自作ラムエアダクト作製!アルミフレキダクトと100均ロートでお手軽吸気チューン!
冬対策!秘技「グリル塞ぎ」で空気抵抗を減らし、吸気温度を上げよ!
「グリル塞ぎ」の代償は、夏場のエアコンONによるひどいパワーダウン!
以前、冬場の燃費DOWNを低減するため、アルミテープによって純正グリルに開いていた「穴」を塞いでいたのである。
冬場は気温が低く、ガソリンが気化しにくいため燃費が悪くなる。
なぜ冬になると燃費が悪くなるのか
燃費悪化を食い止めるための苦肉の策として考えたのが「グリル塞ぎ」で、ラジエター通過後の熱い空気を吸わせることで吸気温を上げ、ガソリンの気化効率を上げるのが狙いであった。
その弊害が「夏場のパワーダウン」であり、特にエアコンONでただでさえ非力なターボ無しの軽自動車が、さらに非力になってしまう。
そこにグリル塞ぎで熱い空気を吸わせているもんだから、補正入りまくりでとんでもなく遅いのが悩みであった。
そこで今回は、夏場のパワーダウン対策として「自作ラムエアダクト」を装着し、どれほどパワーアップに効果的なのか試してみることにした。
失われた「パワー」を取り戻すため、エンジンに冷えた空気を送り込め!
S2000無限エアクリBOXのメンテナンスついでに吸気チューンやってみた!
パワーアップに欠かせない「吸気チューン」をワゴンRにも!
チューニングカーやレーシングカーの世界において、「冷えた空気をいかに効率よくエンジンに送り込むか」は非常に重要な問題である。
理由は単純で、吸い込んだ空気の量によって「パワー」が決まるからである。
そのため、愛車S2000を始めとして、エンジンパワーを引き出そうとエアクリーナーをラジエター前などの冷えた外気を直接吸えるようにチューニングするのが「当たり前」である。
ということで、ワゴンRの吸気チューンも「当たり前」を地で行くスタイルでパワーアップに挑戦してみることにする。
社外パーツを買うと平気で2万くらいするため、今回も「コスパ」を重視して「自作」することにした。
考え方としては「エアクリーナーを外気導入にする」ことさえ外さなければ、求める性能は十分発揮するだろうと判断した。
それでは実際に「ラムエアダクト」を自作してみよう!
「空力強化」純正ルーフスポイラー+自作延長スポイラーで更なる空気抵抗低減を実現せよ!
閉ざされたグリルをぶった切り、エアクリーナーにダクトを通すルートを確保!
純正グリルを躊躇なくカット!
純正エアクリーナーに繋げる形で「ラムエアダクト」を設計!
今回のラムエアダクトは、純正エアクリーナーに繋げる形で自作するつもりである。
そのため、ラムエアダクトを現状のエンジンルーム内ではなく、「エンジンルーム外」に来るように設置する必要がある。
そこで以前自分で塞いだグリルに、自分でメスを入れるというおかしな展開になった。
ワクワク感の方が強いので、「元に戻せなくなる〜」とかは一切考えなかった。(笑)
金切りばさみでガンガンぶった切って行くと、上の画像のように純正グリルに「穴」が開く。
アルミテープを剥がし、格子状のパネル?を切り落とせば、めでたくダクトを通すトンネルが「開通」する。
使用するのはΦ75のアルミフレキダクトのため、すっぽり収まるくらいにグリルをカットするのがポイントである。
500円の「アルミフレキダクトΦ75」を純正エアクリーナー先端にセット!
こんな感じでカットしたグリルに、アルミフレキダクトを通す
フレッシュエアーをエンジンに送り込むために、アルミフレキダクトで直接外気導入する
アルミフレキダクトの直径はΦ75のため、直径Φ50くらいの純正エアクリーナーとは全く合わない。
そのため、適当にアルミフレキダクトをはさみで伸びる方向にカットして、アルミテープで純正エアクリーナー先端を覆うように固定した。
アルミフレキダクトはその名の通り「フレキシブル」なダクトであり、割と自由自在にダクトを通すことができる。
また、人力で潰せるくらいの強度のため、今回のようにサイズの合わない物をドッキングする場合は、「筋肉式ドッキング」で問題ない。
これで完成でも当初の目的「エアクリーナーを外気導入にする」は達成できたが、更なる性能向上「+α」を求めて考えてみた。
アルミフレキ先端を「ファンネル形状」にすることで+αの性能を発揮させる
出典:4AGの4スロ
今回は100均のロートを加工して「エアファンネル」にしてしまう作戦!
空気を一度にたくさん取り込みたい場合、先端の形状は上の画像の4スロのように「ファンネル形状」になっていることが望ましい。
ファンネル形状は「メインパイプ径よりも先が広がっている形状」である。
身近にファンネル形状をしたものはないか考えてみたところ「ロート」が頭に浮かんだ。
ロートはペットボトルに水を移すとき使用する、先が広がっている道具であり、100均でプラスチック製のものが簡単に手に入る。
アルミフレキダクトの直径Φ75よりも広い口のロートを見つけ、アルミフレキダクトとのドッキング部をΦ75で加工して接着すればOKである。
そうすれば、アルミフレキダクトの先端が「ファンネル形状」になり、走行風で効率よく空気を押し込む「ラムエアダクト」に進化できるはずである。
ASMラジエタープレートでS2000の冷却系を強化し、水温低下を実現せよ!
材料費600円で「自作ラムエアダクト」完成!パワーアップ効果は?
100均の青いロートを加工して、Φ75のアルミフレキダクトに接着!
驚きのパワーアップ効果!なんと最高速が20km/hも伸びた!
100均で購入したロートを「ファンネル形状」に加工して、アルミフレキダクトに固定した完成図が上の画像である。
本当は赤系の色でファンネルを作製したかったが、たまたま行った100均には青いロートしかなかったため、やむなく購入した。
スズキのエンブレムと同じくらいの大きさで、車に興味のない人に「何で鼻くそ付いてるの?(笑)」と失笑されるくらいに目立つ。
だが、税抜き600円で作製したとは思えないほど、自作ラムエアダクトの性能は凄かった。
今までは120km/h出すのは結構しんどいスピードレンジだったのが、なんとリミッターの140km/hまでスピードが出せるようになったのである。
これは自作ラムエアダクトによって「パワーアップ」した以外の何者でもない。
追い越し車線を走るのがしんどかったワゴンRだが、自作ラムエアダクト装着によって高速巡航が遥かに楽になった。
燃費も若干だが低下(2〜3%程度?)したが、動力性能向上によるメリットの方が遥かに大きい「吸気チューン」であった。
大雨走行時でも今のところ不具合発生なし!ネットも不要!
当初は必要だろうと思い、適当なアルミのネットをグルーガンで装着した
吸気性能が落ちるのを嫌ってネットは撤去したが、全く問題なし!
当初は雨やゴミの侵入を恐れ、上の画像のようにアルミのネットを装着していたのだが、ネット無しに比べてパワー感に劣るため「撤去」した。
考えてみれば、長い純正エアクリーナーの先に「エアフィルター」も「水抜き穴」もある。
つまり、自作ラムエアダクトから雨やゴミが侵入しても問題ないということである。
実際、自作ラムエアダクト装着後、大雨の日も普通に運転したが、自作ラムエアダクト先端の内部に水滴があるくらいで全く問題ない。
ということで、愛車の「パワー」に不満があるのなら、税抜き600円で自作ラムエアダクトを作ってみるのはいかがだろうか?
思いのほか簡単に作れるし、費用もかなり安く、コスパ最強の吸気チューンなのは間違いない。
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