鉄チンホイール+ディスクホイール状ホイールカバーで、空気抵抗を減らし燃費を上げろ!
出典:ホイールカバー
アルミホイール全盛期の今でも鉄チンホイールとホイールカバーは黄金コンビ
今の時代、ホイールと言ったらアルミホイールと言っても過言ではないくらい、アルミホイールは普及している。
そんな中、愛車ワゴンRは「鉄チンホイール」のスパルタン仕様である。
純正状態では上の画像のように鉄チンホイール+ホイールカバーの組み合わせだが、現状愛車ワゴンRはホイールカバー無しの鉄チンホイール剥き出しの状態である。
黒ホイール好きの私としては鉄チンホイール剥き出しは、スポーティで好みなのだが、以前から疑問に感じていることがあった。
それは「ホイールカバーを装着したら空気抵抗が減って、燃費が良くなるのではないか?」ということである。
そこで今回は、ホイールカバー装着によって燃費は良くなるのかどうか試してみることとする。
ホイールカバーは鉄チンホイールの空気抵抗を減らす?
愛車ワゴンRの鉄チンホイール
よく見るとゴツゴツした形状&ホイールナット剥き出し
上の画像は私の愛車ワゴンRに履かせている純正鉄チンホイールである。
インチダウン+低燃費タイヤで転がり抵抗を低減し、燃費UPできるのか?で単純に14インチから13インチにインチダウンして、
なおかつ低燃費タイヤに変えたらどれくらい燃費がUPするのか試してみたくて履かせていたものである。
そこで改めて鉄チンホイールを見てみると、「ゴツゴツした形状&ホイールナット剥き出し」ということがわかった。
加えてブレーキの冷却や放熱性を考えて「穴」が開けられている。
このような形状をしている鉄チンホイールが、高速回転することで空気の流れを乱すように働いている可能性は無視できない。
なぜなら、60km/hから最も大きな抵抗=燃費悪化の原因になるのは「空気抵抗」だからである。
純正サイズのため、ボディーの内側に入ってしまっている状態で、空気の流れを悪くしている可能性も考えられる。
そこで、ホイールに関して研究が進んでいる「ロードバイク」を参考にしてみた。
人力で漕ぐロードバイクにはエアロ効果を狙ったディスクホイールがある
出典:トライアスロン
ディスクホイールで空気抵抗を減らす=疲れない=燃費UP?
長距離を走るトライアスロンなどのロードバイクでは、上の画像のような「ディスクホイール」が良く装着されているらしい。
どうやら長距離を走るロードバイクの場合、ホイールに求められる性能は「軽さ」よりも「空力性能」ということなのだ。
ロードバイクは車と違って動力源は「人間」である。
実際、軽いホイールよりもディスクホイールのような重くても空力性能に優れたホイールの方が、疲れにくくてタイムが出るという結果が出ている。
もちろん短距離などのスプリントレースでは「軽さ」が求められる性能のようなのだが、長距離のトライアスロンのような燃費を求められるレースでは「空力」が大事になってくるのである。
ということは、高速通勤メインのワゴンRの燃費を上げるには、「ディスクホイール」のようにホイールの隙間を覆っているものを装着することで、
「空力性能」が上がり、燃費UPに繋がるのではないか?
と思ったのである。
速く走るための空力チューン大特集!
ホイールカバー装着で手軽にディスクホイールの空力性能を手に入れる
Amazonで「スーパーキャルホイールカバー」を購入!
安価で手軽に装着できそうな「ホイールカバー」を購入
今回購入したのは、Amazonで手に入る有限会社ブレイス(BRAITH)販売の「スーパーキャル ホイール 13インチ」という商品で4個で5000円くらいである。
他にもムーンアイズの「ムーンディスク」という後付けのホイールカバーもあったのだが、1枚6000円で鉄チンホイールに穴を開けてビス止めしなければならない、という高価で面倒なアイテムなのでセレクトしなかった。
やはりワゴンRには費用対効果(コスパ)を最優先させることが、個人的に重要なのである。
S2000をもっと愉しむチューニングのようにもう1台の愛車S2000ではコスパより自己満足が重要である。(笑)
工具は一切不要で、鉄チンホイールに叩いてはめ込むだけ
説明書きには「叩いてはめ込むと破損する可能性があるので、叩かないでください」のような文言が書いてあったが、完全に無視した。
材質はABS樹脂だし、そんな簡単に壊れる材質ではない。
それに、叩かずに工具を使わず装着する方法が他にあるのなら、教えて欲しいくらいである。(笑)
普通に隅を叩きまくって装着したが、壊れる気配は全くなかった。
念のため、軍手などの保護具を着用することをオススメする。
空気抵抗と密接な関りがある「境界層剥離」、その原理とメカニズムに迫る!
フロントだけホイールカバーを装着した結果、「約3%」燃費UP!
鉄チンホイール剥き出しでスポーティーなワゴンRが、一気に可愛くなってしまった(笑)
仮想フロントスパッツのイメージでフロントのみホイールカバー装着
そんな感じで装着したホイールカバーだが、異音や外れるといった問題は生じていない。
それよりも風切り音が減ったためか、気持ち静かになったように感じるほどである。
若干加減速が鈍くなった気もするが、それはホイールカバー分の重量増によるものだと思われる。
市販の体重計で計ってみたところ1枚あたり400gくらいあることがわかった。
重量増によるジャイロ効果の寄与もあるのかもしれないが、気持ち直進安定性が増したような気もする。
肝心の燃費だが、装着前に比べて約3%燃費が向上した。
今回はフロントのみホイールカバーを装着し、リアには装着しなかった。
それはリアには空力チューン第9弾!リアタイヤを覆え!「リアスパッツ」の効果とは?にあるように自作リアスパッツが装着されているため、不要と判断した。
フロントは自作リアスパッツのフロント版のイメージだと考えられる。
上の画像にあるように、隙間はあるものの、鉄チンホイール特有の「ゴツゴツした形状&ホイールナット剥き出し」の状態から「穴」のない滑らかなディスクホイール状になっている。
そのため、フロントにぶち当たる走行風が鉄チンホイールの形状に乱されず、スムーズに車体横を流れていくことで車体前後の圧力差による空気抵抗が低減できたのだと思われる。
ということで、ディスクホイール状ホイールカバー装着によって空気抵抗が減り、約3%燃費向上するということが今回明らかになった。
純正のアルミホイール風のホイールカバーで同じような効果があるのかは不明だが、高速メインで使用する場合では「軽さ」よりも「空力性能」ということが改めて実証された。
やっぱり空力は面白い。
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