車に興味がない人は「軽自動車」を選べ!見栄や世間体を捨てると愉しくなるよ
愛車のワゴンRは「軽自動車」
車に興味がない人は「軽自動車」がオススメ
同年代の友人や会社の同期などからよく相談される「車選び」。
そんなとき私は必ずこう答えている。
「軽自動車がいいよ」と。
90年代前半に生まれた私含む同年代は、それほど車に興味がない人が多いと感じる。
自分の一回り上の世代やそれより上の世代は車好きやバイク好きがたくさんいるが、自分たちの世代では車好きは「少数派」である。
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同世代でも珍しいバカが付くほどの車好きであり、実際に軽自動車(ワゴンR)とスポーツカー(S2000)に乗っている私が、車に興味がない人に向けて「軽自動車の魅力」について話してみようと思う。
「軽自動車」は日本の道路事情にベストマッチ
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道幅が狭くて信号ばかりの日本では、軽自動車が最も高性能
日本の道は「狭くて信号ばかりでつまらない」と感じているのは私だけではないだろう。
実際にS2000に乗っているとストレスが溜まることの方が多い。
なぜそう思うかと言うと「ポテンシャルを発揮できないから」だと思う。
S2000を気持ちよく走らせるには制限速度が低すぎるし、信号ばかりで気持ちよくオープンエアーを愉しむこともままならない。
すぐに渋滞していて愉しむどころではなくなっているのが現状である。
正直、S2000を愉しむには人通りの少ない時間に峠やワインディングロードに行くか、サーキットやジムカーナ場に行くしかないないのである。
その点、軽自動車であるワゴンRは素晴らしい。
軽自動車であるため、車体はコンパクトで道幅も相対的に広い。
今流行りのSUVなどは車体が大きく、道幅が狭い日本には不向きだと思う。
自宅の駐車場が狭かったらそれに合うように小さいコンパクトな車を購入するのは当たり前なのに、なぜ道幅が狭いのに大きな車を欲しがるのか私には理解できない。
正確には理解できるが、合理的な選択とは思えないのである。
狭い道で対向車とすれ違うときは、軽自動車ならスイスイ走れるのに大型のSUV等はとても窮屈そうにすれ違う場面を毎日のように目にする。
ストレスフリーで走れる軽自動車は狭い日本の道にはもってこいなのである。
小回り性能の高い軽自動車は日本では「高性能車」
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素晴らしき「小回り性能」
軽自動車が高性能車だと私が思う理由の一つに「小回り性能」の素晴らしさがある。
ワゴンRで通勤する前は親父のアルテッツァに乗って通勤していた。
それ以前はシルビアで6年通学していたし、小回りはこんなものだと思っていた。
それがワゴンRに乗ってビックリ仰天した。
今まで1、2回切り返さないと出られなかった狭い駐車場や、交差点でのUターンがすんなりと出来てしまうのである。
信じられないくらい小回りが効くから、ちょっと道を間違えたときなどのストレスが大きく低減される。
また、小回りが効くことでお店の駐車場から出るときも、対向車に関係なく左折して合流できる。
小回りの効かない大型SUVなどはバスやトラックと同じで、対向車にぶつからないように気を配る必要があるが、軽自動車の場合はそんな気配りをせずともスムーズに駐車場から出られる。
それに大型ショッピングセンターなどでは「軽自動車専用の駐車スペース」が用意されており、混雑した休日の行楽でも駐車がスムーズにできる可能性が普通車よりも高い。
もちろん他の駐車スペースにも停められるので、「やっと着いたのに停められない」というストレスを感じる機会が減るのは間違いない。
大型の普通車では停められないような狭い駐車場の奥の方にあるスペースでも、コンパクトで小回りが効く軽自動車なら駐車することができる。
この性能は日本の道路事情において、めちゃめちゃ高性能ではないだろうか?
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税金はもちろん、高速料金、消耗品すべてが最安値
車に掛かるランニングコスト、維持費は極力抑えたい。
これは車に興味がない人にとって最も優先順位が高い項目かもしれない。
そんな人にとっても軽自動車は最高の選択肢になる。
日本車にしかない「軽自動車」は、やはり日本人の生活のために生まれた車なのであろう。
軽自動車を所有することで掛かる税金は、軽自動車だけずば抜けて安い。
普通車ではなく軽自動車に乗っているだけで、国から毎年お金をもらえるようなものである。
車に興味がない人にとってこのメリットは計り知れないだろう。
それに高速料金等の通行料も、なぜか軽自動車は普通車よりも安い。
私の例で言えば、同じルートで走ると普通車で走ると1070円だが、軽自動車では890円である。
同じ道でも軽自動車で走るか、普通車で走るかによって180円も違うのである。
私は通勤に高速道路を往復で利用しているが、月20日の40回利用すると毎月7200円の差になる。
これが1年で8万6千円の差になる。10年続ければ86万4千円である。
10年経てば差額だけでそこそこの中古車を買い替えることができるくらいの差になるし、1日180円の差は決して侮れないのである。
それに加えて、軽自動車はオイルやタイヤ交換などのランニングコストも圧倒的に安い。
私のワゴンRの場合、オイル交換は1万kmに1回1000円のオイルで十分だし、タイヤも13インチに最高クラスのエコタイヤを履かせても諸々込みで2万円くらいで5万kmくらい余裕で持ってしまうだろう。
ガソリン代も空力チューンで実燃費30km/Lを超えろ!によって燃費は良く、毎日100km近く走っても月1万円程度であり、とにかくお金が掛からない。
元々の車体価格が100万円程度と安価のため、故障しても部品代や修理代が安く済むのも軽自動車の美点である。
軽自動車は安っぽくて嫌?ちょっと弄れば「普通車以上」の快適性になる
快適性は「1万円」あれば十分手に入る
エンジンパワーは潔く諦める(笑)
「軽自動車の良いところはわかったけど、本当はやせ我慢して軽自動車に乗ってるんでしょ?」
おそらくあなたはそう思っているに違いない。
もちろん軽自動車に乗るうえで諦めなければならないこともある。
それは「エンジンパワー」である。
私が乗っているワゴンRはターボの付いていないNA車であり、ATではなくMT車である。
先に言っておくが、ターボの付いていないNAの軽自動車は、世界で最も遅い自動車といっても過言ではない。
とにかくエンジンパワーがない。
山道の上りは悲しくなるほどにパワー不足で、相当アクセルを踏み込まなければ加速どころかスピードダウンしてしまう。
大通りのストップ&ゴーはその次に辛いシチュエーションである。
ターボ車でない限り、軽自動車の上りと大通りの加速については潔く諦めよう。
こればっかりはどうにもならないので諦めも肝心である。(笑)
軽自動車での高速道路は思いのほか辛くない
逆に多くの人が誤解しているのが「軽自動車は高速道路がキツイ」ということである。
昔の軽自動車はそうだったのかもしれないが、今の軽自動車はかなり改善されている。
私の乗っているMH23S型ワゴンRは2009年式と既に古くなっているが、ずいぶんと快適である。
高速道路上では常に一定スピード(80km/h)で巡航しているため、エンジンパワーがないことは全く気にならないのが実際である。
毎日高速を往復しているが、エンジンパワー不足を感じる場面は高速になっている場面ではほとんどない。
感覚的には100km/hくらいまではエンジンもそれほど唸らずに巡航できるが、120km/hではかなり厳しい。
オススメは80km/h巡航で高速道路で燃費を上げるテクニック「スリップストリーム」を有効活用しよう!で書いたように大型トラックの後ろについて走るのが良い。
それでも車内の静粛性や快適性が気になる場合は、1万円くらいで普通車並みかそれ以上の快適性を手に入れることができる。
これはワゴンRを「エアロツアラー」に進化させよ!にて色々試してきているので参考にして欲しい。
80km/h巡航での車内の快適さは同年代のセダン並みになることは実際に確認済みだ。
プレミアムセダンVS軽自動車ワゴンR、車内の静粛性対決で勝つのはどっちだ?
見栄や世間体を捨て、足るを知った途端、人生は愉しくなる
出典:フェラーリ
承認欲求の先にある「自己実現」を狙い撃て!
私が言いたかったのは、見栄を張ったり世間体を気にしたりしなくても、十分幸せな気持ちになれるということである。
それらは「承認欲求」と言われ、自分以外の人に価値がある人間だと思われたいがために起こる行動である。
軽自動車には「貧乏人が乗るもの」「ダサい」「底辺」といったネガティブなイメージがつきまとうのも事実である。
そのため、見栄や世間体、周りの目を気にする人は自分を下に見られることに恐怖を感じて、軽自動車を敬遠する。
だが、そんなつまらないプライドは捨て、バカになってしまうと途端に愉しくなるのが人生である。
「どう思われるか」より「何をしたいか」である。
私はネガティブなイメージがある軽自動車ワゴンRに乗り、やりたかった空力チューンを思う存分やった。
空力チューン第4弾!リアバンパー穴開け加工でパラシュート効果をやっつけろ!や、
空力チューン第9弾!リアタイヤを覆え!「リアスパッツ」の効果とは?など周りの人が白い目で見るようなことも面白かったからやった。
すると、周囲の人は「ダサい」「絶対助手席に乗りたくない」「迷走してる」などとわざわざ教えてくれる。
だがそんなことは私にとってはどうでも良いことで、空力チューンに取り組んでいるときはワクワクしてとにかく愉しかったし、
そんな愉しい経験を記事にすることで誰かを愉しませたり、役に立っているかもしれない。
それこそが私のやりたかったこと=「自己実現」なのである。
いい歳して軽自動車なんて…と考える思考回路から抜け出して、軽自動車に乗ったらこんなことやあんなことをしたい、と考えられたら愉しいはずである。
身の丈にあった、足るを知る人生も愉しいものである。