暴力的な加速もスポーツカーの醍醐味!そんなあなたに「ターボ」のススメ!
出典:GT-R
「ターボ」は魔法
平成のスポーツカーは「ターボ」による過給によって爆発的なパワーを生み出していたスポーツカーが数多くあり、
上の画像のような日産スカイラインGT-RやマツダRX-7、トヨタスープラ、スバルインプレッサSTIや三菱ランサーエボリューション、GTOなどなど、
平成生まれのスポーツカーはターボ車が多く誕生した時代でもあった。
新元号が平成から「令和」となった今では、当時の「280馬力規制」などお構いなしに500馬力や600馬力といったスーパーカー並みのエンジンパワーを持って生まれてくるスポーツカーも珍しくはない。
スポーツカーを語るうえでエンジンは欠かせないものであり、魂のようなものである。
そこで今回は「ターボ」エンジンを搭載したスポーツカーの魅力について迫っていきたいと思う。
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「ターボ」の魅力とは
出典:RX-7
ターボパワーで狂ったように加速
ターボの魅力は何と言っても「暴力的な加速」だと思う。
私がシルビア乗り換えを決断した本当の理由で書いたように、私が乗っていたシルビアはS15のスペックSで「NA」だった。
当時友人がR32GT-Rのブーストアップ仕様(380馬力)に乗っていて、運転させてもらってぶったまげたのを今でも鮮明に覚えている。
NAシルビアに比べてR32GT-Rは圧倒的に速く、その日からシルビアのエンジン載せ替えを真剣に考え始めたくらいである。
それくらい強烈な加速であり、映画ワイルドスピードさながらに視界が狭まったのが新鮮であった。
パワーに対して軽い車体
ターボ車はコンパクトなエンジンで大排気量車顔負けのパワーを発揮することが可能である。
シルビアなどの2.000tクラスのエンジンでも300〜400馬力ぐらいのパワーが楽に出せる。
これをNAエンジンで出すにはリッター100馬力の高性能NAエンジンでも3.000〜4.000tクラスの大排気量エンジンが必要で、相対的に重くなってしまう。
軽量コンパクトなエンジンで大パワーが出せるのもターボ車の魅力の一つなのである。
「ターボ」はどんな仕組みでパワーUPしてる?
出典:アンダー鈴木
空気をたくさん取り込めるからパワーが上がる
ターボ車はエンジンの排気ガスによってタービンを回し、空気を圧縮している。
圧縮することで通常よりも多くの空気をエンジンにぶち込むことができるため、NAエンジンに比べてパワーが出やすい。
また、タービンが回ることで空気を圧縮していくため、ある領域から人が変わったようにモリモリの鬼トルクになる。
この分かりやすいパワーの盛り上がり方を好む人もたくさんいるのも確かだ。
この傾向を極端にしたターボ車のことを「ドッカンターボ」と呼んだりするが、じゃじゃ馬のようにコントロールの難しいスポーツカーをドラテクでねじ伏せるのもターボ車の魅力の一つかもしれない。
ターボ車はブーストアップやタービン交換で簡単にパワーアップ可能
出典:トラスト
ターボ車の大きな魅力は「チューニングによって簡単にパワーアップできる」こと
ターボ車のパワーアップは簡単に言えば、エンジンにぶち込む空気の量を単純に多くするだけであり、単純明快だ。
ブーストアップやタービン交換によってターボ車は簡単にパワーアップできる。
だが、ターボ車のパワーアップの基本的な考え方は以下の3つである。
タービン交換で大幅パワーアップ!
タービンを大きくすることで、圧縮できる空気の量が大きくなる。
つまり、タービンを大きいサイズに交換することで、より多くの空気を圧縮し、エンジンに送り込むことができる。
だが大きなサイズのタービンを回すには、今まで以上に排気エネルギーがなければ大きなサイズのタービンが仕事をしない。
具体的にはエンジンの排気量を上げて排気ガスそのものの量を増やすか、より流速の速い高温の排気ガスをタービンに当てなければならない。
タービン交換はコストは掛かるものの、大パワーを手に入れることが可能である。
圧縮した空気を冷やす
空気は圧縮すると温度が上がる。
温度が上がると体積が膨張してしまうため、エンジンに送り込める空気の量が減ってしまうのである。
そうすると、パワーダウンしてしまう。
パワーダウンを防ぐため、インタークーラーで圧縮した空気を冷やし、大量の空気を送り込めるようにすればパワーアップが可能になる。
つまり、インタークーラーを大容量化することで、圧縮した空気をより効率的に冷やすことでパワーアップできるという理屈である。
排気ガスの抜けを良くする
タービンをぶん回すには、排気ガスの抜けを良くすることが重要である。
ふん詰まりではタービンが回らず、パワーが出ない。
マフラーの口径を大きくすることで簡単に排気ガスの抜けを良くすることができるため、ターボ車のパワーアップは簡単である。
実際にスカイラインGT-Rなどは、マフラーを絞って抜けを悪くして「280馬力規制」に対応していたため、マフラー交換によって抜けが良くなると簡単に300馬力を超えてしまうくらいである。
マフラー交換で簡単にパワーアップできちゃうコスパの良さがターボ車の大きな魅力なのである。
ターボ車の短所とは?
出典:スカイラインGT-R(R33)
レスポンスが悪い
ターボ車はブーストが立ち上がるまではパワーが出ず、アクセル操作に対しての反応もイマイチである。
どんなにセッティングが決まったとしても、NA車のような鋭いレスポンスはターボ車にはない。
もちろんターボラグを減らす工夫は盛りだくさんだが、NAの右足に張り付いたかのようなレスポンスの良さは難しい。
コントロールが難しい
ターボ車はエンジンの回転数によって性格が大きく変わるのが特徴である。
ターボが仕事をしているときは暴力的な加速をするが、ターボが仕事をする前は正直言ってへなちょこである。
実際R32GT-Rに乗っていた友人は「信号ダッシュは軽自動車に負ける」とまで言っており、ブーストが立ち上がるまでは遅いのである。
直線をかっ飛ばすだけならターボパワー全開で気持ち良いのだが、コーナリング中のアクセルワークは難しいだろう。
リアタイヤが滑るかどうかのときに突然ターボパワーが炸裂することで、意図せずともパワーオーバーを引き起こしてしまう可能性があるからである。
じゃじゃ馬なターボ車ほどピーキーで、乗りこなすにはそれなりの技術と理解が必要不可欠であることは間違いない。
ターボvsNA、速いのはどっちだ!
出典:カルソニック
サーキットで速いのはターボ車!
サーキットでは簡単にパワーアップできるターボ車が速いだろう。
多少コーナリングスピードを犠牲にしても、直線が速い車の方がサーキットでも速い。
頭文字DのようにNAのAE86がターボ車のスカイラインGT-Rに勝つことは現実的には難しく、AE86をカリカリにチューンしたとしても、同じお金をスカイラインGT-Rにつぎ込めば化け物のように速くなる。
基本的に我々一般人が乗るスポーツカーをライトチューンするくらいでは、ターボ車の方が速いと言える。
莫大なお金をつぎ込めばASMのS2000のように筑波サーキット58秒台を叩き出すバカ速いNA車を作ることも可能だが、現実的にはお金持ちでなければ難しいだろう。
そんなターボ車だが、好きな人はやっぱりターボが好きだし、一度乗ってみるのも悪くはないだろう。
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