シルビアの実燃費は12km/L!S15シルビアで実践してきたMT車の燃費を上げるコツとは?
出典:STI
スポーツカーと言えども、燃費はランニングコストに直結
スポーツカーを乗るのに燃費なんか気にしていられるか!
という方は問題ないと思うが、燃費はランニングコストに直結するため、非常に気になるポイントである。
もしリッター5.6kmしか走らなかったとしたら、彼女や嫁さんから白い目で見られてしまうのも無理はないだろう。
そこで、彼女や嫁さんの説得材料としても、スポーツカーの燃費の現実を知っておく必要は十二分にある。
そこで実際にS15シルビアに6年10万km以上乗ってきた私自身の経験から見ていこう。
実際、スポーツカーの燃費ってどのくらい?
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S15シルビアの実燃費は1年中「12km/L」くらいだった
私はS15シルビアのNAに6年10万km、S2000に2年0.8万kmほど走っている。
全てMT車で、S15に至っては元々AT車だったものを5速MTに載せ替えて乗っていた。
S15はAT車のときはリッター10kmが限界だったが、MTに載せ替えた途端に安定してリッター12kmは走り、頑張れば13kmほどまで伸びた。
スポーツカーの燃費は悪いとみんな考えているため、「S15で12km/Lは軽く走りますよ」と私が言うと、大抵の人は驚いていた。
S15の使用用途は、高速はほとんど使わず、渋滞の多い市街地とワインディングロードがほとんどであったが、カタログ燃費の12km/Lは普通に走っていた。
スポーティーな走りでも燃費はあまり変わらなかった
S15に乗っていたころはよく峠に走りに行っていたが、燃費はほとんど変わらず、結構走ったな〜というときでもリッター11kmを割ることはなかった。
この辺はS15に使われているエンジンがSR20DEという普通の乗用車用エンジンだからという点も大いに関係しており、事実、SR20DEはプリメーラなどの日産の普通乗用車に使われている。
逆に、S2000はカタログ燃費であるリッター12kmは大人しく走れば余裕で超える。
9000回転まで回り、250馬力を叩き出すレーシングエンジンさながらのF20Cは、回せば回すほど燃費が悪くなる。
実際ぶん回して走った区間だけの燃費は計ったことはないが、おそらくカタログ燃費の半分にも満たないことだろう。
VTECは大人しく走ればカタログ燃費ぐらい走るのだが、ついつい回してしまうので実燃費はS15に比べて悪くなりがちである。
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MT車の実燃費を良くするコツ
免許取得からずっと乗ってきたMT車
免許取得からS15シルビアに6年10万km、現在進行形で通勤専用車にMTのワゴンR、セカンドカーにS2000と今までずっとMT車に乗り続けてきている。
私が通勤専用車として乗っているワゴンRは、アイドリングストップやハイブリッドなどの燃費に寄与するハイテク機能は何も付いていない何の変哲もないただのMT車である。
ハイテク機能といえばABSだけのMT車でどうすれば実燃費を良くすることが出来るのか、私が実際に行っている運転方法のコツを書いてみよう。
コツ@発進は最低限のアクセルで、ギヤチェンジは早めに
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ギヤチェンジをとにかく素早くするしかない
ワゴンRは軽のNAなので本当にパワーがない。
だが、クラッチを繋ぐ際にあまりアクセルを吹かす必要はなく、ノッキングしない程度で十分である。
この感覚は実際に乗って身に付けて欲しい。
また、ギヤチェンジは早めに行うことも重要で、タコメーターのある車は2000回転以上回さないで運転することが鉄則である。
2000回転以上回さずに流れに乗って走るのは普通車であれば容易い事なのだが、軽でNAのワゴンRには正直しんどい。
そんな超が付くほど遅い車で、なおかつ2000回転以下で流れに乗って走るにはどうすればいいのか?
そう、ギヤチェンジをとにかく素早くするしかない。(笑)
クラッチを切っている間、エンジンの動力を伝えることはできない。
その時間をなるべく短くするのが狙いであり、MT乗りの腕の見せ場でもある。
コツAなるべくトップギヤで走る
高速道路で燃費を上げるテクニック「スリップストリーム」を有効活用しよう!
街中であったとしても極力5速あったら5速で、6速あったら6速で走るのが重要
2000回転縛りでどんどんギヤを上げていき、トップギヤになったら2000回転縛りを解除して速度を上げていく。
そのため、40km/hしか出てなくても5速に入れて走る。
実際に私のS15は40km/hから5速を使い、80km/hまで速度を上げたい場合は40km/hから80km/hまでの区間を5速のまま加速するように走らせていた。
コツB信号が赤になったらすぐにアクセルオフ!
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実燃費を上げるのは地道なことの積み重ね
アクセルを踏めば踏むだけガソリンを消費してしまうため、究極はアクセルを踏まなければ良い。
その考えを地で行くのが、赤信号を見つけたらアクセルオフである。
街中では信号が赤になってもアクセルを踏み続けて、信号の目の前でブレーキをかけるドライバーを良く見かける。
赤信号になったら、素直に信号に従ってアクセルペダルから足を離せば良いのである。
アクセルを離すことでエンジンブレーキが掛かり、緩やかに速度が落ちていく。
このアクセルオフによるエンジンブレーキの最中は燃料カットできるため、燃費向上に効果的である。
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また、一般的に歩行者用の信号は、車道の信号より早く信号が青から赤に変わる。
そのため、歩行者用の信号に注目することで、車道の信号が赤に変わるのを予想することができる。
歩行者用の信号が赤になる時点でアクセルをオフにすれば、車道の信号が赤になるより先にアクセルをオフにでき、燃料をセーブすることができるのである。
些細なことだが、実燃費を上げるのは地道なことの積み重ねである。
まとめ
細かいことの積み重ねが「燃費向上」に繋がる
以上がスポーツカー及びMT車の実燃費を良くするコツである。
本当に細かいことの積み重ねなのだが、私の運転方法の真似をするだけで実燃費を良くすることができるはずである。
「ローマは一日にして成らず」である。
MT乗りのプライドとして自らの技術で実燃費を良くしていくしかないのである。
日々の努力の積み重ねが彼女や嫁さんの笑顔に繋がるため、精進していくことが重要である。
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