手動でアイドリングストップ！赤信号停止中の燃費悪化をどこまで食い止められるのか？
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現代のエコカーは「アイドリングストップ」は当たり前
環境問題への配慮のため、高い燃費性能が求められる世の中になっている。
そんな現代において、エコカーでは「アイドリングストップ」機能が当たり前の標準装備になっている。
アイドリングストップとは、赤信号などで停止中にエンジンを止め、無駄な燃料消費を抑える機能であり、街乗りにおける燃費向上に必須の機能である。
そこで今回は、アイドリングストップを手動で行うことで、赤信号停止中の燃費悪化をどこまで食い止められるのか実験してみることにした。
実燃費30km/Lオーバーの足かせになっている「街乗り燃費」
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赤信号での停止中に燃費が下がってしまう
私は愛車のワゴンRを実験車両として、通勤ルートの往復で実燃費30km/Lを超えるために、バカみたいに本気で取り組んでいる。
数々の空力チューンによって空気抵抗が減らされたボディーによって、高速道路を80km/hで巡航すれば30km/Lオーバーで走ることは難しくない。
問題は通勤ルートの約20％を占める「街乗り区間」なのである。
軽く10年落ちでMT車である愛車ワゴンRにはハイテクエコ装置は一切搭載されていない。
あるといえば充電制御システムくらいである。
そんなワゴンRの街乗り燃費は、どんなに頑張ってもカタログ燃費ぐらいで頭打ちで、30km/Lオーバーを叩き出すことはできない。
そこで、現代では当たり前となっている「アイドリングストップ」を古いワゴンRで実践することによって、街乗り燃費を改善させようと考えた。
すべては通勤ルートの往復で実燃費30km/Lオーバーを達成するためである。
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街乗り燃費の改善には赤信号停止中の「アイドリングストップ」が必須
出典：赤信号
非アイドリングストップ車でMTの愛車ワゴンRは「手動」でやるしかない
現代のエコカーでは「アイドリングストップ」は当たり前の機能だが、愛車ワゴンRには存在しない。
後付けできるのかもしれないが、費用対効果を重要視するこのプロジェクトにおいて、後付けする選択肢はありえない。
ならばどうするか。簡単である、手動でアイドリングストップすればよいのである。
自分でキーを捻りエンジンを切り、自分でエンジンを掛ければ「アイドリングストップ」である。
今回は「手動アイドリングストップ」によって、愛車ワゴンRの街乗り燃費を改善させてみることにした。
費用は0円のため、効果があれば費用対効果は抜群である。(笑)
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非アイドリングストップ車で手動アイドリングストップを行うことのデメリット
バッテリーの短寿命化、セルモーターの故障のリスクが高まる
手動アイドリングストップは手動でエンジンを切り、発信する前に手動でエンジンを掛ける一連の作業である。
エンジンを掛けるにはバッテリーの電気を使い、セルモーターを作動させることによってエンジンを掛ける。
つまり、手動アイドリングストップをすればするほど、バッテリーやセルモーターの負担は増えてしまい、寿命が短くなったり故障したりしてしまう。
もちろん標準でアイドリングストップ車の場合は、対応した設計になっているため問題はないが、
非アイドリングストップ車であるMTの愛車ワゴンRで同じ頻度で手動アイドリングストップを行えば、確実に不具合を起こすであろう。
したがって、無数にある信号の中で、手動アイドリングストップを行う信号を予め決めておく必要があるというわけである。
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赤信号が1分以上の箇所では積極的に「手動アイドリングストップ」実行！
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通勤ルートには片道5か所の信号が該当
通勤ルートの約20％に留まる街乗り区間において、赤信号が長い（1分以上待つ）信号は片道5か所あることがストップウォッチによる計測で明らかになった。
そこで、エンジン暖気中を除き、計5か所赤信号で引っかかった場合は、手動アイドリングストップを実行することにした。
果たしてどのくらい手動アイドリングストップを行い、街乗り燃費向上に繋げられるだろうか？
結果、アイドリングストップ実行は1日平均1回程度に収まる
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精神衛生上は効果絶大だが、実際の効果は1週間で＋0.5km//L程度
私の通勤ルートは往復約100kmで、そのうちの約80％が高速道路であり、街乗りは20％程度に収まる。
実際に手動アイドリングストップを意識的に行ってみたところ、エンジンの暖気中を除き、1日あたり1回実行するレベルに収まった。
もちろん細々とした赤信号には引っかかるのだが、要アイドリングストップ箇所に設定した5か所の信号ではすんなり青信号で通過できたり、
すぐに青信号に変わることが予想されるタイミングで引っかかったりしたため、手動アイドリングストップを意外にしなかった。
そのため、赤信号が1分以上の箇所で平均燃費が0.1km/L悪化する事態を、1日1回（1週間で5日通勤）回避できる程度の燃費向上（0.5km/Lくらい）に留まることが予測される。
市街地などで頻繁に渋滞する箇所では手動アイドリングストップによって、結構な割合で燃費向上できるのかもしれないが、
その場合、非アイドリングストップ車のデメリットの方が優位になり、結果的にマイナスとなるだろう。
精神衛生上は効果絶大の手動アイドリングストップだが、私のように高速メインのフィールドでは地道に「空力チューン」に取り組むほうが燃費向上するには合理的である。
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