私がシルビア乗り換えを決断した本当の理由
6年間乗った、S15シルビア
シルビアに乗り続けるに従って、さまざまな不満が出てきた
実際に大学生活の6年間(留年したのではなく、大学院までいったから)シルビアに乗ったわけだが、乗り換えたいなと思ったのは乗り始めてから2、3年ほどだったと思う。
しかし、乗り換えたいと思っても先立つものはなく、就職したら自分の好きなスポーツカーに乗ろうと考えていた。
バイトをするという選択肢もあったが、理系だったため研究に追われる日々で文系の学生のようにバイトに明け暮れるというのは現実的でなかった。
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スポーツカーは憧れの存在
そんな割と充実した学生生活を送ってきた私だが、やはりスポーツカーは憧れの存在だった。
時間さえあればカーセンサー等の中古車サイトでスポーツカーを見ていたし、
土屋圭市などのレーシングドライバーが筑波サーキットなどでバトルを繰り広げるベストモータリングの動画はYouTubeで見まくっていた。
求めるものは人によってさまざま
私がスポーツカーに求めていたものは「走り」であった。
シルビアに乗っていてスポーツ走行の愉しさを日々噛み締めていたし、他の車にはないスポーツカーの「一体感」が気持ちよかった。
私のような「走ること」が好きな人もいれば、眺めたり、弄ったりすることが好きな人も当然いるのである。
そういう人にとってみれば、スポーツカーそのものの「かっこ良さ」は何より重視したいポイントだと思うし、「パーツが安くて豊富にある」ということも弄りたい人にとっては重要なポイントになる。
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シルビアに足りなかったもの
私は「走ること」が大好きだ
シルビアは目立った故障もなく、星の数ほどあると言っても過言ではないほど社外パーツが充実していて、とにかくパーツが安かった。
加えて燃費も12km/Lはコンスタントに走っていたし、オイル代も5.000km毎にたったの1.000円しか掛からなかった。
とにかくシルビアは維持費が掛からず、初めてスポーツカーに乗るには最適な車だったなと今は思う。
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足りなかったものは「速さ」
私が乗っていたシルビアはS15のNAであり、ターボ車ではない。
実際に乗っていて速いと思ったことは乗り始めた当初だけで、友人のR32GT-Rのフル加速を味わってしまった後に自分のシルビアに乗って、あまりの遅さに愕然とした。
「なんでこんなに遅いんだ?」
素直にそう思った。
シルビアは2LNAだったし、2.6Lツインターボに加速で敵わないのは当たり前のことなのだが、私は悔しかったのである。
ターボ化するという手もあった
シルビアは基本的に「ターボ」ありきのスポーツカーなんだと思う。
実際にNAのシルビアを買った人の多くは、あまりの遅さにがっかりしていたし、エンジンを載せ替えてターボ化するという改造自体は割とポピュラーなチューニング方法だった。
エンジン載せ替え費用も知り合いの整備士に頼めば30万円でできると言われたし、真剣にターボ化を考えた時期もあった。
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シルビアは「ドリ車」である
実際に気合を入れて貯めれば払えない金額でもなかった「30万円」をどうして払わなかったのか?
それは、シルビアの持つイメージにあった。
シルビアと言えば「ドリフト」をイメージする人が多いと思う。
それくらいシルビアは「ドリフト」に関して言えば超一流のスポーツカーであり、そのことに異論を唱える人はいないであろう。
実際にD1などの「ドリフト」を競う大会ではシルビアは常勝マシンであり、「ドリフト」の世界でシルビアの名を知らない人はいないぐらい、圧倒的な知名度がある。
「ドリフトできるの?」
それゆえシルビアに乗っているというだけで、「ドリフトできるの?」と聞かれることが本当に良くあった。
最初の頃は自分が乗っている車を自分以外の人が知っていることが嬉しかったが、次第に「ドリフトできるの?」と聞かれることが面倒くさいと思うようになった。
「ドリフト」に興味がなかった
D1などのドリフト走行は本当にすごいテクニックだと思うし、あんなクレイジーな走り、やってみろと言われてもできない。
それ以前に、そもそも私は「ドリフト」に興味がないのである。
私は合理的なものが好きだということを以前話したが、私の目にはドリフトは「無駄が多い」と感じてしまう。
上位陣になると、みな白煙モクモクの「白煙番長」になる。
エンターテインメントとして見ると見栄えがして素晴らしいが、なんだか勿体ないと思ってしまうのは私だけだろうか?
白煙番長になるために、排気量を上げタービンを大きくする。
そうして得た圧倒的なパワーでタイヤを白煙に変える。
「これって意味あるの?」というのが私の素直な感想である。
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「ドリ車」に乗っているのにドリフトしない=おかしいことなのか?
出典:アンダー鈴木 Facebook
「ドリ車に乗っているのにドリフトしないなんて、おかしい」という風潮が嫌だった
私がシルビアに乗っていて嫌だと思ったのは、遅いということではなく、「ドリ車に乗っているのにドリフトしないなんて、おかしい」という風潮である。
シルビア=ドリフトするのが当たり前という風潮が私には耐え難いことであった。
別に人それぞれ愉しみ方があって良いはずなのに、なぜか「シルビア=ドリフト」のようなステレオタイプな考え方を押し付けてくる人が多い。
車に詳しくない人が「シルビアって確かドリフトですごい車だよね?」みたいに覚えてくれることは嬉しく思うが、
自身もスポーツカーに乗っていてある程度知識があるにも関わらず、
「シルビア乗ってるんだからドリフトしなきゃもったいない」と馬鹿みたいに自分の考え方を押し付けてくる人ばかりで嫌気が差したのである。
「ドリフトだけがシルビアのすべてじゃない」
私はこう思わずにいられないのである。
「シルビア=ドリフト」という風潮が横行する中で、枠にとらわれずS15シルビアで筑波サーキット最速を誇る「アンダー鈴木」、最高にかっこいい。
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