スポーツカーにとって「軽さ」は命!車重が軽いライトウェイトスポーツの魅力とは?

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ライトウェイトスポーツとは?

ライトウェイトスポーツとは文字通り「車重の軽いスポーツカー」のことである。

 

一般的に、車重1000kg以下のスポーツカーのことをライトウェイトスポーツと呼んでいる。

 

スポーツカーにとって軽さとはとても魅力的なものである。

 

ロータス・エリーゼやケーターハム・セブンなどは「軽さ」が売りで、スポーツカーの原始的な面白さを味わえる車として、高い人気を誇っているほどである。

 

そこで今回は、街中や峠を普通に走るだけで愉しめるライトウェイトスポーツカーの魅力について、お話していきたいと思う。

 

最低限知っておきたい「スポーツカー」のこと 

 

 

 

ライトウェイトスポーツの特徴

出典:エリーゼ

 

圧倒的な軽さ

ライトウェイトスポーツカーの特徴はとにかく車重が軽いことである。

 

一般的なセダンなどは1500kgから2000kgぐらい車重があることがほとんどだが、ライトウェイトスポーツカーは1000kg以下の車重である。

 

なんと一般的なセダンの約半分である。

 

今では衝突安全や様々な法規制によって、車はどんどん重くなってしまっている。

 

そんな時代に、軽自動車並み、もしくは軽自動車以下の車重を達成しているのは素晴らしいことだと思う。

 

車内は狭く、快適性は基本的に無視している

ライトウェイトスポーツカーは軽く作るため、必然的にコンパクトな車体になる。

 

そのため、2人しか乗れない場合が多いのも特徴の一つである。

 

走りを追求した車が多いのもライトウェイトスポーツカーの特徴であり、基本的に車内の快適性は低い。

 

内装は簡素化もしくは全撤去され、エアコンはオプション扱いなんて車もあるくらいである。

 

運転席や助手席の窓ガラスを上下するには軽トラでお馴染みの「くるくるハンドル」の場合もあり、スパルタンさが普通車の比ではないところにもライトウェイトスポーツカーの特徴があるともいえる。

 

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なぜライトウェイトスポーツカーは魅力的なのか

出典:ケーターハム

 

車体が軽い=キビキビ走る

ライトウェイトスポーツカーはとにかく愉しい車なのは間違いない。

 

では、その愉しさは一体どこから来るのか、その疑問について考えていきたい。

 

ライトウェイトスポーツカーの魅力はどこにあるのだろうか?

 

ライトウェイトスポーツカーは車体が軽いため、キビキビ走る。

 

言い換えると軽快に走るとも言える。

 

アクセルやブレーキ、ハンドル操作全てに俊敏にキビキビと車体が反応してくれることがライトウェイトスポーツカーの気持ち良さである。

 

極端な例えになるが、大勢の人を乗せて移動するのに便利な大型バスは車体が大きくてかなり重いのはご存知であろう。

 

バスは乗客が快適に過ごせるように動きがまったりとしているのはなんとなくわかると思う。

 

つまり、車重が重い車はライトウェイトスポーツカーのようにキビキビと走ることができないのである。

 

もし仮に車重1000kg以下の大型バスがあったとしたらキビキビ走れるようになると思うが、

 

乗客はバスの運転手の運転操作によって前後左右に忙しなく揺すられ、乗客の快適性は大きくダウンしてしまうだろう。

 

やはりキビキビ走る気持ちよさはライトウェイトスポーツカーのセールスポイントなのである。

 

交差点や峠のちょっとしたコーナーが愉しい

車体の大きいセダンやSUVで走っていると気づくことができない愉しみがライトウェイトスポーツカーにはある。

 

大柄なセダンやSUVは横幅が広く、車線いっぱいになっている車が多いのに対し、ライトウェイトスポーツカーは軽量コンパクトな造りのため、車線に対してかなり小さめなボディーサイズである。

 

そのため、ライトウェイトスポーツカーは1車線を悠々と使って交差点や峠のコーナーを駆け抜けることができるのである。

 

これってめちゃめちゃ愉しいことなのだが、わかるだろうか?

 

レーサー気取りで交差点や峠のコーナーを走っても周囲の車に迷惑は掛かることはほとんどなく、コンパクトな車体ゆえの自由を満喫できるだろう。

 

(逆に大型トラックなどがスムーズに狭い街中を走り抜けている光景には素直に尊敬してしまう)

 

アクセルをべた踏みできる

ライトウェイトスポーツカーはめちゃめちゃ車重が軽いという特徴と比較的アンダーパワーな車が多いという特徴がある。

 

私が小・中学生だった頃、親父はライトウェイトスポーツカーに乗っていた。

 

その車はホンダ・ビートで、おもちゃみたいに小さかったことを子供ながらによく覚えている。

 

ビートは軽自動車だったためエンジンパワーは最低クラスで、街中では周りの車に付いていくので精一杯の動力性能しかないため、

 

必然的にアクセルべた踏みでエンジンをぶん回して乗らないと流れに乗れないくらいパワーはなかった。

 

逆にそれが街乗りをスポーツ走行のようにしてしまうスパルタンさがライトウェイトスポーツカーの魅力でもある。

 

いかにも自分で走らせてる感が強いのも魅力だと思う。

 

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公道を走る=サーキット走行?

 

出典:日産GT-R

 

「ライトウェイトスポーツカーの魅力は車体が軽いだけ?」ではない

ライトウェイトスポーツカーには軽くてキビキビ走る以外にも魅力がある。それは

 

「公道を法定速度で走っているだけで、まるでサーキット走行をしているかのような気分を味わえる」

 

ということである。

 

これがライトウェイトスポーツカーの最大の魅力だと私は思う。

 

私が乗っているS2000と比較してみるとよくわかるのだが、S2000でアクセルべた踏みでエンジンをぶん回して運転したらどうなるかというと、あっという間に制限速度を超えてしまう。

 

というか、街中でそんなにエンジンをぶん回せるほど周囲の車は速くないのが現実である。

 

つまり、S2000のようなパワーのある車は街中や峠を制限速度以内で気持ちよく走らせることは現実的に不可能に近い。

 

これはS2000に限った話ではなく、GT-RやフェアレディZなどの重量級大パワー車はこの傾向がさらに強くなる。

 

ハイパフォーマンス車は公道のスピードレンジでは100%愉しめないもの

速いスポーツカーを公道でポテンシャルを引き出すような気持ちの良い走りはできない。

 

実際、S15シルビアのNAからS2000のオーナーになってわかったことは、公道では気持ちよさよりも、ストレスを感じることが多いということである。

 

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S2000をS2000らしく走らせるにはそれ相応の場所、つまりサーキットなどでなければエンジンをぶん回して本領発揮することはできないのである。

 

ライトウェイトスポーツカーは公道で十分愉しい

軽量コンパクトな車体とアンダーパワーなエンジンの組み合わせによって、街乗りでもアクセルべた踏みでエンジンをぶん回せるし、

 

交差点や峠を気持ちよく走ったとしても、絶対的速度が低いために法定速度内で十分愉しめる。

 

ドライバーの体感的には、サーキット走行をしているのと大差ないのだが、スピードレンジが圧倒的に遅いため、制限速度内に収まってしまうことがほとんどであろう。

 

実際S2000でサーキット走行と本質的にやっていることは変わらないにも関わらず。

 

「サーキット走行さながらに、合法で公道を突っ走れる」

 

これこそがライトウェイトスポーツカーの魅力であり、醍醐味なのである。
 
最低限知っておきたい「スポーツカー」のこと

 


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