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ガレージで車弄りを満喫したい人必見!用途に合った「リフト」の選び方とは?

出典:コージーライツ

 

ガレージに入れる「リフト」選び

「ジャッキ+ウマ」ではなく、あえてガレージに「リフト」を設置するメリットとは?にて、ガレージにリフトを設置することのメリットを紹介したが、このときは単純に「ジャッキ+ウマ」と「リフト」の比較だった。

 

そのため、リフト自体の種類や特徴については述べず、一般論で比較した。

 

そこで今回は、実際にガレージにリフトを設置するのあたり、おすすめのリフト(3種類)の特徴や、メリット・デメリットについて考えていこうと思う。

 

自分の用途にあった「リフト選び」の参考にして欲しい。

 

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@「2柱リフト」のメリット・デメリット

出典:ビシャモン

 

「2柱リフト」の特徴

2柱リフトの特徴は、車体を持ち上げるために2本の柱を使って持ち上げることである。

 

もちろん油圧によって持ち上げるのだが、持ち上げ方は片方を油圧で上げ、もう片方はチェーンで引っ張って持ち上げる仕組みである。

 

2柱リフトは、そのためのチェーンが「下側」を通っているのが特徴である。

 

上の画像を見ると、青い2本の柱の間に、黒いカバーがしてあることがわかる。

 

これがチェーンである。

 

実際にリフトアップするときは、上の画像の白いアームの先端に付いているゴム部分を車体のジャッキアップポイントに当てがってから、リフトアップを行う。

 

それ以外のときは上の画像のように平行にしておくようである。

 

それでは2柱リフトのメリット・デメリットを見ていこう。

 

メリット@:リフト自体の高さが低い

2柱リフトのメリットの一つは、リフト自体の高さが低いということである。

 

ビシャモンの2柱リフトOSP28は高さ「2.8m」くらいであり、ガレージの高さが3mくらいあれば設置可能ということになる。

 

リフト量はビシャモンの1.8mからは下がるが、ポータブル式の2柱リフトならば、さらに低い高さのものもある。

 

天井高さに制限のあるガレージや、ビルトインガレージなどでは大きなメリットになるかもしれない。

 

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メリットA:設置費用が安め

2柱リフトの設置費用は比較的安めである。既に床が土間コンクリートなどで仕上がっている場合、設置方法はアンカーボルトで固定するだけである。

 

工具があればDIYで設置出来てしまうのではないかというレベルである。

 

2柱リフトのチェーンを「埋没式」で設置できる2柱リフトもある。

 

その場合、チェーンを埋没するために土間コンクリートを加工しなければならず、設置費用はノーマルの2柱リフトよりも高くなってしまう。

 

土間コンクリートを打つ段階で埋没式2柱リフトを設置することを考えて打てば、設置費用を節約することができる。

 

デメリット@:使わないときに場所をとって、邪魔になる

ポータブル式のものを除き、2柱リフトはアンカーボルトで固定してしまうため、どんなときもその場に君臨していることになる。

 

そのため、愛車を整備しないときでも場所をとってしまい、邪魔になることは間違いない。

 

横のスペースもなんだかんだ4mくらい必要で、ガレージの広さも必要である。

 

観賞メインの場合、愛車がリフトで隠れてしまい、満足度は下がってしまうだろう。

 

デメリットA:2柱リフトの間に段差ができる

2柱リフトの構造的なデメリットとして、チェーンが床上を通っているため、どうしても「段差」ができてしまう。

 

車高の高い車ならば気にならないかもしれないが、スポーツカーやスーパーカーなどの車高の低い車は段差を嫌うものである。

 

埋没式の2柱リフトならば問題ないが、ノーマルの2柱リフトの場合、リフトを使用する度に段差を超えなければならず、結構なストレスになることは想像に難くない。

 

段差は5cmくらいあり、サーキット仕様の場合、フロントリップが接触して割れてしまうこともあるかもしれないので要注意である。

 

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A「門型リフト・アーチリフト」のメリット・デメリット

出典:ビシャモン

 

「門型リフト・アーチリフト」の特徴

門型リフト・アーチリフトの基本的な仕組みは、2柱リフトと同じである。

 

違うのは「チェーン」が上を通るか下を通るかの違いであり、門型リフト・アーチリフトはチェーンが上を通る。

 

それによって、門型リフト・アーチリフトは2柱リフトとは異なるメリット・デメリットを打ち出すことに成功している。

 

それでは門型リフト・アーチリフトのメリット・デメリットを見ていこう。

 

メリット@:2柱リフトと違い、段差がない

門型リフト・アーチリフトは2柱リフトのデメリットである「段差」を解消している。

 

それは門型リフト・アーチリフトがチェーンを上から通しているからである。

 

その結果、門型リフト・アーチリフト独特の形状になっている。

 

段差がなくなり、床がフラットになることで、スポーツカーやスーパーカーなどの車高の低い車でも段差を気にせず、ストレスフリーでリフトを使用することができる。

 

メリットA:設置費用が最も安い

門型リフト・アーチリフトは設置費用が3種類のリフトの中で、最も安い。

 

なぜかというと、アンカーボルトで固定するだけだからである。

 

これは2柱リフトのメリットと同様である。

 

デメリット@:使わないときに場所をとって、邪魔になる

門型リフト・アーチリフトはポータブル式がないため、確実に2柱リフト同様、邪魔になる。

 

横のスペースも2柱リフトと同程度必要でガレージのスペースを圧迫してしまうことは避けられない。

 

観賞メインの場合、愛車がリフトで隠れてしまい、満足度は下がってしまうだろう。

 

デメリットA:2柱リフトよりも高さが必要

門型リフト・アーチリフトの致命的なデメリットは、その高さである。

 

チェーンが上を通っているため、2柱リフトと同じリフト量を稼ごうとすると、どうしてもリフト自体の高さが大きくなってしまう。

 

ビシャモンの門型リフト・アーチリフトは小さいものでも「約3.7m」あり、ガレージに門型リフト・アーチリフトを設置するには天井が軽く4m以上は必要になってくる。

 

これは2柱リフトよりも1m以上天井の高さを必要とする。

 

ガレージ空間に制限の多いビルトインガレージでは、ほぼ設置は不可能ではないだろうか?

 

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B「パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフト」のメリット・デメリット

出典:ビシャモン

 

「パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフト」の特徴

パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフトの特徴は、使わないときは床に格納された状態で、リフトアップするときのみ床から出てくるのである。

 

構造は車載ジャッキによくあるパンダグラフを油圧で持ち上げている仕組みである。

 

それでは、パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフトのメリット・デメリットを見ていこう。

 

メリット@:簡単にリフトアップできる

パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフトは、2柱リフトや門型リフトとは構造が大きく異なり、アームが存在しない。

 

そのため、リフトアップするときは格納してあるパンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフト上に車を移動し、ジャッキアップポイントに専用のゴムを設置して持ち上げるだけである。

 

そのため、2柱リフトや門型リフトのようにアームを出したりしまったりする必要がない。

 

これはメリットである。

 

メリットA:床に格納できるため、邪魔にならない(段差もなし)

2柱リフトや門型リフトでは大きなデメリットだった「使わないときに場所をとって、邪魔になる」という問題は一切生じない。

 

また、2柱リフトではデメリットだった「段差」問題もパンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフトでは問題ない。

 

使わないときに格納されることで、ガレージ内がスッキリすることはかなりのメリットである。

 

おまけに愛車もリフトに邪魔されることなく見渡せるため、観賞メインのユーザーの満足度も高くなるだろう。

 

デメリット@:設置費用が高価

パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフトのデメリットは、設置費用が高くなってしまうことである。

 

パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフトを格納するためには、土間コンクリートに「コの字型」のスペースを作らなくてはならない。

 

元々平らに作ってある土間コンクリートを、コの字型に加工するには大変であるため、アンカーボルトで固定するだけの2柱リフトや門型リフトに比べて、費用は高額になってしまう。

 

デメリットA:リフト自体も高価

パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフトは、2柱リフトや門型リフトに比べて2倍くらい高い値段である。

 

中古品はあまり変わらないようだが、新品で購入する場合、費用が嵩むことは避けられない。

 

パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフトは、2柱リフトや門型リフトに比べて資金に余裕がある人向けということなのかもしれない。

 

用途次第では「クイックジャッキ」もありかも?

出典:クイックジャッキ

 

「クイックジャッキ」の特徴

クイックジャッキは、廉価版「パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフト」と言えるものである。

 

構造は違うものの、リフトとしての使い方自体はパンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフトと似ている。

 

それでは、クイックジャッキのメリット・デメリットを見ていこう。

 

メリット@:設置しないため、自由に移動できる

クイックジャッキはポータブル式のリフトである。

 

そのため、ガレージ内に固定する必要はなく、使う時だけ引っ張り出してくればOKである。

 

使い方は車体横にセットして、「パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフト」と同様にリフトアップすればよい。

 

クイックジャッキは軽量コンパクトなため、サーキットに持ち込んでその場でメンテナンスやセッティングするような使い方をされているようである。

 

持ち運べる使い勝手の良さは大きなメリットである。

 

メリットA:安い

クイックジャッキは圧倒的に安い。

 

なんと10万円台で購入することができる。

 

お金に余裕のない若年層や、ガレージにお金を掛けるよりも車に掛けたいという考えの場合、クイックジャッキの安さは非常に強力なメリットである。

 

デメリット:約50cm程度しかリフトアップできない

クイックジャッキは、約50cm程度しかリフトアップできない。

 

人によってはエンジンを降ろす等の重整備をしたい人もいるだろうが、クイックジャッキの場合リフト量が少ないため、厳しい。

 

ミッションくらいなら何とか降ろせるらしいが、基本的にはオイル交換や足回り等の軽めの整備向けである。

 

様々な種類がある「リフト」の中から、自分に合った「リフト」を選ぼう

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タイヤ交換レベルなのか、足回りまでやるのか、それとも重整備まで?

結局のところ、あなたがどのレベルまでガレージで作業したいのかによると思う。

 

要はタイヤ交換レベルなのか、足回りまでやるのか、それとも重整備までやるのか、ということである。

 

私自身はエンジンやミッションを降ろしたりするような「重整備」までは、今現在やろうとは考えていない。(考えが変わる可能性は十分考えられるが)

 

お金に余裕があれば「パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフト」が欲しいし、お金に余裕がなければクイックジャッキでも十分かもしれない。

 

ガレージの大きさによって決まることも…

リフト選びとガレージの大きさは密接な関係がある。

 

特にスペースが厳しいビルトインガレージは2柱リフトや門型リフトは難しいかもしれない。

 

そうなってくると、パンダグラフ式リフト・トータスリフト・イーグルリフトやクイックジャッキは有力な選択肢になってくる。

 

使用用途や費用を考えながら、リフト選びをしよう

ガレージをいきなり建てるのではなく、ガレージで何をしたいのか、そのために何が必要かを考えて設計しなければガレージ作りは失敗してしまう。

 

リフト選びも使用用途や費用を考え、愛車のチューニング費用やマイホームとのバランスを取っていくことが重要である。

 

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