NAのシルビアでは物足りない!もっと速いFRスポーツカーに乗りたい!
S15シルビア
シルビアだと何だか物足りない
シルビアに乗り始めてから6年が経ち、私自身のドラテクも向上してきた。
それと同時にある思いが膨らんできたのだ。
それは、「シルビアだと何だか物足りない」という思いである。
なぜそんな風に思うようになったのか、振り返ってみたいと思う。
大衆車と共用の「エンジン」
元愛車のシルビア
大したことないエンジンに不満
NAのシルビアに搭載されているエンジンはSR20DEと呼ばれる、直列4気筒の2.000tのエンジンだ。
スペックは元々ATだったので、MTより5馬力低い160馬力である。
このスペックを見てどう思うか。
「あれ?普通の車と変わらないじゃん。」
そう感じたあなたの直感は正しい。
そう、NAのシルビアに搭載されているSR20DEというエンジンは当時の日産の2.000tクラスの大衆車に軒並み積まれていた「普通の」エンジンなのだ。
当然、大衆車に積まれていたエンジンをシルビアに積んだだけなので、特別優れた点はない。
唯一褒められたものは大衆車譲りの「燃費の良さ」と「安いエンジンオイルでOK」ということだけである。
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「名機」と呼ばれるエンジンに強い憧れがあった
出典:名機「RB26DETT」
スポーツカーのエンジンに対して、特別な思い入れを持って乗っている人は意外と多い
例えばスカイラインGT-Rに搭載された「RB26」などは熱い思いを持って乗っているオーナーが多い。
RB26というエンジンを自分の手足で操りたいという理由だけでスカイラインGT-Rを指名買いする人がいるくらいだし、スポーツカー乗りにとって自分の所有する車のエンジンへのこだわりは強いのである。
このような話はBMWでも良く聞く話だし、エンジン屋のホンダにも熱烈なファンがいる。
BMWの「シルキーシックス」と呼ばれる直列6気筒エンジンにはオーナーを購入に引き寄せるだけの価値があるし、VTECに乗りたいからタイプRに乗っているという人もいる。
私もそんなエンジンに乗ってみたかった。
そんな憧れはNAのシルビアでは到底叶わないのである。
どんなに頑張っても所詮は大衆車のエンジンなので、パワー感やレスポンス、官能性どれをとっても物足りないのである。
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ステップアップしたい
出典:911
FR車はアクセルで曲げることができるのが醍醐味
F1ドライバーや自動車評論家として世界的に有名なポール・フレール氏の著書「新ハイスピード・ドライビング」によると、
「FR車はコーナリングの際にアクセル操作でいつでもパワーオーバーに持ち込めるだけのエンジンパワーがなければならない」とあった。
FR車はアクセルで曲げることができるのが醍醐味であり、FR車が今でも人気がある理由の一つだと私は思う。
だが、NAのシルビアではいつでもパワーオーバーに持ち込めるだけのパワーがなかった。
もちろん機械式のLSDや車高調など必要最低限のチューニングはしていたので、グルグルと定常円旋回をすることは可能である。
でもそれは無理やりクラッチを蹴ったり、サイドブレーキを引いたりしなければならず、ポール・フレール氏の言う、
「コーナリングの際にアクセル操作でいつでもパワーオーバーに持ち込める」とは根本的に違うのである。
身に付いたのはブレーキング技術だけ
NAのシルビアで身に付いたのはブレーキング技術だけである。
こう言うと語弊があるかもしれないが、カウンターを当てたり、ヒール&トゥで5速から2速まで1段ずつ正確にシフトダウンしていくこともできるようになったのは確かである。
目指すは「手足のように車を操ること」
出典:RX-7
私の目指すところは「手足のように車を操ること」
それもプロドライバーのようにFF、FR、MR、4WD、RRのようにすべての駆動方式を自在に操りたいわけではなく、FRをプロドライバーのように操れるようになりたかったのである。
NAのシルビアではどんなにアクセルを踏み込んでもオーバーにならない不満
NAのシルビアに乗っていて不満だったのはコーナリング中にアクセルオンしてもオーバーに持ち込めないことであった。
前後225/45R17のタイヤを履かせていたためか、エンジンパワーがタイヤに食われているような感じがあった。
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遅い車では遅い車を走らせるテクニックは身に付くが、速い車を速く走らせるテクニックまでは磨ききれない
出典:BMW E46 M3 CSL
速い車でしか磨けないテクニックもある
NAのシルビアではブレーキング技術しか身に付かなかったと言ったが、それは「速い車に応用できるのは」というかっこ書きが付く。
シルビアを速く走らせるうえで重要だった「ヒール&トゥ」や「シフトアップ」などは速い車にももちろん応用できるが、速い車でしか磨けないテクニックももちろんあると思う。
NAのシルビアではアクセルで曲げるというFR車の醍醐味を味わうことができなかった。
それは私にも問題があるし、車にも問題があるのである。
ならば車の問題を取り除いてしまえば、もう「車が遅いから」なんて言い逃れはできなくなる。
このとき既に、NAのシルビアでは物足りなかったのである。
これがターニングポイントだった。
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