空力チューン第2弾!エコカー必須装備の「フロントストレーキ」装着で超えろ30km/L!
ストレーキは車種を問わずに採用されているグローバルスタンダードな技術
エコカーをよく見てみると必ず装着されているアイテムがある。
それは「ストレーキ」である。
そもそもストレーキと言われてもピンと来ない方もいるだろうということで、画像を用意してみた。
この画像はS2000タイプSであり、白い〇で囲まれている部分が純正採用されているストレーキである。
今現在、ストレーキはS2000だけでなく、エコカーやセダン、ミニバン、SUV、はたまたスーパーカーにも採用されているグローバルスタンダードな技術である。
それなのに我が愛車であるワゴンRには採用されていない。
調べてみるとスズキの車種で採用されているのはごくわずかであった。
残念ながらコストカットされているということだ。
記念すべき第2弾は「フロントストレーキ」による空力チューン
そこで今回は、コストカットによってフロントストレーキが装着されていないワゴンRに、お手製のフロントストレーキを装着し、実燃費30km/Lオーバーを狙ってみることにした。
ストレーキに期待する効果
出典:https://carcle.jp/UserBlog?UserID=5941
フロントタイヤの回転抵抗をなくすこと
上の画像を見て欲しい。これはNISMO GTRの空力シミュレーション結果である。
赤い部分が圧力の高い正圧で、青い部分が圧力の低い負圧部分である。
この画像をみると、フロントバンパーの前とフロントタイヤの前が真っ赤であることがわかる。
フロントバンパーの前が真っ赤になるのは容易に想像できると思う。
なぜなら前に走っているときに真っ先に空気と激突する部分だから、空気がたくさんあって圧力が高いのは自然なことである。
フロントタイヤ前の正圧をなくしたい
なぜフロントタイヤ前が正圧なのか私なりに考えてみた。考えられるのは
@走行中、前から当たる空気
Aタイヤの回転によってタイヤハウス内の空気が巻き込まれ、フロントタイヤ前に来てしまう
この2つが合わさった結果として起きてしまうのではないかと思う。
前から来た空気と上から来た空気が合わさることで、フロントタイヤ前に大きな空気の塊(正圧)を作りだしてしまうと考えられる。
フロントタイヤの回転抵抗を減らせ!
近くのスーパーオートバックスで安売りされていたJURANのunder Fairing
ストレーキを装着するただ一つの理由「フロントタイヤの回転抵抗を減らせ!」
だが、私が乗っているmh23s型ワゴンRにはストレーキの設定がないのである。
S2000のように通常グレードには付いてないけどタイプSには付いてるよ、みたいな場合はディーラーに行って注文してポン付けでOK!なのだが、設定がないのではこのパターンは使えない。
ならばどうするか。
汎用品を買って付けるという選択肢を取ることにした。
セレクトしたのは近くのスーパーオートバックスで安売りされていたJURANのunder Fairing。
安売りとはいえ5000円は高過ぎたと後で知ったのは内緒である。(笑)
横の断面がT字になっており、既に接着済みの両面テープとネジで固定するタイプのストレーキである。
もの自体はかなりしっかりしていてどっしりとした重さがある。
さすがに両面テープだけでは無理だということはすぐにわかった。
サイズも50cmが2本であり、取り付け面から50mmほど下まで張り出すようである。
実際に付けてみた
フロントタイヤに当たる走行風を自作フェンダートリムで整流し、燃費UPせよ!
スポーティーでカッコよくなった!
元々ストレーキの設定がなかったので、バンパーにドリルで穴を開けて装着した。
タイヤハウスのカバーがバンパーに固定されていたため躊躇したがぶった切った。
そうしないと平らな面を確保することができなかったので仕方ない。
この手の作業は初めてだったので結構手間取ったが、そこそこ見れる完成度だと思う。
取り付けの狙い
@バンパーに沿って付ける
ストレーキはバンパーの形状に沿って取り付けた。
一直線に付けるよりもバンパーに沿って付ける方が空気抵抗も少なく、きれいに流せると思ったからだ。
Aフロントタイヤをすっぽり覆う
前から当たる空気を減らしたかったため、フロントタイヤがすっぽり覆うくらいの特大サイズのままストレーキを取り付けた。
(実は切るのが面倒だった(笑))
いざ走行テスト!
インチダウン+低燃費タイヤで転がり抵抗を低減し、燃費UPできるのか?
走行インプレッション
@フロントタイヤのふらつき感が減った
走り始めてから60km/hぐらいまでスピードをあげると、今までよりも何だかフロントが重いような感じを受けた。
もしかしたらフロントの揚力低下に効果があるのかもしれない。
A高速コーナーでの限界が上がった
高速道路の乗り降りやJCTなどでは高速コーナーが付きものである。
装着前は危なっかしくて60km/hで曲がるとなかなかのスリルを味わうことができたが、フロントストレーキ装着後は同じコーナーを60km/hで曲がっても装着前のようなスリルを感じなくなっていた。
要するに車体が安定しているということである。
B50km/hのとき面白いくらい前に進む
高速道路から降りて一般道を走行中に感じたのだが、50km/hのときの抵抗が全くなくなっているのである。
これには驚いた!まるで嘘みたいに楽に前に進んでくれるのだ!
だがその反面、50km/hよりスピードを上げると抵抗感を感じた。特に高速走行(80km/h巡航)ではダウンフォースとも抵抗とも判断できなかった。
C最初は良いが途中から抵抗感あり
高速を走り始めてすぐのときはストレーキを恩恵を授かることができたように感じたが、途中から抵抗感を感じるようになった。
何か別の要因が絡んでいるのかもしれない。
燃費はどうなったのか
プラダンでフロントアンダーパネルを自作し、床下をフラットボトム化せよ!
結論:燃費に変化は見られなかった。
体感上では変化を感じることができたが、燃費のデータでは変化は見られなかった。
体感で感じたことが確かであれば、高速区間と下道区間で燃費が上下しているかもしれない。
50km/hで素晴らしい効果を感じた半面、高速での80km/h巡航では抵抗感を感じたのは確かである。
もしかするとストレーキが大きすぎた?
そう感じずにはいられない。
純正採用されているストレーキと比べて明らかにサイズが大きいのである。
過ぎたるは猶及ばざるが如しということかもしれない。
だが私は極端にやった方が好きなので仕方ない。何でもかんでも大きくすればいいというわけでもないのが空力の面白いところである。
静電気が悪さしている?
私が疑っているのはこちらの方だ。
ストレーキ装着前には感じなかったような途中からの「タレ」のようなあの感じがストレーキ装着後には体感できた。
つまりタレてない最初の状態を維持することができれば必ず燃費にも良い影響が出るはずである。
ストレーキの材質がゴムまたはプラスチックなので静電気の帯電も怪しい。
次は静電気の除去をテーマにしてプロジェクト30を進めていきたいと思う。
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