禁断の「アルミホイールにアルミテープ」、果たして効果は?
アクセル操作と燃費の密接な関係とは? 〜クルコンVS人間クルコン〜
アルミにアルミという「クレイジー」な試み
聞いているだけでなんだかワクワクしてくる「この感じ」、私は好きである。(笑)
導電体であるアルミホイールに、導電体であるアルミテープチューンを行う。
いかにもオカルトチックで知的好奇心がくすぐられてしまう。
そこで今回は、「アルミホイールにアルミテープを貼って果たして意味があるのか」について、実際に実験車両であるワゴンRで実験してみることにした。
「金属」にアルミテープ貼っても意味ないだろ!
出典:BBS LM
アルミホイールはそもそもアルミですよ?
そうなのである。
アルミホイールは「アルミ」で作られたホイールなのである。(笑)
つまり、普通に考えればアルミにアルミを貼ってもそれはアルミなのである。
当然意味なんてあるわけないと私も思っていた。
ステンレスたわしチューンは効果なし?噂のオカルトチューンを試してみた!
でも、アルミホイールって塗装してあるよな…
出典:NISMO LM GT4
もしかして導通がないのでは?
アルミホイールが何も塗装がなく、剥き出しの状態ならば導通は間違いなくあるはず。
だがしかし、その上から塗料でコーティングされていたらどうだろう?
アルミは塗料の下に隠れてしまい、プラスチックなどと同じような絶縁体になってしまうのではないだろうか?
空力チューン第3弾!トヨタ考案のアルミテープチューンの効果はいかに?
予感的中!アルミホイールに導通なし
とりあえずテスターで現物のアルミホイールを確認してみよう
今回使ったテスターはコレ!
今回使ったテスターは小型デジタルマルチテスターのDT-830Bというものである。
何かの閉店セールで安売りされていたやつを「いつか役立つはず」と思って買っておいた。
驚異の80%OFFである。(笑)
ちなみに私はこれがいいものなのかどうかすら検討が付かない。(笑)
使い方がわからないので説明書を見てみると導通モードがなかった。
それなのでネットで調べると、「Ω」にすると間接的に導通をチェックできることがわかった。
覚え書き程度に書いておくと、Ωは抵抗を示しており、Ωの値が大きいほど抵抗が大きく電気が流れづらく、導通がないことを示す。
逆に抵抗が0に近づくほど電気が流れやすく、導通があるということになる。
まずはテスターのチェック
とりあえず説明書通りに赤と黒の線を繋ぎ、Ωの2000Kにして測定してみた。
以降設定は変えずに測定した。赤と黒の線を接触させると、004という値が出た。
一瞬、「0じゃないのか?」と思ったがまぁ導通はあるということでOKとしよう!
続いてアルミホイールのチェック
よくわからない値が出たが、おそらく2000KのΩでも計れないくらい抵抗が大きいということで理解した。
これはつまり「アルミホイールは導通なし」ということではないか!
ついでにナット部分も計ってみた。
ナットはパッと見で塗装してないし、金属に違いないはずなので参考として計ってみた。
やはりナットは導通があるようだ。写真は撮ってないが、空気を入れるバルブ部分もナット同様に導通を確認できた。
となると、アルミホイールの大部分は導通がないということになる。
もしかすると、今までありえないと思っていたアルミホイールにアルミテープが間違いとは言えない流れになってきた。
これは試してみるしかない!
アルミテープチューンで効果を引き出すための大きさ、形状、カット方法とは?
禁断の「アルミ on アルミ」を実行
ホイールキャップとスポーク10本中5本にアルミテープ施工
貼り方のねらい
デニム on デニムならぬ「アルミ on アルミ」を実行に移した。
アルミホイール4本とも全く同じようにアルミテープを貼った。
スポーク部は長さ5cmにカットし、ホイールキャップ部は中央になるように貼り付けた。
スポーク部はタイヤに最も近くなるようにアルミテープを貼った。
これはあくまで予測だが、回転体の中心より外側の方が空気に触れる確率が高いと考え、スポーク先端にアルミテープを貼った。
アルミテープはもちろんギザギザにカットしたものを使用し、コロナ放電による静電気カットを狙った。
ホイールキャップもプラスチックだったのでとりあえず貼ってみた。
もしかしたらハブ等の静電気もカットしてくれるかもしれない?
ちなみになぜスポーク10本すべてにアルミテープを貼らなかったかというと、単純にアルミテープが足りなかったからである。(笑)
もし十分な量のアルミテープがあれば10本すべてに貼っていたと思う。
改めて導通チェック
アルミテープは3M製の導通アルミテープを使用
さすが3M!アルミテープを貼った箇所は抵抗0の導通バッチリ!
これで準備は整った。あとはいつも通り実走行による燃費チェックといこう。
純正スチールホイール内側のアルミテープチューンで燃費が上がる理由と効果とは?
禁断の「アルミ on アルミ」で過去最高の32.0km/Lをマーク
過去最高の32.0km/Lをマーク
予測よりも控えめな効果に留まった
前後ストレーキ、インナーフェンダーにおいてかなり有効であったアルミテープによるコロナ放電は、アルミホイールでも効果はあり、装着前から0.4km/Lアップの32.0km/Lをマークした。
予測ではもう少し燃費向上するかと思っていたが効果は控えめであった。
タイヤ周辺のアルミテープの効果があることに変わりはない。
だが、前後ストレーキとインナーフェンダーのアルミテープチューンで3.2km/Lも燃費が上がった実績に比べると0.4km/Lアップはなんとも効果が小さいといえる。
空気抵抗低減だけが能じゃない!アルミテープで燃費を上げるもう一つの方法とは?
結論:アルミホイールにアルミテープの効果は小さい(0.4km/Lアップ)
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