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車弄りや整備を愉しみたい人にビルトインガレージがオススメできない理由

出典:ビルトインガレージ

 

単独で独立したガレージとビルトインガレージの違い

ビルトインガレージにはメリット・デメリットがあるということをマイホームとガレージの一体型「ビルトインガレージ」は、こんな人向けのガレージ!でお話した。

 

もちろんカーポートに比べればガレージにすることのメリットは計り知れない。

 

だがしかし、単独で独立したガレージと、マイホームに付属したビルトインガレージとでは使い勝手の面でいろいろと差が出てくるのは当然である。

 

そこで今回は、「車弄りや整備を愉しみたい人に、なぜビルトインガレージがオススメできないのか」について話してみようと思う。

 

愛車を護る「ガレージ」が欲しい!ガレージの構想から実現まで 

 

 

 

基本的にビルトインガレージは「観賞」が主目的だから

出典:ビルトインガレージ

 

簡単に言うと、ビルトインガレージは「ディスプレイ」したい人向け

ビルトインガレージの最大の強みであり、弱みでもあるのは「家とくっついている」ということである。

 

それにより、愛車をリビングから眺めることもできるし、満足感を得ることもできる。

 

つまり、ビルトインガレージは「観賞用」として魅力的な選択肢ということである。

 

ビルトインガレージに最も適しているのは、フェラーリやポルシェ、ランボルギーニなどの自慢のスーパーカーを見せびらかすために使用する場合である。

 

ショールームのようなおしゃれで洗練された空間に自慢のスーパーカーを「ディスプレイ」し、家のインテリアとして飾っておくのが、ビルトインガレージに適した使用方法なのである。

 

ビルトインガレージの性質上、ガレージ部分は狭くなりがち

出典:ビルトインガレージ

 

金銭的な問題で、庶民のビルトインガレージは狭くなる

車好きにとって愛車を入れるガレージは大きければ大きいほど良いものである。

 

ガレージが大きければゆとりを持って愛車を駐車することができるし、作業スペースはもちろんのこと、ソファーやテーブルなどを置いて、ガレージをくつろぎの空間にすることも可能である。

 

しかし、ビルトインガレージは一般的に狭くなってしまうものである。

 

なぜなら「広さ=お金」だからである。これはマイホームを建てるのとなんら変わらない。

 

ビルトインガレージは家とセットであり、家の一階部分はほとんどがガレージ空間になることが多い。

 

そのため、ビルトインガレージにすると家は3階建てにしないと必要なスペースを確保することが難しくなり、家自体の価格が高くなる。

 

さらに一階部分のガレージ空間の間口を広く取ろうとすれば「家の強度」が問題になり、

 

木造の住宅でも一階部分は鉄筋コンクリートで作らなければならなくなるなど、ビルトインガレージにすることの制約は多い。

 

騒音やにおい問題に悩まされ、作業できる時間に制限がある。

出典:ビルトインガレージ

 

ビルトインガレージは気軽にいつでも整備できない

これもビルトインガレージが家とくっ付いているからこそ生じる問題である。

 

家に住んでいる人間があなた一人の場合は大きな問題にはならない。

 

しかし、多くの場合、あなた一人で家に住んでいるわけではないだろう。

 

あなたにとっては最高のエキゾーストノートでも、家の中でそれを聞かされる家族にとっては「騒音」以外の何物でもない。

 

ビルトインガレージ内で空ぶかしなどしようものなら、たちまち大クレームが入ることだろう。

 

また、エンジンを掛けることで生じる排ガスは、屋外駐車ならば気にならないが室内では大きな問題になる。

 

そのため、換気扇などで排ガス対策をする場合がほとんどだが、どうやっても排ガスのにおいは家の中に残ってしまう。

 

排ガスは有害であるから、これも家族からのクレームになることは必至である。

 

早朝や夜はガレージで作業できない

早朝や夜は周りも静まり返っているため、ガレージでの作業で生じる音が大きく感じやすい。

 

そのため、エアーツールなどの「シュー」といった音はかなりうるさく感じるし、インパクトを使用してのタイヤ交換などはかなり耳障りに感じるだろう。

 

つまり、早朝や夜には家族から「ガレージで作業するのはやめてくれ」と言われてしまうことだろう。

 

これでは何のためにわざわざ高いお金を払ってビルトインガレージを作ったのかわからなくなってしまう。

 

屋外と違って、天候に左右されずいつでも作業できることがガレージの大きな魅力であるのに、ビルトインガレージを選択した場合、

 

ガレージを自由に使うことができなくなってしまう可能性が高くなる。

 

自由に使えないガレージに価値があるだろうか?

 

私はないと思う。

 

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出典:ヨドガレージ

 

単独で独立したガレージを建てれば、苦情は発生しにくい

という結論に私は達した。

 

やっぱり自分が好きなことをしているときに、家族から苦情を言われるのは辛いことだし、家族にとっても決していい気分ではないだろう。

 

ガレージを建てることで車好きは幸せになれる可能性が高くなるが、一番大事にしなくてはいけないのは周りにいる人の幸せである。

 

暖かな人間関係にこそ、人の幸せはあり、自分一人だけがいい思いをしている状態は長くは続かないようになっている。

 

そういったことを考えた場合、やはりビルトインガレージは家族の幸福度を下げてしまう可能性が高いのである。

 

ガレージができればあなたの友人を招いて愉しく談笑したり、お酒を飲んだりしてワイワイやりたくなるものである。

 

ガレージはガレージで建てるのが正解

ビルトインガレージではなく、単独で独立したガレージがあれば、たとえ遅い時間になっていたとしても、家族の迷惑にはなりづらいのではないだろうか?

 

あなたがガレージを建てることでイキイキと生活していれば家族も明るくなるし、ガレージはプラスに働く。

 

しかし、あなたが自分のことしか考えずにガレージを建ててしまえば、あなたは良いかもしれないが、家族は不幸になってしまう。

 

そうなれば、自然と家族から孤立し、あなた自身も不幸になってしまうだろう。

 

ガレージ一つとってしても、あなたを含め、みんなが幸せになれるような判断を下してほしい。

 

あなたが男なら、自分の幸せばかり考えず、みんなの幸せを考えるくらいの男っぷりを見せて欲しいところである。

 

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