平成生まれの国産ピュアスポーツカーの走りが今でも色褪せない理由は「愉しさ」
出典:RX-7
平成のスポーツカーは愉しい車ばっかり!
私は平成生まれの平成の男である。これから平成という時代が終わり、ちょっぴり寂しい気がするのは私だけではないだろう。
そんな平成という時代を振り返ると、素晴らしいスポーツカーが山ほど生まれたのも平成という時代である。
今回は、運転する喜びに溢れた、平成の「ピュアスポーツ」について話してみることにする。
平成生まれの国産ピュアスポーツカーの走りが今でも色褪せない理由とはなんだろうか?
平成の国産スポーツカーは名車揃い!スポーツカー選びに迷ったらこの車を選べ!
「ピュアスポーツ」とはどんなスポーツカーなのか
出典:S2000
とことん走りの質を追及したスポーツカーのこと
「ピュアスポーツ」と聞いてあなたはどんな車を思い浮かべるだろうか?
「ピュアなスポーツカーだから、走りが良さそう」
「純度の高いスポーツカーのことをピュアスポーツと言うのかな?」
などと思われることであろう。ピュアスポーツを一言で言うと、
「ドライバーの操作に忠実で、とにかく走りが愉しい車」と私は思っている。
速ければ「ピュアスポーツ」かと言われると、そうではない
ここで勘違いされることが多いのは、「速ければピュアスポーツなのか」ということである。
サーキットや峠などでの速さはある程度求められることではあるが、ただ速ければピュアスポーツなのではなく、
そこに圧倒的な「ドライビングプレジャー」、操ることの愉しさがなければピュアスポーツとは呼べないだろう。
そこで、私がピュアスポーツだと思う、平成のスポーツカーをピックアップしてみよう!
S2000とRX-7は「ピュアスポーツ」だと私は思う
愛車S2000
どちらも走るために生まれてきた車である
上の写真は私の愛車であるホンダ「S2000」である。
S2000はホンダ50周年を記念して世に出された車であり、ホンダの「S」の歴史を引き継ぐ車として、ホンダが魂を込めて開発した歴史的な名車であることに異論はないだろう。
方や、RX-7はマツダの魂である「ロータリー」エンジンを搭載した車で、孤高のロータリースピリッツを持って開発された熱い車である。
2台は似たような特徴を持つ
実はこの2台の車、実に多くの共通点があるのである。
スペシャルなエンジンを積んでいること
前後重量配分50:50のFR車であること
国産最高峰のコーナリングスピードを誇ること
の3つである。
2台のピュアスポーツカー(S2000とRX-7)について様々な点から比較をし、スポーツカー選びで迷っている人のために、何か助けになれば幸いである。
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VTECとロータリー、どちらも魅力たっぷりなエンジン
出典:787B
高回転までブン回るNAサウンドが溜まらない「S2000」
S2000とRX-7、両者のエンジンはどちらも素晴らしいエンジンで、どちらのエンジンにも熱狂的なファンがいることは間違いない。
S2000に搭載されるVTECエンジンは、S2000専用設計のNAエンジンであり、リッター125馬力を叩き出す世界最高の2Lエンジンである。
実際私は9000回転までブン回る「F20C」というエンジンに惚れ込んでいる。
低回転の乗りやすさと高回転の弾けるようなパワーを両立させているところが素晴らしい技術だと思うし、
VTECゾーンに入ってからのカミソリのような切れ味鋭いレスポンスは、究極のドライビングプレジャーでもある。
甲高いエキゾーストノートもドライバーをやる気にさせる、官能的なサウンドであり、ホンダのVTECは2LクラスのNAエンジンでは世界最高だと素直に思えるほどである。
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ロータリー+ターボの暴力的な加速はまさにロータリーロケットな「RX-7」
正直、私はRX-7に乗ったことはないが、ロータリーエンジンが搭載されているRX-8なら走らせたことがある。
RX-8に搭載されているロータリーエンジンはNAエンジンであり、9000回転までウルトラスムーズに回る。
同じ9000回転まで回るS2000とはテイストが大きく異なるが、それはレシプロとロータリーの違いによるものであろう。
私の印象ではNAロータリーはとにかくスムーズで、気付いたらレッドゾーンに入ってしまう感じであった。
NAのシルビアよりはパワフルだったが、S2000に比べるとずいぶんとパワー不足を感じるパワー感である。
しかし、RX-7はロータリー+ターボである。どうやらロータリーエンジンとターボは相性が良いらしく、軽量コンパクトでハイパワーに仕上げられるそうだ。
モーターのような独特のエンジンサウンドは好みの分かれるところだが(私はあまり好きではない)、
NAロータリーで感じた「スムーズさ」に暴力的な加速が伴えば、それはそれで溜まらないくらい素晴らしいエンジンになのだろう。
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どちらのエンジンが素晴らしいエンジンなのかは人によるが、私はNAエンジンで官能的なサウンドが愉しめるS2000がオススメである。
ランニングコストや故障のしやすさはどうなの?
出典:F20C
優等生なS2000と、手が掛かるRX-7
ランニングコストや故障のしやすさでいうと、圧倒的にS2000の方が優れていると言える。
端的に言えば、「S2000はあまりお金が掛からず、RX-7はたくさんお金が掛かるスポーツカー」である。
まず、燃費で比較すると、今現在私が乗っているS2000は普通に乗っていれば12km/Lは軽く走れてしまうくらい燃費は良い。
これは同じく2LNAエンジンを積んでいるS15シルビアと同等の燃費である。
2Lで250馬力(実際は吸排気+CPUで純正+30馬力くらい?)を発揮するレーシングエンジンとは思えぬ燃費の良さである。
これがVTECの素晴らしいところである。
逆にRX-7のロータリーエンジンは燃費が悪いことで有名な車である。
実燃費はS2000の半分も行けば良い方で、実際のところは半分以下という声もよく耳にする。
つまり倍以上ガソリン代が掛かるということである。
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VTECは故障しらず、ロータリーはエンジンブロー多発?
VTECはレシプロエンジンであり、世界的にスタンダードなエンジンである。
それ故に技術的に進歩が進んでおり、故障は少ない。
また、ホンダ入魂のVTECエンジンの耐久性は抜群で、ちょっとやそっとでは壊れないと巷では有名である。
それに対して、ロータリーエンジンはしょっちゅう故障したという声を聞く。
ロータリーエンジンを量産しているのはマツダしかおらず、技術的な課題を解決するスピードが遅いのも仕方ない。
「新車の状態で欠陥エンジン」とも言われ、10万km走らずにOHが必要な状態になってしまうことが多いようだ。
逆にVTECは10万kmでならし終了などと言われるくらい丈夫なエンジンで、性能の劣化も少ないようである。
お金や手間が掛かることを厭わないなら「ロータリー」もありだが、オススメはできない!
今の時代にはない走りが愉しい車、それが「ピュアスポーツ」
出典:S2000
S2000もRX-7も今の時代にはない「貴重な車」
今の時代、スポーツカーは過去のものになってきている。
時代は排ガス規制や衝突安全、燃費性能が強く求められ、スポーツカーに対する「逆風」は強くなるばかりである。
それゆえに現代のスポーツカーは、どこか安全な乗り物になっているし、S2000やRX-7のような一種の「危なさ」を感じさせてくれるような車はもう作ることはできないのであろう。
スポーツカーを愛してやまない私からしたら悲しい限りだが、この世界で求められているものが違うのだから仕方がない。
逆を言えば、S2000やRX-7のような車は今乗らなかったら、もう乗ることはできなくなってしまう「希少価値の高い車」なのである。
それを知ってか、最近平成の国産スポーツカーは一様に「値上がり」している。
これはみんなが「もうこんな車は世に出てこない、だから今のうちに手に入れておこう」と気付き、動き出した結果であろう。
「このチャンスを逃したら、もう後はない」
今や貴重な車となってしまったS2000やRX-7などのピュアスポーツに乗るのは今しかないだろう。
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