S2000の燃費は悪い?世界最高峰の2リッターNAエンジンの燃費はいかに?
出典:S2000
スポーツカーは燃費を気にして乗るモノではないが…
スポーツカーに乗るうえでどうしても気になってくるお金の問題。
今回は維持費の中でも生活に直結する「燃費」について、実際にS2000を所有している私がお答えしたい。
今回のテーマはずばり、「S2000の燃費は悪いのか?」である。
果たして世界最高峰のNAエンジンの燃費はどれくらいなのだろうか?
S2000に搭載された「F20C」はまるでレーシングエンジン
愛車S2000のエンジンルーム(S2000をもっと愉しむチューニング)
S2000専用設計のF20Cはホンダ渾身のVTECエンジン
私のS2000は2000ccのモデルで、見た目とシャーシは後期型で、エンジンは前期型の9000回転までブン回る、歴代S2000の良いとこ取りをした130系と呼ばれるモデルである。
S2000の中古車価格はこの130系から跳ね上がり、プレミアが付いているくらい人気の車である(私自身オーナーになってその理由がよくわかった)。
そんなS2000はホンダ50周年を記念して作られたスペシャルな車で、エンジンからシャーシなどのプラットフォーム、
トランスミッションなどなどがS2000のためだけに専用設計された、市販車では考えられないような豪華なものである。
当然エンジン屋であるホンダが手を抜くはずもなく、S2000に搭載されたF20Cは2弾ロケットの如く9000回転までフケ上がる。
それはまるでレーシングエンジンの域に達している。
官能的なサウンドと共に鬼レスポンスなカミソリのようなエンジンを一度でも味わってしまったら最後、あなたを一瞬で虜にしてしまうだろう。
実際私は試乗して購入を即決したほどである。
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S2000は同じ2リッターNAのS15シルビアのNAエンジンとは比べ物にならないくらい速い
大学生として過ごした6年間、私はS15シルビアのスペックSに乗っていた。
通学は往復80kmで毎日乗っていたところ6年で10万km以上乗ってしまった。
このシルビアにも2リッター直列4気筒エンジン「SR20DE」が搭載されていたが、かなり遅かった。
それもそのはず、SR20DEは160馬力程度しかなかったからである。
その点S2000は250馬力で、吸排気+コンピューターチューンが施された+αな仕様で280ぐらい出ていてもおかしくない仕様であった。
乗り比べると、全域でS2000のエンジンの方がパワフルで、シルビアではレッドゾーンに入ってしまう回転数からF20CはVTEC全開の絶好調な走りで、思わず悦に浸ってしまうほどである。
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VTECは意外と燃費が良い
VTECは燃費と速さを両立した優れたエンジン
VTECはエンジンの回転数によって大きく性格が異なるエンジンである。
私はエンジンの構造などに関しては詳しくないため詳細は避け、あくまで運転した時のフィーリングでの話をしたい。
簡単に言うとVTECは低回転と高回転でガラリと性格を変えるのである。
街乗りで使用するような低回転の領域では比較的静かで、高回転では官能的なNAサウンドと共に豪快な加速をみせる。
まるで「昼は淑女、夜は娼婦」のような変貌ぶりに魅了される人間は後を絶たない。
かく言う私もその一人である。(笑)
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気になるS2000の実燃費と使用用途は?
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普通に走っていれば12km/Lは楽勝で走る
私がS2000に乗るのは基本的に休日のドライブだけであり、平日の通勤に使うことは基本的にない。
そのため、高速を利用したロングドライブやFun to Driveに山道を疾走することがほとんどである。
一度乗ってしまえば官能的なエンジンを味わおうと9000回転までぶん回してしまうことが多く、基本的にエコドライブは一切しない。
そんな使用状態でも私のS2000は軽く12km/L以上の燃費を叩き出している。
ハイグリップタイヤで前後255通し&吸排気チューン済みでも12km/Lは超える
私のS2000は前後とも18インチでタイヤ幅が255の太いハイグリップタイヤを履いている。
しかも吸排気チューン(無限エアクリ、amuseエキマニ&フルチタンマフラー)にamuseのコンピューターチューンとフルノーマルに比べて大幅にパワーアップしている状態である。
そんなエコとは正反対の方向にチューニングを進めているS2000だが、実燃費は12〜13km/といった具合である。
同じ2リッターNAエンジンを搭載したS15シルビアも実燃費は12km/L!
驚きなのが、同じ2リッターNAエンジンを搭載したS15シルビアの実燃費も12km/Lということである。
S2000の方が圧倒的に高性能なエンジンであるが、実燃費は同等かそれ以上である。
簡単に言うとS2000の方がS15シルビアの2倍近いパワーを発揮するにも関わらず、燃費は同等以上なのだからVTECの凄さが分かるに違いない。
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なんとサーキット走行での燃費は2km/L台!
出典:Best MOTORing
サーキットでの限界走行では燃費はガタ落ちする
これは仕方のないことだが、9000回転で気持ちよく走り続ければ当然燃費は落ちる。
実際にどれくらい落ちるのか試したことがなかったので気になっていたところ、偶然サーキットでの燃費情報を公開している動画をYouTubeで見つけたので参考までに貼っておく。
この動画では灼熱の中で耐久レースをするというクレイジーな企画の模様を収めた動画で、気温は40℃近くまで上がっている。
そんな状況で耐久レースをしたらどれくらい車にとって厳しいのかを確認する企画であるが、動画を見てみた感想として私が思ったのは、「車より人間のほうが辛そう」である。
灼熱の車内で長袖長ズボンのレーシングスーツを着用して、窓も開けずに20分間走るなんてあまりにハードだと思った。
少なくとも私には耐えられない。(笑)
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