オープンカーに乗っている人は一体どんな人なのか?オープンカーは非日常を愉しめる人向けの車
出典:クラシックカー
一体どんな人間がオープンカーに乗るのか?
夏の太陽が降り注ぐ中、海岸沿いを1台のオープンカーが颯爽と駆け抜ける。
オープンカーに対してこんなイメージを持っている人が多くいるのではないだろうか?
そこで今回は、実際にS2000のオーナーである私が、オープンカーが一体どんな車なのか答えていきたいと思う。
オープンカーとは
出典:S2000
オープンカーとは、屋根がない、もしくは屋根が開けられる車のこと
今現在ではオープンカーと言ったら、後者の屋根が開けられる車のことを一般的に指すのである。
屋根が開くだけで、どうしてこんなにも開放的な気持ちになるのだろうかというくらい、とにかく気持ちいい。
こればっかりは体験してみないとわからない感覚だと思うが、とにかく一度でいいから体験して欲しいと思うのが私の正直な気持ちである。
オープンにして乗っているだけで、笑みがこぼれてくるから不思議である。
オープンカーに乗っている人は主に3タイプに分けられる
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@スポーツカーとして走りを愉しみたい人
オープンカーは比較的スポーティーな車種が多いのが特徴である。
4枚ドアのFF車が大衆車として普及している一方で、オープンカーは2枚ドアの2シーターが多く、駆動方式もFRやMRなどの走りを意識した車種が多いのも特徴である。
実際に私が所有するS2000もオープンカーでありながらピュアスポーツであるという稀有な車だったり、ロードスターはドライバーが思いのままに操れる、人馬一体であることを売りにしている。
また、ロータス・エリーゼは超軽量ボディとMRレイアウトという走り好きにはたまらないパッケージの車なのである。
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Aオープンにして開放感や非日常を味わいたい人
走りはそこまでこだわらないが、開放感や非日常を味わいたいという人にもオープンカーはぴったりの車である。
オープンで味わう開放感は、クローズドボディでは決して味わうことができない。
これこそが私のS2000をハードトップ化する上での一番の障害である。
気持ちよさか速さかといったところである。(笑)
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オープンカーの持つ開放感や非日常を味わいたい人は、S2000のような走りに振ったオープンカーではなく、
ミニやビートルのオープンモデルのような4人座れる普通車ベースのおしゃれなオープンカーを選んだ方が間違いなく幸せになれるだろう。
Bオープンのプレミアムな贅沢気分を味わいたい、あわよくばモテたい人
走りとか開放感とかどうでもいいからプレミアムな気分を味わいたい、あわよくばモテたいというような人もオープンカーに乗っている。
S2000オーナーが語る「オープンカーあるある」、実はオープンカーはモテる?でも話しているが、オープンカーは内装が外から丸見えであるため、
クローズドボディの車に比べて内装のデザインが凝った作りになっているものや、見栄えのする本革を贅沢に使っている車も多い。
そのため、プレミアムな贅沢気分に浸れることができるのもオープンカーの魅力のひとつである。
車には興味のない女子も内装のデザインは意外と目を光らせていることもあるので、センスの良さをアピールすることができるかもしれない。
実際にうちの嫁さんはS2000の赤革の内装を気に入っていた。
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出典:土屋圭一
オープンカーはどうしても目立つもの
オープンにして走っているとどうしても目立ってしまう。
街行く人は「どんな人が乗ってるんだろう」と興味津々で見ているのが現実である。
そのため、好奇の目に晒されることを非日常として愉しめる私みたいな人には好奇の目が良いスパイスになるが、
あんまり注目されると恥ずかしいとか嫌だなと思う人は、オープンカーに向いてないかもしれない。
オープンにせずに閉じたまま走るというのも手ではあるが、せっかくのオープンカーなのだからオープンカーの特権を思う存分味わった方が良いと私は思う。
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オープンカーの呼び方はたくさんある
出典:911ターボ カブリオレ
オープンカーには様々な呼び方が存在する
私からすれば屋根が開く車は全て「オープンカー」で良いと思っているが、世の中にはロードスターやカブリオレ、コンバーチブル、スパイダーなどなど、たくさんの別名がある。
実際のところ呼び方に厳密なルールがあるわけではないが、ここでは簡単なイメージで分けてみることにしよう。
オープン専用設計か、元からある車をオープンにしたか
マツダ・ロードスターやホンダ・S2000などはクーペモデルなどが存在しない純粋なオープンカーである。
このようなオープン専用設計のオープンカーを「ロードスター」といい、一般的にロードスターは2ドア2シーターのオープンカーである。
それに対してカブリオレやコンバーチブルはオープン専用ではない車種に用いられる。
例えばフェアレディZ33やFC3SのRX-7にはオープンモデルがあり、それらは「カブリオレ」と呼ばれている。
フェアレディZ33やFC3SのRX-7はクーペが元々の姿で、クーペの屋根を切り落とすことでオープンカーにしたものである。
コンバーチブルとカブリオレは基本的に同じ意味で、カブリオレはドイツ車やフランス車に、コンバーチブルはイギリス車やアメリカ車のことを一般的に指す。
個人的には「カブリオレ」という言葉の響きが好きであり、「俺の車、カブリオレなんだ」って一度は言ってみたくなる。(笑)
オープンカーはボディ剛性が低い?
出典:ダイハツ ウェイク
オープンカーとして設計されたか、否か
オープンであることを前提として作られた車と、後出しのなんちゃってオープンカー。
両車のボディ剛性には歴然の差があることをご存知だろうか?
もちろんS2000のようにオープンであることを前提として設計した場合、屋根がなくても問題ないように様々な工夫がされている。
例えば、S2000ではハイXボーンフレームというアイディアが用いられている。
そのボディ剛性はオープンカーとは思えないほど高く、当時のクローズドボディ車に負けず劣らずといったレベルである。
正直、同世代に誕生したS15シルビアよりもS2000の方が遥かにボディ剛性が高く、オープンカーはボディ剛性が低いという先入観はどこかに吹き飛ばされたほどである。
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それに対して、後出しのなんちゃってオープンカーはボディ剛性が低い。
なぜなら、後出しのなんちゃってオープンカーは屋根があることを前提として作られたボディから、屋根をちょん切ってしまったからである。
ボディ剛性を保てる理由が何一つないのである(笑)
ウェイクはマネしちゃいけないよ(笑)
上の画像は「ウェイクだよ」でお馴染みの兄ちゃんが屋根をチェーンソーでぶった切るあのシーンである。
屋根を自分で切って使おうなんて頭が完全にクレイジーだし、著しく強度が低下するため公道を走ることは許されない。
ではなぜウェイクの兄ちゃん同然の行為をしたなんちゃってオープンカーが世に出ているのだろうか?
もちろんそのままでは完全な強度不足であるため、自動車メーカーは屋根をぶった切って落ちた強度を、残ったシャシーに鉄板をペタペタ溶接したり、金属棒を追加したりすることでボディを補強する。
そうすることで公道を走れるレベルに仕立て直して売る。
その結果、なんちゃってオープンカーは間違いなく重くなってしまう。
最初からオープンカー用に最適化されたボディと違って後から金属を付け足していくので無駄が多く、オープン専用設計車と同等のボディ剛性にするとどうしても重くなってしまうのである。
そんなカブリオレやコンバーチブルだが、なんだかんだ言っても私は好きだ。(笑)