エコドライブ=安全運転ではない!燃費を上げたい人ほどコーナーは攻めなければいけないワケ
出典:教習所
教習所で教わるのは「安全運転」
あなたは教習所でどんな運転を教わっただろうか?
教習所で教えてくれるのは車の安全運転の仕方である。
具体的には「交通ルールを守って運転してください」ということだけである。
学校では恋愛の仕方やお金の稼ぎ方を教えてくれないのと同じように、教習所では燃費を上げるための走り方やサーキットの速い走り方を教えてくれることはない。
国立大学の大学院まで出た私が言うのもおかしな話だが、教育というのは肝心なところは教えてくれないようにできている。
正確には肝心なところは能動的に自分で手に入れようとしない限り、絶対に身に付かないようになっている。
これが理解できただけでも24歳まで学生をやった意味はあるかもしれないが。(笑)
話が逸れたが、今回は燃費を上げるために必要なドラテクのうち、「コーナリング」について話をしたいと思う。
エコドライブ=安全運転じゃないの?
出典:mini
半分正解で半分間違い
多くの人は「エコドライブ=安全運転」だと思い込んでいる。
どこでそう思い込むようになったのかはわからないが、これは半分正解で半分間違いなのである。
直線では、「スピードを出さない=エコドライブ」
安全運転のスピードを出さないという面は、確かに燃費に良いエコドライブといえる。
例えば高速道路がこれにあたる。実際私は毎日高速で通勤しているが、巡航速度はたったの80km/h前後しか出していない。
制限速度80km/hの高速道路で80km/h前後で走っていると、当然のようにすべての車に追い抜かれていく。
だが燃費の面で言えば間違いなく私のワゴンRが一番燃費の良いエコドライブだと言える。
80km/hのペースで高速道路上を走っている限り、私が空力チューンを施したワゴンRは楽に30km/Lオーバーで走り続けることができる。
これを100km/hにすると、たちまちカタログ燃費と同等レベルまで下がってしまうのである。
つまり、スピードを出さない=エコドライブなのである。
コーナーでは「スピードを落とさない=エコドライブ」
出典:峠最強伝説
スピードを落とさない=無駄な減速はしない
直線におけるエコドライブはスピードを出さないということが正義で、安全運転の考え方と一致する。
だがしかし、コーナーでは違うのである。
なぜかコーナリングになると途端にチンタラ走りになってしまう人が多いのはなぜだろうか?
私にとっては意味不明であるが、おそらく安全運転=エコドライブという方程式が脳みそに刷り込まれているからなのではないかと思う。
確かに直線では安全運転=エコドライブだが、コーナーでは無駄な減速をせずにスピードを落とさずに曲がった方が圧倒的にエコドライブなのである。
エコドライブは「ロスを少なくすること」
出典:フードロス
食べ物を粗末にする=エコじゃない
近年では「フードロス」が世界的な問題となっている。
要は食べられる状態のものが廃棄されてしまっているということだが、エコドライブの考え方もフードロスと似ている。
さっき私が言った、コーナーで無駄な減速をしないということは燃料を無駄にしないことと同義である。
コーナーで無駄にスピードを落としてしまうと、再度そのスピードまで上げるときにどうしても燃料を消費することになる。
もしあなたが必要最低限の減速でコーナーを曲がるコーナリングテクニックを習得していたら、燃料の消費を抑えることができるのである。
これってエコだと思わないだろうか?
ロスの少ないコーナリングテクニックを身に付けろ!
出典:アウト・イン・アウト
基本はアウト・イン・アウトで曲がれ!
エコドライブに重要なのは極力スピードを落とさずに、コーナーを曲がることである。
ならばどうするばコーナーをスピードを落とさずに曲がれるか考えなくてはならない。
そもそもなぜコーナーではスピードを落とさないと曲がれないのかというと、「道が曲がっているから」である。
つまり道が曲がっていなければそのままのスピードで走り抜けることができるということである。
コーナーを真っ直ぐ走れば良い
要はそういうことである。曲がった道を真っ直ぐ走ることができればスピードを落とさずに曲がることができる。
だがそれは現実的に不可能であるため、なるべく直線的にコーナーを曲がれば良いのである。
モータースポーツの世界では「アウト・イン・アウト」という考え方がある。
上の画像のように右コーナーを曲がるとき、コーナー入り口では外側(アウト)に寄り、曲がるときは内側(イン)に切り込んでいく。
そして最後は外側(アウト)に膨らんでいくようにコーナーを曲がっていくコーナリングを「アウト・イン・アウト」と呼んでいる。
このラインで走ることによって、本来の道の曲がり具合よりも直線的にコーナーを曲がれることがわかって頂けると思う。
交差点も「アウト・イン・アウト」で!
出典:交差点
必ず「同一車線内」で行うこと
勘違いして欲しくないのは片側2車線使って「アウト・イン・アウト」をしろと言っているのではないということである。
それでは他車を危険に晒すことになり、ルール違反である。
私が言っているのは、自分の走っているレーン内で「アウト・イン・アウト」を心掛けて走るとエコでロスのないコーナリングができるということである。
バイクや自転車、歩行者の巻き込み確認等、くれぐれも周囲の安全に注意して行ってほしい。
そうすれば燃費も良い結果が出るだろう。
エコドライブ=安全運転ではない!燃費を上げたい人ほどコーナーは攻めなければいけないワケ 関連ページ
- ワゴンRで実燃費30km/Lを超えろ!プロジェクト30始動
- 空力バカが贈る!確実に燃費を上げるオススメの「空力チューン」TOP5!
- 知らなきゃ損する!街乗り限定車の燃費を3km/L(27%)伸ばした方法とは?
- 空力チューン第1弾!流体力学の応用!嵐を呼ぶ男「ボルテックスジェネレーター」編
- ボルテックスジェネレーターを使って燃費を12%上げた方法
- 燃費に悩む「セダン」をボルテックスジェネレーターによる空力チューンで攻略せよ!
- ボルテックスジェネレーターによる空力チューンでミラーの風切り音を攻略せよ!
- フロントバンパーサイドに位置するカナード的ボルテックスジェネレーターの空力効果と燃費に与える影響とは?
- 向きや位置によっては効果が出ないボルテックスジェネレーター、実際に燃費向上に意味がなかった場所とは?
- 空力チューン第2弾!エコカー必須装備の「フロントストレーキ」装着で超えろ30km/L!
- 空力チューン第3弾!トヨタ考案のアルミテープチューンの効果はいかに?
- アルミテープチューンで効果を引き出すための大きさ、形状、カット方法とは?
- バンパーにアルミテープチューンを行うと、どれくらい燃費UP効果がある?
- インナーフェンダーにアルミテープは有効か?いざ実践!
- 禁断の「アルミホイールにアルミテープ」、果たして効果は?
- アルミテープチューン失敗例!実際に燃費悪化してしまった場所とは?
- 空気抵抗低減だけが能じゃない!アルミテープで燃費を上げるもう一つの方法とは?
- アルミテープチューンは汚れで性能が落ちる?気になる噂は実機で検証せよ!
- アルミテープチューンに導電性アルミテープは必要ない?粘着剤に導電性がなくても良い理由
- 純正スチールホイール内側のアルミテープチューンで燃費が上がる理由と効果とは?
- ゲリラ雷雨で露呈したアルミテープの弱点とは?
- アルミテープチューンは経年劣化で燃費性能が落ちる?劣化による影響を検証してみた!
- エアクリーナーやエアインテークなどの吸気系アルミテープチューンで燃費向上できるのか
- リベンジ!エアクリーナーBOX内のアルミテープチューンで燃費向上せよ!
- 空力チューン第4弾!リアバンパー穴開け加工でパラシュート効果をやっつけろ!
- 空力チューン第5弾!ドアバイザー外しで風切り音を低減せよ!
- 空力チューン第6弾!サイドステップ風エアロで横風侵入を防げ!
- 空力チューン第7弾!リアストレーキで回転抵抗を低減せよ!
- 空力チューン第8弾!純正ルーフスポイラー+ボルテックスジェネレーターは最強のエアロパーツ?
- リアサイドの空気の流れをボンネットスポイラーで整流し、空気抵抗を減らせ!
- 「空力強化」純正ルーフスポイラー+自作延長スポイラーで更なる空気抵抗低減を実現せよ!
- コアンダ効果を利用した自作リアサイドスポイラーで空気抵抗を減らし、燃費向上せよ!
- 純正リアウイングって効果あるの?空力的な効果と狙いを検証してみた!
- 空力チューン第9弾!リアタイヤを覆え!「リアスパッツ」の効果とは?
- リアスパッツ改善プロジェクト第1弾!「問題点を洗い出せ!」
- リアスパッツ改善プロジェクト第2弾!「リアバンパーに空気を送れ!」
- リアスパッツ改善プロジェクト第3弾!「回転を妨げている意外な正体とは?」
- リアスパッツ改善プロジェクト第4弾!「ボルテックスジェネレーターでリアスパッツ周辺の気流を操れ!」
- リアスパッツ改善プロジェクト第5弾!「絶大な効果を示したリアスパッツ内のスペシャルチューンとは?」
- フロントタイヤに当たる走行風を自作フェンダートリムで整流し、燃費UPせよ!
- 自作フロントディフューザーで空気抵抗を減らし、燃費を上げろ!
- プラダンでフロントアンダーパネルを自作し、床下をフラットボトム化せよ!
- 自作リアディフューザーの効果検証!果たして燃費は上がるのか?
- 自作の断熱シートをボンネットに装着することでエンジンルームを保温し、燃費向上と静音化を実現せよ!
- 冬対策!秘技「グリル塞ぎ」で空気抵抗を減らし、吸気温度を上げよ!
- 純正オプションの「マッドフラップ」は付ける意味ある?実は単なる泥除け以上の効果があった!
- 空気抵抗を減らせ!GRエアロスタビライジングボディーコートによる帯電防止で燃費向上せよ!
- エンジンオイルの粘度を変えると燃費が上がる?5w30→0w20で効果を確認してみた!
- ステンレスたわしチューンは効果なし?噂のオカルトチューンを試してみた!
- 夏タイヤからスタッドレスに履き替えると、どれくらい燃費が下がるのか
- インチダウン+低燃費タイヤで転がり抵抗を低減し、燃費UPできるのか?
- 鉄チンホイール+ディスクホイール状ホイールカバーで、空気抵抗を減らし燃費を上げろ!
- 高速で燃費向上を狙うならタイヤの空気圧は高めにセットし、転がり抵抗を減らせ!
- 高速道路で燃費を上げるテクニック「スリップストリーム」を有効活用しよう!
- 高速道路で実燃費を上げる3つの方法とは?
- 費用0円でできる燃費チューンとは?
- 街乗り燃費UPに欠かせない「アクセルOFF」のタイミングとは?
- 洗車をすると燃費は伸びるのか?粘性抵抗を制御することで燃費は上がるのか実験してみた
- アクセル操作と燃費の密接な関係とは? 〜クルコンVS人間クルコン〜
- 充電制御車の見分け方とその仕組みを利用した燃費向上テクニックとは?
- なぜプリウスは燃費が良いのか?答えは徹底的に空力性能を磨いたボディ形状にあり!
- 手動でアイドリングストップ!赤信号停止中の燃費悪化をどこまで食い止められるのか?
- いかにも燃費が上がりそうなのに、実は効果がなかったものランキングTOP5!
- 自作ラムエアダクト作製!アルミフレキダクトと100均ロートでお手軽吸気チューン!