ゲリラ雷雨で露呈したアルミテープの弱点とは?
出典:3M
以前ワゴンRにフロントストレーキを装着後、車体にまんべんなくアルミテープを張り付けた。(なんと3m分も!)
だがそれらはフロントストレーキ装着によって生じた抵抗感を消すため、考えられる場所すべてに一気に貼ってしまったものだった。つまり個別のデータがないのが問題なのである。
フロントストレーキ装着の話は以下を参照して頂きたい。
空力チューン第2弾!エコカー必須装備の「フロントストレーキ」装着で超えろ30km/L!
ゲリラ雷雨によってもたらされたチャンス
出典:ゲリラ雷雨
チャンスは唐突にやってきた。「ラブストーリーは突然に」と言わんばかりにチャンスは突然やってくるものである。そう「ゲリラ雷雨」である。
導電性アルミテープは粘着力が弱い
普通のアルミテープは糊に導電性を必要としないためか、やたらと粘着力が強い。その粘着力の強さはなかなかのものである。それに対して導電性アルミテープの粘着力は「明らかに弱い」といえる。そのため、強い雨や風が同時に起こると、ギザギザに加工したアルミテープはいとも簡単に剥がれてしまうのである。
アルミテープチューンに導電性アルミテープは必要ない?粘着剤に導電性がなくても良い理由
ギザギザにカットしたアルミテープの例
高速走行中はなんと風速40m?
単純計算で時速36kmで風速10mである。私の場合、高速は70〜80km/hで巡航しているためせいぜい風速20m程度だが、120km/hだとなんと風速40mオーバーである。そんな中でゲリラ豪雨による大雨と突風に晒されたアルミテープが無事に生存できる可能性はかなり低い。
フロントガラスとフロントストレーキがやられた
ショックのあまり、写真を撮り忘れてしまった。というのも、前日の日曜日に嫁さんと仲良くアルミテープをチョキチョキ切って、貼り直したすべてのアルミテープが、次の日の月曜日にゲリラ豪雨によって駆逐されてしまったからだ。これはほんとうにショックだった。せっかく貼り直したのに…。
落ち込んでても仕方ないのでデータを取ることに!
ピンチはチャンスということにして、今まで取れなかった燃費データを計測することにした。駆逐される前はリッター30.3kmをマークしている状態であった。
空力チューン第6弾!サイドステップ風エアロで横風侵入を防げ!
空力チューン第6弾と7弾を行った状態から、フロントガラスとフロントストレーキに付けたアルミテープを撤去した状態での燃費計測である。ただでさえサイドステップとリアストレーキ装着によって抵抗感を感じている状態で(31.1km/L→30.3km/L)、フロントガラスとフロントストレーキのアルミテープが無くなってしまえばかなり厳しい結果になることは予想できたが、勉強のためデータを取った。
過去最低クラスの燃費をマーク(28.4km/L)
ボルテックスジェネレーターによる空力チューンを手掛けて以来、最も悪い燃費をマークしてしまった。約2km/Lダウンの28.4km/Lであった。
乗ったらわかる、「ダメな奴やん」
高速に乗る前からでも既に見当が付いていたが、高速に乗ってからがあまりにもひどかった。一言でいうと「全然前に進まない」のである。いつもの感じでアクセル一定に保っていると、みるみるスピードが落ちてきてしまう。そのため、アクセルペダルをいつもより余計に踏み込まなければスピードを維持できなかった。これは燃費を追及する者としてかなり苦痛だったことは分かって頂けるだろう。
出典:イッテQ・宮川大輔
反撃の一手は?
出典:半沢直樹
やられたままでは終われないので、策を講じなければならない。今回の事件がきっかけで得られたものは「ストレーキ周辺のアルミテープは効果大」という可能性である。
今回ゲリラ豪雨がきっかけで、アルミテープの可能性に気付くことができた。私に訪れたピンチはさらなる燃費向上のためのチャンスだったというわけだ。
「気の持ちよう」
とはよく言ったもので、考え方次第で身の回りの物事はプラスにもマイナスにも転がるということである。次回はストレーキ周辺のアルミテープの効果について検証してみたいと思う。
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