「群馬神風レーシング」4AG86で筑波1分切りに挑んだ2020ハチロク祭りの思い出

86おじさんに敬礼するGUNMA-17と私、福ちゃん(出典:ファンの皆さん)

 

ホームセンターエアロで挑んだ筑波1分切り

86おじさんの夢「4AGのAE86で筑波1分切りしてぇな」を叶えるために結成された群馬神風レーシング。

 

プライベーターで毎年ハチロク祭りに一人で挑戦してきた86おじさんとGUNMA-17が出会ったのは、約1年前のことである。

 

2019年のハチロク祭りに付いて行ったGUNMA-17は、近所に住んでいた86おじさんの「速さ」に度肝を抜かれた。

 

「35年前の86が筑波1分1秒台?」

 

なんとその速さはR35GT-Rやポルシェ911の生粋のサーキット仕様GT3と同じ、スーパーカーレベルの速さだったからである。

 

ちょうど2020年のハチロク祭りが開催される3か月くらい前に、GUNMA-17の幼馴染でワゴンRやS2000で空力をやりまっくてるおかしな人(福ちゃん)は86おじさんと知り合った。

 

「福ちゃん、86おじさんの86、筑波1分切りさせてあげたいから空力で2秒速くできる?」

 

GUNMA-17の質問に「YES」と答えた瞬間、前例に類を見ない空力だけで速くする群馬神風レーシングの挑戦はスタートしたのである。

 

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会って初日で奇想天外な「シャパラル化」に着手する奴がいるか?(笑)

リアナンバーのダクトに「ファン」を付けて走らせたかった!(出典:ファンの皆さん)

 

タイヤハウスからドアを通って車内に空気を取り込み、リアナンバーのダクトから逃がす!(笑)

そんなこんなでGUNMA-17に紹介してもらい、初めて86おじさんとご対面である。

 

その様子が「86おじさん筑波1分切り」シリーズの第1弾である。

 

そこでなぜか「シャパラル化」に着手することになったのだから、86おじさんがおかしいのか、私=福ちゃんがおかしいのか、奇想天外な空力チューンからスタートした。

 

ちなみに私は「空力博士」と呼ばれているが、流体力学なんて一度も習ったことはない。(笑)

 

流体力学に詳しい先生が小難しい数式を一切使わずに、流体力学のエッセンスを説明してくれた「初心者向け」の本を一冊読んだだけである。

 

そこから学んだ空力の知識をひたすらワゴンRとS2000でトライ&エラーで試していたら、こうして空力バカとしてチャンスが巡ってきたのだから、何とも面白い話である。

 

ある意味86おじさんもGUNMA-17も私=福ちゃんも、言うなれば「究極のプライベーター同士で分かり合えた」ということだろう。

 

そうじゃなければ会ってその日の内に、大事な車を「穴だらけ」にすることなど、到底有り得ない話である。(笑)

 

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フロントアンダーパネルはホームセンターで買える「コンパネと雨どい」

ホームセンターエアロとは思えない仕上がりは、流石GUNMA-17センスいい!(出典:ファンの皆さん)

 

GUNMA-17の手に掛かれば、ホームセンターの素材でも超かっこいいエアロに大変身!

86おじさんの大事な86を穴だらけにした結果、なんとエビスサーキットで2秒も速くなってしまったのだから、私はぶったまげてしまった。

 

「あれ、あっさり2秒も縮まっちゃった…?って本当かよ?」

 

ただ単に私が指示する場所に、GUNMA-17と86おじさんが穴を開けただけの「0円空力チューン」で2秒も速くなってしまった。

 

空力面白れぇ!となった86おじさんとGUNMA-17は「造りが悪くて、空力が機能してない」フロントアンダーパネルを第3弾で作り直した。

 

「プロはドライカーボン使ってるから、俺たちはホームセンターで買えるドライベニヤ(コンパネ)で作ろうぜ!」

 

「そうだ、ドライベニヤで速くするアンダーパネルの空力デザイン、福ちゃん考えてきてくれよ」

 

単なる「ハンマーヘッド」じゃつまらないから、雨どいを「カナード」化!

フロントの空力はアンダーパネルで発生させる床下の空力と、カナードで発生させるタイヤ周辺の空力がとても重要である。

 

加えて「シャパラル化」したことで、フロントタイヤハウスから空気を抜きすぎても良くない。

 

そこで、「フロントに当たって横に流れてくる風をそこそこ掴める形状がいいな」と思ってGUNMA-17と86おじさんに相談してみた。

 

GUNMA-17が提案してきたのが「細めの雨どい」である。

 

私には単なるパイプ状の雨どいが、どうやってバンパーやフェンダーの3D形状にあったカナードになるのかさっぱりわからなかった。

 

「福ちゃん、見てろよ」

 

そういってコンターで切り出した雨どいを、感覚でバンパーに合わせて押し当てると、3D状の雨どいカナードが完成していた。

 

それを見た86おじさんと私は口を揃えて「いいじゃん!かっこいいよ!」と言った。

 

装着位置や角度は事細かくGUNMA-17に伝え、最高の空力性能を発揮できるようにした。

 

事実、雨どいカナードの有無によって空力性能が大きく変化し、雨どいカナードを外すとアンダーステアに変化してトップスピードも伸びなくなるほど効果的だった。

 

練習走行より予選のタイムの方が落ちたが、変化点は「雨どいカナード」の有無である。

 

フロントのダウンフォースのカギを握る「フロントアンダーパネル」の効果を最大限に発揮させる方法

 

可変式サイドスカート(雨どい)と1個200円のAmazonカナードで武装!

GUNMA-17のセンスに脱帽!雨どいエアロがめちゃめちゃかっこいい!(出典:ファンの皆さん)

 

雨どいを提案してくれたGUNMA-17のアイディアを採用!地面スレスレでいい感じ!

本当はフロントだけでなく、リアのディフューザーまでアンダーパネルを繋げられると良いのだが、突貫でやらねばならなかったので、断念した。

 

86は昭和の車らしく、凸凹がひどすぎてGUNMA-17や86おじさんをもってしても、そう簡単にフラットボトム化することは出来ない

 

そこで、86の空力的な弱点を克服するべく「雨どいサイドスカート」が誕生した。

 

「サイドスカートを地面スレスレまで近づけると、床下に空気が入り込まなくなってコーナリング中の安定感が段違いにUPして、フロントのダウンフォースも稼げるぞ!」

 

サイドスカートのポイントは「地面スレスレ」であり、サーキットのゼブラをまたいで接触しても壊れないことが重要な設計ポイントである。

 

GUNMA-17には「地面スレスレで壊れないものならOK」という条件で、ものづくりを考えてもらった。

 

そこで生み出されたのが、またしてもホームセンターの「可変式の雨どいサイドスカート」である。

 

ある程度の強度を持ちつつ、柔軟性があり、地面スレスレにできる雨どいは最強だった。

 

実際、ユニックで吊り上げても一切壊れず、走行中も形状を保っていた。

 

GUNMA-17がいなければ群馬神風レーシングは成立しなかったのである。

 

雨どい特有の形状が、サイドスカートだけでなくカナードとしての効果も発揮する点が空力的にもポイントが高い。

 

サイドスカートで作った空気の流れを活かして、Amazonカナードで更なるダウンフォースを追求したのも空力的に重要なポイントである。

 

「サイドスカート」でグラウンドエフェクト効果を生み出し、コーナリングスピードを上げる方法

 

「福ちゃん、バランス最高!すげー吸い付くから最終コーナーNOブレーキで行けちゃった!」

86おじさんいわく「前後ダウンフォースのバランスは最高!」(出典:ファンの皆さん)

 

170km/h弱からNOブレーキで最終コーナーを曲がれる86おじさん、凄すぎる!

やっぱりすごいのが「86おじさんのドライビングテクニック」である。

 

私なら零戦顔負けのクラッシュしたら即死レベルの軽い車体(780kg)で、170km/hからNOブレーキで筑波最終コーナーを曲がるなんて100%無理である。(笑)

 

あの速さは「86おじさんだからこそ成立する」のである。

 

私やGUNMA-17ではあんなに速く走れない。

 

みんながバブルで遊んでいても、86おじさんは「速くなるため」に時間とお金を使っていた。

 

86おじさんの流されないひたむきで圧倒的な努力がなければ、群馬神風レーシングは成立しないのである。

 

「速い86は最終コーナーをNOブレーキで曲がっちゃうんだよな」

 

以前の86では不可能だったことが、空力によって可能になった。

 

そうじゃなければ、推定1秒のタイムアップは説明が付かない。

 

「ダックテール」スポイラーだけが持つ、GTウイングには無い意外な空力効果とは?

 

ヒーロー誕生!86おじさんの周りは大盛況!コロナ知らずの「密密密」!

ツルツルの86おじさんとモヒカンのイケてる男の子!髪型が対照的(笑)(出典:ファンの皆さん)

 

応援に来てくれたファンの皆さん、ありがとうございます!

そんなバカみたいに熱い情熱とロマンを胸に闘った群馬神風レーシングの周りには、常にかなりの人で賑わっていた。

 

時代がプライベーターのヒーローを求めていたということだろうか。

 

86おじさんは2020年のハチロク祭りの会場で、一際多くの拍手と歓声を受けているようであった。

 

それはまさしく「ヒーロー」の誕生ということだろう。

 

決勝レース後は、まるで群馬神風レーシングが優勝したかのような人だかりと、拍手喝采が鳴りやまなかった。

 

代わる代わる写真撮影が行われ、無名の空力バカの私までも「群馬神風レーシングの一員」として応援してもらえた。

 

筑波1分切りの壁は厚かったが、ファンの皆さんに支えられ、本当にありがたい気持ちになった。

 

ラストランのはずが…「86おじさん筑波1分切り」シリーズはまだまだ続く?

カッコ優先でリアに16インチの225に10.5Jを履かせていた86おじさん、15インチ8Jに最適化!(笑)

 

ハチロク祭り限定50%OFFで、マグネシウムのワタナベホイールを買ったということは?

実は2020年ハチロク祭りをもって、86おじさんは「速さ」を求めることに終わりを告げようとしていた。

 

しかし「不完全燃焼」だったのだろうか、ハチロク祭りでブースを開いていたRSワタナベのマグネシウム製のホイールを入手してタイムアップを狙っていたのである。(笑)

 

なぜこんなことになったかというと、新品タイヤの性能をフルに発揮出来ていなかったからである。

 

これは86おじさんが「カッコ優先」でリアに16インチの225に10.5Jを履かせていた結果、引っ張り過ぎて185相当しかタイヤを使えてなかったことがわかったからである。

 

前々からGUNMA-17は気付いていたらしく、ずっと「8Jくらいに細くした方が絶対速くなる」と言っていたが頑固な86おじさんは聞かなかった。(笑)

 

今回、GUNMA-17の助言を受け入れて「15インチ8Jに最適化」したということである。

 

これはつまり「86おじさん筑波1分切り」シリーズは続くということかもしれない。

 

新しくホイールとタイヤを買って、速くなるか試さないなんて走り屋じゃない。

 

まだまだ86おじさんの「速さへの情熱」は燃えているようだ。

 

速く走るための空力チューン大特集! 

 

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