S2000乗りがバカ正直にフェアレディZ34NISMOを試乗レビュー!

比較対象の愛車S2000はチューニングカーである(S2000をもっと愉しむチューニング

 

比較対象は愛車S2000 タイプV(AP1-130系)

 

私の愛車はS2000である。ワゴンRで通勤する一方、休日はセカンドカーである「S2000」に乗る。

 

ホンダ50周年記念として開発され、市販車としては異常なまでのこだわりを持って世に出された。

 

S2000のためだけに専用設計されたシャーシ、エンジン、ミッションなどによって、その走りはかのF1を彷彿とさせるレーシングで官能的なものである。

 

私にとってS2000は単なるスポーツカーではなく、心の拠り所であり、私の魂である。

 

そこで今回は、スポーツカーをこよなく愛するS2000乗りの私が、同じNAでFRの日産フェアレディZ34の「NISMO」に試乗して感じたことをまとめてみた。

 

S2000乗りのバカ正直な試乗レビュー!噂のあの車の走りはいかに?

 

 

 

「フェアレディZ34NISMO」のスペックをS2000と比較

ジムカーナ場にて試乗させて頂いた「フェアレディZ34NISMO」

 

フェアレディZ34NISMOと愛車S2000のスペックを比較してみた
主要スペック フェアレディZ34NISMO 愛車S2000(AP1-130系)タイプV

エンジン
(内径×行程)

VQ37VHR (NA)V6
(95.5mm × 86.0mm)

F20C (NA)直4
(87.0mm × 84.0mm)

排気量 3696cc 1997cc
馬力 355PS / 7400rpm 250PS / 8300rpm
トルク 38.1kg・m / 5200rpm 22.2kg・m / 7500rpm
車重 1540kg 1270kg
駆動方式 FR FR
トランスミッション 6MT 6MT
サスペンション(前/後) ダブルウィッシュボーン/マルチリンク 前後ダブルウィッシュボーン

 

フェアレディZ34NISMOの排気量は3.7Lと、愛車S2000の倍近い排気量がある。

 

そんな両車を比べるのはどうかと思うが、同じ「NAの国産FR車」としてフェアレディZ34NISMOは気になる存在である。

 

日本を代表する大排気量FR車である日産フェアレディZ34NISMOの走りはどれほど愉しいものなんだろうか?

 

愛車S2000より300kg重くて、100馬力高出力の大排気量NAのフェアレディZ34NISMOは、どれほどの戦闘力を持っているのか?

 

実際に試乗して、両者の特徴を比べてみようではないか。

 

ちなみに今回試乗したフェアレディZ34NISMOは、ディーラーによる街乗り試乗ではなく、ジムカーナ場での全開走行での試乗レビューである。

 

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スポーツカーのエンジンとして愉しいエンジンはどっち?

フェアレディZ34NISMOのエンジンルーム

愛車S2000のエンジンルーム

 

本当に355馬力もあるのか?と疑問を感じてしまったフェアレディZ34NISMOのエンジン

 

フェアレディZ34NISMOのエンジンは、通常グレードのエンジンを「NISMO専用チューンで19馬力パワーUP」させたエンジンである。

 

通常グレードは3.7Lで336馬力だが、NISMOはコンピューターチューンなどで355馬力まで高められている。

 

全開走行した感想としては「3.7Lの355馬力のエンジンにしては数値ほどパワー感がない」と感じた。

 

ジムカーナ場での試乗が、真夏で助手席に人が乗り、さらにエアコンONという条件だったことが原因かもしれない。

 

元愛車で6年10万km乗っていたS15シルビアも日産のNAエンジンだったが、160馬力とは思えないほど「非力」で遅く、実際、日産のNAエンジンの実馬力はカタログの80%くらいしか出ていないようだ。

 

対するホンダのNAエンジンの実馬力は、ほぼカタログスペック同等であるから驚きである。

 

アクセルレスポンスもS2000の方が数段上

 

分かりやすくカムが切り替わって、高回転域でまるで別人のようにレーシングエンジンになるS2000とフェアレディZ34NISMOはアクセルレスポンスにも大きな差があった。

 

簡単にいうと「S2000はレーシングエンジン、フェアレディZ34NISMOはスポーツエンジン」である。

 

VTECに入ると脳みそとエンジンが直結したかのような鬼レスポンスで反応するS2000と比べると、大衆車よりは遥かにレスポンスに優れるフェアレディZ34NISMOでさえも霞んでしまう。

 

官能性という面でも、往年のF1ライクな「ホンダミュージック」には敵わない。

 

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コーナリングが愉しいのはどっち?

フェアレディZ34NISMOは乗った瞬間「スポーツカー」

フェアレディZ34NISMOと比べると愛車S2000の内装はめっちゃシンプル

 

1540kgとは思えないほど「クイック」で良く曲がる、扱いやすいFR

 

フェアレディZ34NISMOは車重1540kgもあり、キビキビと走るのは難しいのではないかと思ったが、ジムカーナ場で全開走行をしてみると、思いのほか「クイック」なハンドリングに驚かされた。

 

さすがに車重が300kg軽い愛車S2000ほどではないものの、見た目の大柄さからは予想できないほどにクイックで、絶対的なコーナリングの限界も高い。

 

FR車の醍醐味である「アクセルコントロール」による姿勢制御も、フェアレディZ34NISMOは懐が深くて「イージー」である。

 

NISMO専用の5つの補強パーツによって、19インチの極太タイヤの性能を遺憾なく発揮できているのだろう。

 

NISMO専用サスペンションも、まるで車高調が入っているかのように路面の状況をドライバーに教えてくれるため、安心してコーナリングを愉しむことができた。

 

S2000のもつカミソリのような緊張感あふれるピーキーさは微塵もなく、危ない挙動を控えめに電子制御が抑えてくれるのも好印象である。

 

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ブレーキング、ヒール&トゥが愉しいのはどっち?

フェアレディZ34NISMO:ブレンボ製アルミ対向4ポッドキャリパー

愛車S2000:ENDLESSの鍛造モノブロックキャリパー

 

確かな剛性感と踏力にリニアに反応するブレーキが気持ちいい

 

フェアレディZ34NISMOは、大径ブレーキディスクとブレンボ製対向キャリパーによって、確かな剛性感と踏力にリニアに反応する優れたブレーキシステムを持つ。

 

ABSが効くほどのハードブレーキを繰り返しても「フィーリング」が変わらず、それほど強くブレーキペダルを踏み込まなくてもABSを効かせることができる。

 

逆に愛車S2000は、ENDLESS「RacingMONO4」でS2000のフロントブレーキを強化せよ!によって、フェアレディZ34NISMOより「リアル」なブレーキングを愉しむことができる。

 

巌のようなキャリパーの剛性感と踏力に正確に反応する点は最高なのだが、愛車S2000でABSを効かせるほどのハードブレーキをするには、それこそ「蹴っ飛ばす」くらいの踏力が必要である。(笑)

 

シンクロレブコントロールでヒール&トゥも失敗知らず!

 

「ヒール&トゥ」はMTスポーツカー乗りにとって運転の醍醐味だが、フェアレディZ34NISMOには秘密兵器がある。

 

それが「シンクロレブコントロール」である。

 

これは自動で回転数を合わせてくれる機能で、開発ドライバーが「俺の30年間を返せ!」と言っているほど、MTの愉しいところだけ味わえる機能なのである。

 

愛車S2000には当然そんな機能はなく、自分でアクセルを煽って回転数を合わせることが必要である。

 

スポーツドライビングを愉しむという観点では「シンクロレブコントロール」は不要だと思うが、サーキットでタイムを競うような場面では、ブレーキングに集中できる分だけ気楽だろう。(笑)

 

初めてサーキットの走行会に一人で参加してみてわかった3つのこと

 

結論:フェアレディZ34NISMOの走りは「ピュアスポーツ」、だが重い

フェアレディZ34NISMO

 

車重は感じるものの、大排気量FRを振り回せる愉しさ!

フェアレディZ34NISMOは、カタログほどのエンジンパワーは感じなかったものの、全体的な「走る、曲がる、止まる」が高い次元でバランスされていると感じた。

 

エコやEVが声高に叫ばれるこのご時世、大排気量NAのFRで2シーターのMT車は「絶滅危惧種」と言っても過言ではない。

 

フェアレディZは「GTカー」的な印象を強く持っていたが、今回フェアレディZ34NISMOをジムカーナ場で全開走行させてみて、その印象は変わった。

 

フェアレディZ34NISMOは「ピュアスポーツ」である。

 

車重1540kgはさすがに重いものの、その走りは十分すぎるほどにハードなスポーツカーであり、「ピュアスポーツ」である。

 

S2000はフェアレディZ34NISMOよりもさらに「スパルタン」で、スポーツカーとレーシングカーの中間あたりに生息する稀有な車である。

 

平成生まれの国産ピュアスポーツカーの走りが今でも色褪せない理由は「愉しさ」

 

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