいで維持しながら半クラでちょっとずつエンジンパワーを伝えていけばよい。

 

するとゆっくりと車は前に動き出す。「あるところまで」はクラッチを完全につなげることなく半クラのまま進めばエンストすることはまずない。

 

「あるところまで」は加速Gが0になる瞬間まで

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感覚的に発進した瞬間から2秒後くらいにその瞬間は訪れる

半クラは「あるところまで」続けて、その後は完全にクラッチをつなげることでエンストはしない、とお話した。

 

この「あるところまで」というのがキモで、私は免許を取ってからS15シルビアに6年、S2000、ワゴンRと継続してMT車で15万km以上運転している(現在進行形)。

 

そんな長距離運転を毎日こなしている私の発進時の半クラの使い方は3台ともまったく変えていない。

 

それは加速Gが0になる瞬間までである。

 

アクセルで2000回転を維持しながら半クラでつないで走ると、必ずあるタイミングで加速Gが0になる。

 

それは1速で2000回転くらいのスピードに達した瞬間である。感覚的に発進した瞬間から2秒後くらいにその瞬間は訪れる。

 

そのときには半クラの状態から完全にクラッチをつないだとしてもギクシャクした動きになることはないのである。

 

この運転の仕方でシルビア、S2000、ワゴンR、軽トラなどなど様々なMT車を運転してきたが、エンストすることは皆無だと言っても過言ではない。

 

慣れれば半クラ→クラッチを戻すまでがスムーズにできる

出典:ロードスター

 

あとは慣れるまで繰り返し実践練習していけばOK!

MT車の発進に限らず、やればやっただけ動きは洗練されていく。

 

初めは操作もぎこちなく、車の動きもギクシャクしてしまうだろう。

 

だがそれは当たり前のことである。

 

いきなり初めから上手くいくなんてことはないのである。

 

人間は失敗することで成長していくし、MT車の発進だってまったく同じなのである。

 

「失敗は成功のもと」なんだから、MT車でエンストしたらどうしようだなんて余計なことは考えず、どんどん失敗してそこから学んでいけばいいのである。

 

慣れてしまえばまるで息をするかのように、無意識で運転できるようになるのだから。

 

さあ、ドラテクを磨こう!

 


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